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【名案】と【妙案】と【良案】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「名案」(読み方:めいあん)と「妙案」(読み方:みょうあん)と「良案」(読み方:りょうあん)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どの言葉を使えば日本語として正しい言葉となるのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「名案」と「妙案」と「良案」という言葉は、良い考えという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。




名案と妙案と良案の違い

名案と妙案と良案の意味の違い

名案と妙案と良案の違いを分かりやすく言うと、名案は誰が見ても良い考えである時に使い、妙案は普通なら思い付かないような良い考えである時に使い、良案は問題を解決するのに十分な考えである時に使うという違いです。

名案と妙案と良案の語源の違い

名案の名には、名高く優れているという意味があります。そのため、名案は、誰が見ても賛同するような案を意味する言葉となります。

妙案の妙には、変わっている、不思議であるという意味があります。そのため、妙案は、他の人からするとあまり思い付かないようなすばらしい案、奇抜な案を意味する言葉となります。

良案の良の対になる漢字は「悪」という漢字であるため、この場合は悪くはないという意味合いが強くなります。そのため、良案は何かを解決するための案としては十分であることを意味する言葉となります。

基本的にはどれも意味は変わらない上、そこまで厳密な使い分けがされているわけではありませんが、これらが名案、妙案、良案の違いです。

また、目上の人に使う場合も目上の人に自分が提案する場合も、三つの言葉のどれを使っても問題ありません。

名案の意味

名案とは

名案とは、すぐれた案や良い考えを意味しています。

名案の使い方

名案を使った分かりやすい例としては、「会議で多くの人の意見をもらい名案が浮かんだ」「とっさに何個も名案が閃くこともあればいつまで経っても閃かないこともある」「名案が浮かんだらすぐにメモに残さなければ忘れてしまう」などがあります。

表現方法は「名案が浮かぶ」「名案です」「名案を思い付く」

名案を用いた言い回しには、「名案が浮かぶ」「名案が浮かばない」「名案です」「名案を思い付く」などがあります。

名案の言い換えはアイデア

名案という言葉は「アイデア」という言葉におおむね言い換えることができるため、「アイデアが浮かぶ」「アイデアが浮かばない」「アイデアを思いつく」という表現をすることもできます。

しかし「名案です」という表現は、相手に対する称賛の意味を含んでいる上、アイデアは思い付きや考えの意味で使われることが多いため、「アイデアだ」という表現をすることはできません。

名案の読み方

名案の読み方は「めいあん」であり、「みょうあん」や「なあん」ではありませんので間違えないようにしましょう。

名案の対義語

名案の対義語・反対語としては、おろかな考えやばかげた意見を意味する「愚案」があります。

名案の類語

名案の名の字を使った別の言葉としては、すぐれた楽曲を意味する「名曲」、すぐれた技量を持つ人を意味する「名手」、技芸に優れている人を意味する「名人」、世間に名が知られていることを意味する「有名」などがあります。

妙案の意味

妙案とは

妙案とは、非常に良い考えや素晴らしい思いつきを意味しています。

妙案の使い方

妙案を使った分かりやすい例としては、「妙案がございましたら本メールにご返信をお願い致します」「この難関を突破する妙案が思い付かない」「行き詰まったと思ったら突然妙案が出てきた」などがあります。

表現方法は「妙案がございましたら」「妙案があれば」

妙案を用いた言い回しには、「妙案ございましたら」「妙案がございましたら」「妙案があれば」などがあり、いずれもビジネスシーンで使われることが多い表現方法です。提案するのが自分でも目上の人でも、妙案という言葉は使うことができます。

また、「妙案ございましたら」「妙案がございましたら」という使い方は、主語を表す助詞があるかないかの違いしかないため、どちらを使っても問題ありません。

妙案の読み方

妙案の読み方は「みょうあん」であり、「めいあん」ではありませんので間違えないようにしましょう。

妙案の類語

妙案の類語・類義語としては、人に知られていない隠れた方法を意味する「裏技」、人の予想もしない奇抜な計画を意味する「奇策」、困難な状態や行き詰まった事情などを切り開いて解決の糸口をつけることを意味する「打開策」があります。

