【又は】と【若しくは】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「又は」(読み方:または)と「若しくは」(読み方:もしくは)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「又は」と「若しくは」という言葉は、どちらも二つ以上の物事から一つを選択するという意味を持つ共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。




「又は」と「若しくは」の違い

「又は」と「若しくは」の意味の違い

「又は」と「若しくは」の違いを分かりやすく言うと、「又は」は似通った二つ以上の事柄のうち、どれか一つを選ぶ意味を持つ接続詞であり、「若しくは」は、どちらか一方を選択する接続詞か、「もしかしたら」の意味を持つ副詞であるという違いです。

「又は」と「若しくは」の使い分け方

「又は」という言葉は、接続詞として用いられる言葉です。前の文章と後に続く文章を繋げる役割をしているもので、前後に置かれた似通った物事のうちの、どちらか一方を選択するという意味合いを持たせるものです。

例えば「みかん又はリンゴを買ってください」などのように使用されます。これは、みかんかリンゴのどちらかを選択して買ってくださいという意味です。このように、大きく考えれば同じカテゴリーに入るものなどを選択する場合に使用される語です。

また、法令用語としては、文章が長くなった際、一番大きな段落を区切る際に使用するのが「又は」という語であると決められています。大きな段落に「又は」を使い、それ以下の小さな段落については「若しくは」を使用する決まりです。

法令用語以外の場合の「若しくは」という言葉は、「又は」と同じように接続詞として使われることの多い言葉です。どちらか一方を選択するという意味を持つもので、「又は」とは類語の関係にあります。

例えば「水族館、若しくは遊園地に遊びに行こうと思っています」などのように使用されます。「又は」という言葉で言い換えることも可能であることを覚えておくようにしましょう。

「若しくは」という言葉は、接続詞の他にも副詞として使用される場合もあります。この場合には、「ひょっとしたら」「あるいは」「もしかしたら」という意味を持つ言葉となります。

例えば「この難題、若しくは彼ならば解けるかもしれない」などのように使用されます。可能性を示唆する意味を持つ副詞であり、接続詞として使用される時とはまた違った意味を持つので注意が必要です。

「又は」の意味

「又は」とは

「又は」とは、接続詞の一種で、似通った二つ以上の事柄のうち、どちらか一つを選ぶときに使われる言葉を意味しています。

「又は」は接続詞として使われる

「又は」とは、接続詞として使用される言葉です。ここで言う接続詞というのは、品詞の一つであり、前に書かれている文章などを受けて、後に続く文章に前後の関係性を持たせる言葉のことを言います。

「又は」の使い方

「又は」という接続詞を使った場合には、前の文章と似た意味を持つ文章を、その後ろの文章にも持ってくることを意味しているものです。例えば「明日のテストには、鉛筆又はシャープペンシルを持ってきてください」などのように使用されます。

これは、鉛筆かシャープペンシルという似た筆記具を「又は」という接続詞で繋げているものです。「又は」という接続詞を使用する場合には、このように似通った選択肢を並べることが多いものであると覚えておくようにしましょう。

また、法令用語としては「又は」というのは、大きな文節を区切る際に使用される語句であるとされています。いくつか接続詞を重ねなくてはいけない長文になった際に「又は」は一番大きな段落で使われるものです。

「又は」の類語

「又は」の類語・類義語としては、「若しくは」「あるいは」「ないし」などがあります。どの言葉も接続詞として使用されるものです。

「又は」の「又」という字を使った別の単語としては、人が借りた物をさらに借りることを意味する「又借り」、人から伝え聞くことを意味する「又聞き」、父母のいとこの子を意味する「又従妹」などがあります。

「若しくは」の意味

「若しくは」とは

「若しくは」とは、接続詞の一種として、どちらか一方を選択する場合に用いられる言葉であったり、副詞として「ひょっとして」「もしかしたら」という意味を持つ場合に用いられる言葉を意味しています。

「若しくは」の使い方

「若しくは」は、接続詞として使用される場合には、例えば「行くか、若しくはやめるか」などのように、二つ以上の選択肢を用意して、それらのどちらかを選ばせるような場面で使用される言葉です。

また、副詞として使用される場合には、例えば「若しくは、明日になれば解決するかもしれない」などのように、「ひょっとして」「もしかしたら」などの意味で使用される言葉となります。

