似た意味を持つ「ダミー」と「フェイク」の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。
どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。
「ダミー」と「フェイク」という言葉は、「元のものとは異なる物や事」という共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。
ダミーとフェイクの違い
ダミーとフェイクの意味の違い
ダミーとフェイクの違いを分かりやすく言うと、ダミーは本物の替わりとなる物を表現する時に使い、フェイクは相手を惑わす物事を表現する時に使うという違いです。
ダミーとフェイクの使い方の違い
一つ目のダミーを使った分かりやすい例としては、「ダミー会社の調べ方をインターネットで見たが実践しなくていいことを祈っている」「ダミー画像を仮置きして、完成画像に後ほど差し替える必要がある」などがあります。
二つ目のフェイクを使った分かりやすい例としては、「フェイクファーのものでも触り心地の良いものは多い」「フェイク画像には見ていられないものも多い」「トリッキーなフェイクに相手選手も観客も何が起きたか分かっていなかった」などがあります。
ダミーとフェイクの使い分け方
ダミーとフェイクはどちらも、元のものとは異なる物や事を表しますが、ニュアンスが若干異なります。
ダミーは、本物の替わりとなるものを表し、上記例文の「ダミー会社」「ダミー人形」「ダミーカメラ」などのように用いられています。相手を騙すためではなく、本物と同じように使うことを目的として作られるのが特徴です。
一方のフェイクは、偽物や模造品を表し、上記例文の「フェイクファー」「フェイクニュース」などのように用いられています。その他にも、スポーツ用語として、キックやパスをするフリをして相手を欺く動作を指すこともあります。
つまり、ダミーは本物の替わりとなる物を表し、フェイクは相手を惑わすような物事を表すという違いがあります。
ダミーとフェイクの英語表記の違い
ダミーを英語にすると「dummy」となり、例えば上記の「ダミー会社」を英語にすると「a dummy company」となります。一方、フェイクを英語にすると「fake」となり、例えば上記の「フェイクファー」を英語にすると「fake fur」となります。
ダミーの意味
ダミーとは
ダミーとは、本物の替わりとなるものを意味しています。
ダミーの使い方
ダミーを使った分かりやすい例としては、「ダミー会社は悪い目的で使われるわけではないと初めて知った」「ダミーヘッドマイクで収録したのだろう音声を聞いているとなんだかソワソワする」「ダミー人形は柔道の寝技の練習に最適だ」などがあります。
その他にも、「ダミーカメラであったがゆえに空き巣に入られてしまった時には何の証拠も残ってなかった」「ダミーアクセサリーでもプレゼントされたら嬉しい」「ダミーデータは架空のデータであり実際に機能はしていない」などがあります。
ダミーは英語で「dummy」と表記され、「飾り人形」「替え玉」「まがいの」といった意味を持つ言葉です。日本語でも同じように使われており、本物の替わりに置かれたり使われたりするものを指します。
表現方法は「ダミー会社」
上記例文の「ダミー会社」とは、登記上は存在する物の、事業活動の実態がない会社を漠然と指す造語で、「ペーパーカンパニー」「ゴーストカンパニー」とも呼ばれています。正当な目的で使われることもありますが、脱税など違法となるケースもあります。
ダミーの対義語
ダミーの対義語・反対語としては、原作や原型を意味する「オリジナル」、現実に即していることを意味する「リアル」があります。
ダミーの類語
ダミーの類語・類義語としては、本人だと偽って別人を使うことを意味する「替え玉」、他人の代わりになることを意味する「身代わり」、本人に代わって事を処理する人を意味する「代理」などがあります。
フェイクの意味
フェイクとは
フェイクとは、偽物や模造品を意味しています。
その他にも、球技においてキックやパスをするフリをして相手を欺く動作を意味する言葉として使われています。
フェイクの使い方
「ディープフェイクを見分ける方法を教えてもらった」「フェイクニュースに惑わされないようにしなければならない」「食品サンプルはフェイクフードと呼ばれている」などの文中で使われているフェイクは、「偽物や模造品」の意味で使われています。
一方、「さっきの選手のフェイクに引っかかっていなければゴールを阻止できただろう」「フェイクの練習をするために先輩に付き合ってもらった」などの文中で使われているフェイクは、「相手を欺く動作」の意味で使われています。
フェイクは英語で「fake」と表記され、「偽造する」「フリをする」「模造品」といった意味を持つ言葉です。日本語でも同じように使われており、日常生活においてはもちろん、スポーツ用語や音楽用語としても用いられています。
表現方法は「ディープフェイク」
上記例文の「ディープフェイク」とは、現実の映像や音声、画像を加工して偽の情報を組み込んで本物のように見せたものを指します。AIの「ディープランニング」と「フェイク」を組み合わせた言葉で、「フェイク動画」「AIイラスト」などとも呼ばれています。
フェイクの対義語
フェイクの対義語・反対語としては、偽物や作り物ではない本当のものを意味する「本物」、うそ偽りのないことを意味する「真実」があります。
フェイクの類語
フェイクの類語・類義語としては、スポーツで相手を惑わす見せかけの動作を意味する「フェイント」、模倣や模造品を意味する「イミテーション」などがあります。
ダミーの例文
この言葉がよく使われる場面としては、本物の替わりとなるものを意味する時などが挙げられます。
例文1の「ダミーカメラ」とは、録画機能を持たない見せかけの防犯カメラを指す言葉です。
フェイクの例文
この言葉がよく使われる場面としては、偽物や模造品を意味する時などが挙げられます。
例文1の「フェイクレザー」とは、合成樹脂を使った皮革代替品を指す言葉です。布の上に合成樹脂を塗り重ねることで天然の皮革に似せて作られているのが特徴です。
また、例文5のように、球技においてキックやパスをするフリをして相手を欺く動作を意味する言葉としても使われています。
ダミーとフェイクは、どちらも「元のものとは異なる物や事」を表します。どちらを使うか迷った場合は、本物の替わりとなる物を表す場合は「ダミー」を、相手を惑わす物事を表す場合は「フェイク」を使うと覚えておけば間違いありません。