妙案の妙の字を使った別の言葉としては、すぐれた腕前やその持ち主を意味する「妙手」、良く効く薬や非常に有効な解決策を意味する「妙薬」、趣が深く優れていることを意味する「玄妙」、この上なく巧みですぐれていることを意味する「絶妙」などがあります。

良案の意味

良案とは

良案とは、良い考えを意味しています。

良案の読み方

良案の読み方は「りょうあん」ですので間違えないようにしましょう。

良案の対義語

漢字の通り、良いの対語・対義語は悪いという言葉です。良案は悪くない方向に事を運ぶための案ですので、良い考えという意味は持ちますが、ニュアンスとしては名案や妙案ほど優れている案というわけではありません。

良案の類語

良案の良の字を使った別の言葉としては、好ましい状態である様子を意味する「良好」、不備な点や悪い点を改めて良くすることを意味する「改良」、他のものより優れている様子を意味する「優良」、性質が穏やかで素直な様子を意味する「善良」などがあります。

名案の例文

1.この問題を解決するために仕事中だけではなく食事中なども考えていたが、名案は頭に浮かんでこなかった。
2.突然名案が閃いたが、入浴中の出来事であったため忘れないように必死であった。
3.私が会議中に提案したやり方は名案中の名案だと褒められたため、そのやり方の土台をきちんと整えておこうと思った。
4.彼の名案には感服するばかりだ。
5.考え抜いた先の名案によって彼のキャリアは救われた。

この言葉がよく使われる場面としては、優れた考えを意味する時などが挙げられます。

名案は誰もが感心するような思い付きを意味する言葉であるため、妙案や良案と比べると一般的に使われる言葉です。ニュアンスは若干変わりますが、妙案や良案に置き換えて使うこともできます。

妙案の例文

1.悩みに悩んで妙案を思い付いたのは、テレビを何となく眺めていたときのことであった。
2.彼は妙案が浮かんだのか、先ほどからあまり落ち着きがなく、上司の話が終わるのを待っている。
3.友人の担当するプロジェクトの方向性がなかなか固まらなかったため、妙案があれば是非聞かせてほしいと相談された。
4.彼女はいつも誰も気付かなかったような妙案を出してくる。
5.彼女の妙案はまさに漁夫の利を得るようなものだった。

この言葉がよく使われる場面としては、なかなか思い付かないような素晴らしい考えを意味する時などが挙げられます。

妙案は他の人が考えなさそうな思い付きを意味する言葉ですが、うまくいくかはわからないが優れていそうな案という意味合いもあるため、その場で思い付いた案というより、考えに考えてひねり出した案に使われることが多い言葉です。

良案の例文

1.学級閉鎖中の生徒の過ごし方として、自宅学習のために宿題をきちんと課すことが良案とされた。
2.いくつか挙げてもらった改善案の中から、どうしたら良案を導きだす出すことができるのかを考えている。
3.交通量の制限を行うことは根本的な解決にならず良案とは言えないとされた。
4.それはまさに最良案だね。
5.それは良案かもしれないが、時間をかければもっといい案が浮かぶかもしれないので粘ってみよう。

この言葉がよく使われる場面としては、良い考えを意味する時などが挙げられます。

名案や妙案とは違い、その問題を解決するのに十分である案を意味するのが良案です。例文2のような、複数の意見から悩んで選び出したものは良案とは言えますが、妙案に置き換えて言うことはできません。

ニュアンスとしては名案と良案にも違いがありますが、今日ではほとんど意味に違いはないとされています。

名案と妙案と良案どれを使うか迷った場合は、素晴らしい考えを表す場合には「名案」を、他も思いつかないような優れた考えを表す場合は「妙案」を、問題を解決するのに十分な考えを表す場合は「良案」を使うと覚えておけば間違いありません。

言葉の使い方の例文
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