「若しくは」という言葉を考える際、文章と文章を繋ぐ役割を果たしている場合には、接続詞の意味として考え、そうでない場合には、副詞としての意味で考えるようにしましょう。

また、法令用語としては「若しくは」というのは、「又は」よりも小さい段落を区切る際に使用される言葉であるとされています。大きな段落で「又は」を使用し、「又は」で分けられた小さな段落の中で「若しくは」を使用します。

「若しくは」の類語

「若しくは」の類語・類義語としては、「又は」「あるいは」「ないし」などがあります。これらは接続詞として使用される際の類語で、どれも二つ以上の物事の中から、何かを選択するような場合に使われる言葉です。

「若しくは」の「若」という字を使った別の単語としては、重大事に当たっても落ち着いて心に乱れのない様子を意味する「自若」、はっきりしないがそれほど多くはない数量を意味する「若干」、若くて元気のいい人を意味する「若手」などがあります。

「又は」の例文

1.明日は雨の予報なので、傘又はレインコートを持参してください。
2.卒業単位の取得に際しては、レポートの提出又はテストで80点以上の成績が必要となります。
3.我が家では、夏休みの旅行は、海又は川と決まっているのだ。
4.ご予約いただいたコースでは、食前酒又はデザートのサービスをお選びいただけます。
5.明日の休みには、天気に応じて洗濯又は掃除がしたいところだ。
6.記入例にもありますが、こちらの申し込み用紙は必ず、黒色又は青色のボールペンで記入するようお願いしております。
7.現状の新型コロナウイルスの感染者については、若年層では軽症又は無症状患者の割合が多いことがわかっている。
8.爆発事故について事故検証委員会は企業側の過失の立証は不可能又は極めて困難との結論が出た。
9.機内食はどこの航空会社も肉又は魚料理が選べるようになっているが、わたしはだいたい肉料理を選ぶようにしている。
10.銀行システムの不具合の原因は今日又は明日くらいには判明するのではないかとニュース解説者は言っていた。

この言葉がよく使われる場面としては、似通った二つ以上の事柄のうち、どちらか一つを選ぶような場面を表現したい時などが挙げられます。「又は」というのは、接続詞の一種で、前に書かれた文章と後ろに書かれた文章を繋ぐ役割をしています。

「又は」というのは、「若しくは」や「あるいは」、「ないし」などと同じような意味を持つ接続詞です。法令用語としては、「又は」は一番大きな文節や段落で使用される接続詞であるとされています。

「又は」と漢字を含んで書かれることもありますが、「または」とひらがなで表記されることも多い言葉であると覚えておくようにしましょう。

「若しくは」の例文

1.若しくは、明日になったら気分が変わっているかもしれないよ。
2.雨、若しくは雪が降った場合に関しては、スポーツ大会は中止することにします。
3.私、若しくは父がお見舞いに参りますので、よろしくお願いいたします。
4.今回の窮地、若しくは彼ならなんとか出来るかもしれない。
5.現金、若しくはカードでのお支払いを推奨しております。
6.こちらのレシピは、最後の仕上げのタイミングで少量の酒、若しくはみりんを加えると味にぐっと深みが増します。
7.新政権になったことで、若しくは、近々国会が解散するかもしれないので、選挙の準備をしっかりしておくように。
8.工場機械の点検は一人ではなく、二人若しくは三人で行うことが義務付けられているので覚えておくように。
9.学園祭ついては実行委員会若しくは学内行事委員会が責任を負っているのでそこに問い合わせてみるといい。

この言葉がよく使われる場面としては、二つ以上の選択肢から一方を選ぶような場合や、ひょっとして、もしかしたら、などの意味を表現したい時などが挙げられます。接続詞や副詞として用いられる言葉であると覚えておくようにしましょう。

「若しくは」という言葉は、漢字を含んで書かれることもありますが、「もしくは」とひらがなで表記されることも多い言葉です。法令用語の接続詞としては小さな段落について「若しくは」を使用します。

「又は」とほとんど同じ意味を持つ言葉ですが、接続詞としてだけでなく、副詞としての意味を持って使用される場合もあるので、前後の文脈によって意味を取り違えないように注意する必要があります。

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