【領収書】と【領収証】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「領収書」(読み方:りょうしゅうしょ)と「領収証」(読み方:りょうしゅうしょう)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「領収書」と「領収証」という言葉は、どちらも「金銭を受け取ったことを証明する書類」を意味しているという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。




領収書と領収証の違い

領収書と領収証の意味の違い

領収書と領収証の違いを分かりやすく言うと、領収書と領収証は意味や使い方の違いはなく、どちらを使っても同じという違いです。

領収書と領収証の使い方の違い

一つ目の領収書を使った分かりやすい例としては、「再び領収書を発行する義務はありません」「領収書を紛失したので再発行を依頼しました」「コピー代の領収書をプリントアウトする」「レシートではなく領収書が欲しいです」などがあります。

二つ目の領収証を使った分かりやすい例としては、「領収証の原本保存は不要です」「領収証をパソコンで作成しました」「領収証の再発行は可能でしょうか」「複数枚のレシートを1枚の領収証にまとめることはできません」などがあります。

領収書と領収証の使い分け方

領収書と領収証という言葉は、どちらもビジネスシーンで使用され、商品やサービスの対価として金銭を受領したことを証明する書類を意味する同義語です。そのため、上記の例文にある「領収書」と「領収証」は、互いに置き換えて使うことができます。

二つの言葉の相違点である「書」は書類、一方の「証」は証明するものを表します。言葉のニュアンスに違いはありますが、「領収書」と「領収証」という言葉は区別されずに使用されていることを覚えておきましょう。

ただし、国税庁では「領収証」「レシート」「受取書」をまとめて「領収書」と定義しています。また、民間で発行されるものを領収書、役所が発行する書類を領収証と呼ぶ傾向があるようです。

領収書と領収証の英語表記の違い

領収書も領収証も英語にすると「receipt」「invoice」となり、例えば上記の「領収書を発行する」を英語にすると「issue a receipt」となります。

領収書の意味

領収書とは

領収書とは、金銭を受け取ったしるしに書いて渡す書き付けを意味しています。

領収書の読み方

領収書の読み方は「りょうしゅうしょ」です。誤って「りょうしゅうしょう」などと読まないようにしましょう。

領収書の使い方

領収書を使った分かりやすい例としては、「領収書の書き方を教えてください」「領収書のテンプレートをダウンロードする」「請求書や領収書を電子保存しています」「インボイス制度で領収書の扱いはどうなりますか」などがあります。

その他にも、「五万円未満の領収書に収入印紙は不要です」「いくらの領収書から印紙を貼るのだろう」「領収書の但し書きの注意点はありますか」「英語のテキストを購入したお客様に領収書を発行しました」などがあります。

領収書とは、「領収」と「書」から成る言葉です。「領収」は受け取ることを意味し、特に金品を受け取っておさめることを表します。「書」は文書や手紙など事柄を書き付けたものを表します。領収書とは、商品やサービスの提供と引き換えに、金銭を受け取ったことを記載した書類です。

領収書の基本的な書き方

領収書の基本的な書き方は、取引年月日・宛名・金額・内訳・但し書き・発行者を省略せずに記入することです。但し書きは、何に対して支払ったものかを説明する部分です。一般的に「○○代として」と、具体的な商品名やサービス内容を記載します。

領収書の対義語

領収書の対義語・反対語としては、物品や代金の支払いなどを請求するために出す文書を意味する「請求書」などがあります。

領収書の類語

領収書の類語・類義語としては、金銭や品物などを受領した証拠として渡す書き付けを意味する「受取」、レジスターで領収金額などが印字された紙片を意味する「レシート」、商品やサービスの受け取りを証明するものを意味する「受領書」などがあります。

領収証の意味

領収証とは

領収証とは、金銭を受け取ったしるしに書いて渡す書き付けを意味しています。

領収証の読み方

領収証の読み方は「りょうしゅうしょう」です。誤って「りょうしゅうしょ」などと読まないようにしましょう。

領収証の使い方

領収証を使った分かりやすい例としては、「領収証に貼る収入印紙の金額を調べる」「領収証の但し書きを記入する」「福岡県の領収証紙を取り寄せる」「インボイスとして領収証を発行することは可能ですか」などがあります。

その他にも、「領収証の再発行を依頼されました」「英語での領収証の書き方を習いました」「領収証のテンプレートをExcelで作成する」「領収証の宛名に上様と書きました」「領収証の円マークには重要な役割があります」などがあります。

領収証の「証」は訓読みで「あかし」と読み、事実を明らかにするもの、証明のための文書を表します。金銭を受け取ることを表す「領収」と組み合わさり、領収証とは、商品やサービスによって金銭の支払いを受けたことを証明を意味します。

「配当金領収証方式」の意味

領収証を用いた日本語には「配当金領収証方式」があります。配当金領収証方式とは、証券用語で、配当金等を受け取る方法の一つです。保有する株式などの発行会社から郵送される配当金領収証を金融機関の窓口に持参して、配当金領収証と引き換えに配当金を受け取ります。

領収証の対義語

領収証の対義語・反対語としては、販売した商品やサービスの明細を記載した書類を意味する「インボイス」などがあります。

領収証の類語

領収証の類語・類義語としては、金や物を受け取ったことを証明する書類を意味する「受け取り」、
支払いがされたという承認書を意味する「請取」、債権者が債務の弁済を受けたことを証明する証書を意味する「受取証書」などがあります。

領収書の例文と使い方

1.インボイス制度に対応した領収書のフォーマットを、インターネットで検索しています。
2.5万円以上の領収書に、収入印紙を貼って割印を押す意味をご存知でしょうか。
3.領収書の但し書きがきちんと記載されていないと、経理担当者は困ってしまいます。
4.個人名義での領収書の書き方に関して、何か特別なルールはありますか。
5.宛名なしの領収書は、紛失した際に悪用されるリスクがあります。

この言葉がよく使われる場面としては、商品やサービスに対して金銭を支払ったことを証明する書類を表現したい時などが挙げられます。

上記の例文にある「領収書」は、「領収証」という言葉に置き換えても問題ありません。

領収証の例文と使い方

1.領収証の金額が5万円以上の場合には、原則として収入印紙を貼らなければなりません。
2.領収証の書き方がわからなかったので、見本を参考に作成しました。
3.領収証の但し書きには、購入した物品やサービスの具体的な内容を記載してください。
4.手書きの領収証を発行する際は、金額を改ざんされないように措置を講じるべきです。
5.経費削減のため、国税庁は納税の領収証書を送付することを取りやめました。

この言葉がよく使われる場面としては、金銭を受け取ったしるしとして出す書き付けを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文にある「領収証」は、「領収書」という言葉に置き換えても意味は変わりません。例文5にある「領収証書」とは、領収証と領収書をあわせていう俗語です。

領収書と領収証という言葉は、どちらも「金銭を受領したことを証明するもの」を表します。一般的な意味や使い方に違いはないので、どちらの言葉を使うか迷った場合は好みや語呂の良さにより選べば良いでしょう。

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