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【不問】と【問わない】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「不問」(読み方:ふもん)と「問わない」(読み方:とわない)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「不問」と「問わない」という言葉は、どちらも取り上げて問題にしないことを意味しているという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。




「不問」と「問わない」の違い

「不問」と「問わない」の意味の違い

「不問」と「問わない」の違いを分かりやすく言うと、「不問」は名詞として使う、「問わない」は動詞として使うという違いです。

「不問」と「問わない」の使い方の違い

一つ目の「不問」を使った分かりやすい例としては、「弊社の採用試験は学歴不問となっております」「このサークルは経験不問なので誰でも気軽に加入することができます」「彼女の犯行は不問に付された」などがあります。

二つ目の「問わない」を使った分かりやすい例としては、「これまでの学歴は問わないのでお気軽にご応募ください」「この会は年齢を問わないで交流できるので居心地がとても良いです」「過去のことは問わないことにしました」などがあります。

「不問」と「問わない」の使い分け方

「不問」と「問わない」はどちらも取り上げて問題にしないことを意味する言葉ですが、使い方に少し違いがあるので注意が必要です。

「不問」は名詞として使います。名詞とは自立語で活用がなく文の主語となることができるもののことです。一方、「問わない」は動詞として使います。事物の動作、作用、状態、存在などを表すことです。

ただし、どちらの言葉も意味は同じなので、文章の表現を変えればお互いに置き換えることができます。

例えば、「こちらの求人は経験不問です」と「こちらの求人は経験を問わない」は表現は違うものの、どちらの例文も経験は問題にしないことを意味している文章になります。

「不問」と「問わない」の英語表記の違い

「不問」も「問わない」も英語にすると「overlook」「pass over」となり、例えば上記の「彼女の犯行は不問に付された」を英語にすると「Her offense was overlooked」となります。

「不問」の意味

「不問」とは

「不問」とは、取り上げて問題にしないことを意味しています。

表現方法は「不問にする」「不問とさせていただきます」

「不問にする」「不問とさせていただきます」などが、「不問」を使った一般的な言い回しになります。

「不問」の使い方

「不問」を使った分かりやすい例としては、「今回のミスに限り不問に付す」「本大会はプロかアマチュアかは不問とします」「応募の条件で年齢や経験は不問にする」「経験不問なので誰でも気軽に応募することができます」などがあります。

「不問」は取り上げて問題にしないことを意味する名詞です。主に年齢、経歴、学歴などの条件を重視しない旨を伝える場合に使うのが一般的です。そのため、ビジネスシーンの採用面などでよく使われています。

また、ミスや失敗などを咎めないや追及しないというニュアンスで使うこともあると覚えておきましょう。

「不問に付す」の意味

「不問」を使った有名な慣用句に「不問に付す」があります。「不問に付す」とは過失などを咎めないことを意味する言葉です。

「不問に付す」を使った分かりやすい例としては、「部下がミスを深く反省していたので今回は不問に付すことにしました」「今回の総理の失態を不問に付すわけにはいきません」などがあります。

「不問」の類語

「不問」の類語・類義語としては、なんの条件もつけないことを意味する「無条件」、思いのままに任せることを意味する「任意」、大目に見ることを意味する「見逃す」などがあります。

「問わない」の意味

「問わない」とは

「問わない」とは、取り上げて問題にしないことを意味しています。

「問わない」の使い方

「問わない」を使った分かりやすい例としては、「サッカーは年齢を問わないで楽しめるスポーツです」「経験は問わないので誰でも応募することができます」「購入できるのであれば金額は問わない」「この仕事はネット環境があれば場所を問わない」などがあります。

「問わない」はある資格や条件を問題として取り上げることを意味する「問う」に、打消しの助動詞「ない」が合わさり、取り上げて問題にしないことの意味で使われている言葉です。

「問わない」は年齢、経歴、学歴などの条件を重視しないニュアンスと、ミスや失敗などを咎めないや追及しないというニュアンスの二通りで使うことができます。

前者は条件を重視しないということを活かして、ビジネスシーンの採用面などでよく使われています。

また、後者もビジネスシーンにおいて、誰かがミスした際にフォローの言い回しとしてよく使われていると覚えておきましょう。

「問わない」の類語

「問わない」の類語・類義語としては、人の過失や悪いところなどを厳しくとがめず寛大に扱うことを意味する「大目に見る」、特にそれと限定しないことを意味する「限らない」などがあります。

「不問」の例文

1.政治家の裏金問題をこのまま不問に付すわけにはいきません。
2.部下にだけ責任を押し付けて、自分の責任を不問にするのは最低の上司です。
3.今回の件は彼だけの責任ではないと思うので、不問に付すべきです。
4.彼の気持ちに免じて、今回だけは特別に不問にしてあげますよ。
5.政治家は身内の不祥事を不問に付すことが多いので、国民からの怒りが収まらない。

この言葉がよく使われる場面としては、取り上げて問題にしないことを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文にあるように、「不問」はビジネスシーンにおいても使うことができます。

「問わない」の例文

1.生死は問わないので、捕まえた者には懸賞金が贈呈されると発表がありました。
2.この教授の講義は出欠を問わないので、テストさえできていれば単位をもらうことができます。
3.弊社は経験や学歴は問わないので、やる気のある人を募集しています。
4.彼女は相手を問わないでみんなに優しく接するので、とても人気者です。
5.彼は目的のためなら手段は問わないので、みんなから恐れられている。

この言葉がよく使われる場面としては、取り上げて問題にしないことを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文にあるように、「問わない」はビジネスシーンにおいても使うことができます。

「不問」と「問わない」はどちらも取り上げて問題にしないことを表します。どちらの言葉を使うか迷った場合、名詞として使うのが「不問」、動詞として使うのが「問わない」と覚えておきましょう。

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