【日にち】と【日付】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「日にち」(読み方:ひにち)と「日付」(読み方:ひづけ)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「日にち」と「日付」という言葉は、どちらも年月日を表す数字のことを意味しているという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。




「日にち」と「日付」の違い

「日にち」と「日付」の意味の違い

「日にち」と「日付」の違いを分かりやすく言うと、「日にち」はある特定の期日を指すこと、「日付」は文書などにその作成や提出などの年月日を記すことという違いです。

「日にち」と「日付」の使い方の違い

一つ目の「日にち」を使った分かりやすい例としては、「この商品は製造日からかなり日にちが経っています」「給料は時間ではなく日にちで計算しています」「結婚式の日にちは6月15日です」「新年会の日にちを忘れてしまいました」などがあります。

二つ目の「日付」を使った分かりやすい例としては、「この日付は間違っていると思いますよ」「日付変更線はこの辺りです」「発行してもらった領収書に日付を入れる」「3月8日の日付で手紙を出しました」「この手紙の日付は5月15日です」などがあります。

「日にち」と「日付」の使い分け方

「日にち」と「日付」はどちらも年月日を表す数字のことを意味する言葉ですが、使い方に少し違いがあるので注意が必要です。

「日にち」はある特定の期日を指す場合によく使われています。ある特定の期日とは、「忘年会の日にちはいつですか」「決勝戦の日にちにはいつになりますか」などのように決められた日を指す場合に使います。

一方、「日付」は文書などにその作成や提出などの年月日を記す場合によく使われています。例を挙げるならば、「領収書に日付を入れる」「品物を発送した日付を記入する」などのように、日を付ける行為をする場合に使う言葉です。

「日にち」と「日付」の英語表記の違い

「日にち」も「日付」も英語にすると「date」となり、例えば上記の「この手紙の日付は5月15日です」を英語にすると「This letter dated May 15」となります。

「日にち」の意味

「日にち」とは

「日にち」とは、ある特定の期日を指すことを意味しています。その他にも、日数のことの意味も持っています。

「日にち」の漢字表区

「日にち」を漢字にすると、「日日」と表記することができます。

「日にち」の使い方

「同窓会の日にちが無事決まりました」「引越しの日にちがまだ決まりません」などの文中で使われている「日にち」は、「ある特定の期日を指すこと」の意味で使われています。

一方、「レポートの締め切りまでもう日にちがありません」「発売されてから日にちはあまり経っていません」などの文中で使われている「日にち」は、「日数のこと」の意味で使われています。

「日にち」はある特定の期日を指すことと、日数のことを意味する名詞です。

「日にち」の特徴

「日にち」は「歓迎会の日にちを決める」「結婚式の日にちが決まりました」などのように、カレンダー上にある特定の期日を指す場合に使います。

また、「遺体を発見してから日にちはまだあまり経っていません」「完成期限まであまり日にちがありません」などのように、日数が経過するというニュアンスでも使うことができると覚えておきましょう。

「日にち」の類語

「日にち」の類語・類義語としては、何かをするのに要する日にちのことを意味する「日数」、暦で定められた一日のことを意味する「暦日」などがあります。

「日付」の意味

「日付」とは

「日付」とは、文書などにその作成や提出などの年月日を記すことを意味しています。その他にも、暦に記された年月日を表す数字のことの意味も持っています。

表現方法は「日付表示」「日付計算」

「日付表示」「日付計算」などが、「日付」を使った一般的な言い回しになります。

「日付」の使い方

「商品を発送した日付を入れる」「7月7日の日付で手紙を出しました」などの文中で使われている「日付」は、「文書などにその作成や提出などの年月日を記すこと」の意味で使われています。

一方、「午前零時を過ぎると日付が変わります」「日付変更線に近い国に住んでいます」などの文中で使われている「日付」は、「暦に記された年月日を表す数字のこと」の意味で使われています。

「日付」は文書などにその作成や提出などの年月日を記すことと、暦に記された年月日を表す数字のことを意味する名詞です。

基本的に文書などの書類に書き記された年月日を指す場合に使います。そのため、文書や書類などがない場合には、文書などにその作成や提出などの年月日を記すことの意味で「日付」を使うことはできません。

「日付変更線」の意味

「日付」を使った有名な言葉としては、「日付変更線」があります。「日付変更線」とは、世界各地の標準時のずれによって暦の日付に違いが生じないように取り決めた太平洋上の線のことです。

「日付変更線」は経度180度に沿って島や陸地を避けて設けられており、この線を西から東へ越えるときに1日遅らせ、東から西へ越えるときには1日進ませるようになっています。

「日付」の類語

「日付」の類語・類義語としては、日付と時刻のことを意味する「日時」があります。

「日にち」の例文

1.その日は予定が入っているので、他の日にちに変更することは可能ですか。
2.忘年会の日にちが決まったので、参加予定のメンバーに連絡を入れました。
3.この期間の中で、あなたのご都合の良い日にちを教えてください。
4.このゲームは発売日からかなり日にちが経っているので、中古ショップでも中々見かけません。
5.提出期限まで日にちがないので、全力で取り組むことにしました。

この言葉がよく使われる場面としては、ある特定の期日を指すことを表現したい時などが挙げられます。その他にも、日数のことを表現したい時にも使います。

例文1から例文3の「日にち」はある特定の期日を指すこと、例文4と例文5は日数のことの意味で使っています。

「日付」の例文

1.日付を間違えると大変なことになるので、二重チェックするようにしています。
2.日付がない領収書は、こちらで受領することはできない決まりとなっています。
3.こちらの見積もり書については、上記の日付から30日間が有効期間です。
4.一生懸命作業していたら、寝る頃には日付が変わっていました。
5.日付変更線を西から東に跨いだ場合は、一日戻すのが一般的です。

この言葉がよく使われる場面としては、文書などにその作成や提出などの年月日を記すことを表現したい時などが挙げられます。その他にも、暦に記された年月日を表す数字のことを表現したい時にも使います。

例文1から例文3は文書などにその作成や提出などの年月日を記すこと、例文4と例文5は暦に記された年月日を表す数字のことの意味で使っています。

「日にち」と「日付」はどちらも年月日を表す数字のことを表します。どちらの言葉を使うか迷った場合、ある特定の期日を指すことを表現したい時は「日にち」を、文書などにその作成や提出などの年月日を記すことを表現したい時は「日付」を使うと覚えておきましょう。

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