似た意味を持つ「就職活動」(読み方:しゅうしょくかつどう)と「転職活動」(読み方:てんしょくかつどう)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。
どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。
「就職活動」と「転職活動」という言葉は、どちらも「就職のための活動」を意味しているという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。
就職活動と転職活動の違い
就職活動と転職活動の意味の違い
就職活動と転職活動の違いを分かりやすく言うと、就職活動とは主に大学新卒者の求職活動をすること、転職活動とは就職経験のある人が再び求職活動をすることという違いです。
就職活動と転職活動の使い方の違い
一つ目の就職活動を使った分かりやすい例としては、「大学生の娘は就職活動中です」「就職活動が忙しくてバイトを辞めました」「就職活動は何から準備すればよいですか」「新卒採用の就職活動は大学3年生の3月頃から始まります」などがあります。
二つ目の転職活動を使った分かりやすい例としては、「先輩に転職活動のアドバイスをもらう」「転職活動の面接では逆質問をするべきです」「転職活動に役立つニュースをピックアップしてお届けします」などがあります。
就職活動と転職活動の使い分け方
就職活動と転職活動という言葉は、どちらも就職するための一連の活動を表しますが、意味や使い方には違いがあります。
就職活動とは、職業に就くための活動であり、俗に「就活」と呼ばれています。主に大学新卒者が職を求めて活動することを指す言葉であり、大学生3年時の冬から春にかけて説明会やエントリーが開始します。早い企業だと3月には選考が始まり、多くの学生が4年時の夏頃までに就職活動が終わります。
転職活動とは、職を変えるための活動です。社会人として働いた経験のある人が、新たな会社に入社して働き始めることを指す言葉です。勤めている会社を退職して活動することもありますが、働きながら就職活動をする場合も多くあります。
つまり、就職活動とは職を求めて活動すること全般を指しますが、主に大学新卒者の求職活動表現する言葉です。転職活動とは、就職経験のある社会人が別の職を求めて活動することを表します。二つの言葉は似ていますが、意味は異なるので区別して使うようにしましょう。
就職活動と転職活動の英語表記の違い
就職活動を英語にすると「job hunting」「job searching」となり、例えば上記の「就職活動中」を英語にすると「in the middle of job hunting」となります。
一方、転職活動を英語にすると「job transfer」「 looking for a new job」「」となり、例えば上記の「転職活動のアドバイス」を英語にすると「advice of job hunting」となります。
就職活動の意味
就職活動とは
就職活動とは、大学新卒者を主とする求職活動を意味しています。
就職活動の使い方
就職活動を使った分かりやすい例としては、「就職活動のやり方がわからない」「就職活動の早期化に付いていけません」「就活で有利になる英語資格は何ですか」「就職活動では自己分析がキーになります」」などがあります。
その他にも、「就職活動はいつから始めるべきですか」「私の就職活動の軸は勤務条件です」「就職活動が始まる前にスーツを買いました」「就職活動の解禁日をチェックする」「就職活動の流れを一通り教えてもらう」などがあります。
就職活動とは、職を得るためにあちこちに働きかけることを意味しますが、主に大学新卒者の求職活動を指します。希望する企業や職種を選び、説明会に出て、会社訪問、履歴書などを提出し、筆記や面接の試験を受け、内定を得るという一連の活動のことです。
「就職活動の軸」の意味
上記例文にある「就職活動の軸」とは、就職活動において何を重視しているか、という仕事選びの基準を意味します。例えば、仕事の内容やキャリアビジョン、経営理念や働く環境など、就職活動をするうえで譲れない条件のことです。
就職活動の対義語
就職活動の対義語・反対語としては、教育機関を卒業したばかりの学生を採用することを意味する「新卒採用」などがあります。
就職活動の類語
就職活動の類語・類義語としては、職を探し求めることを意味する「求職」、学生が在学中に自分の専攻に関連する企業に体験入社する制度を意味する「インターンシップ」、学生などの就職活動を意味する「リクルート」などがあります。
転職活動の意味
転職活動とは
転職活動とは、転職のために、企業や職種を選び、履歴書などを提出して試験を受け、再就職するという一連の活動のことを意味しています。
転職活動の使い方
転職活動を使った分かりやすい例としては、「転職活動用の履歴書を書いています」「転職活動中はネイルを控えめにしていました」「最初に転職活動の軸をしっかり考えましょう」「転職活動の期間は三か月から半年が多いです」などがあります。
その他にも、「働きながら転職活動するつもりです」「転職活動はいつからすべきですか」「転職活動が上手くいかなくて疲れた」「転職活動用にリクルートスーツを買いました」「転職活動の自己紹介で英語力をアピールする」などがあります。
転職活動とは、文字通り「転職するための活動」です。転職のために、求人広告やハローワークを利用して、会社訪問などを行い、履歴書などを提出して筆記試験や面接試験を受け、再就職する一連の流れを言います。
転職活動のやり方は多種多様
転職活動には多種多様なやり方がありますが、近年は転職サイトを利用する方法が増えています。転職サイトにインターネット上から登録すると、中途採用を行っている企業の情報を閲覧でき、その場で応募することができます。
転職活動の対義語
転職活動の対義語・反対語としては、すでに就業経験のある人材を採用することを意味する「中途採用」などがあります。
転職活動の類語
転職活動の類語・類義語としては、仕事を辞めた後もう一度職に就くことを意味する「再就職」、就職や転職を意味する「とらばーゆ」、経歴を高めることを意味する「キャリアアップ」などがあります。
就職活動の例文
この言葉がよく使われる場面としては、就職のための一連の活動を表現したい時などが挙げられます。
上記の例文にあるように、就職活動という言葉は、主にビジネスシーンで使用されています。
転職活動の例文
この言葉がよく使われる場面としては、転職のための一連の活動を表現したい時などが挙げられます。
上記の例文にあるように、転職活動という言葉は、ビジネスの場面で使用されることがほとんどです。
就職活動と転職活動という言葉は、どちらも「就職のための活動」を表します。どちらの言葉を使うか迷った場合、新卒者が就職のために活動することを表現したい時は「就職活動」を、就職経験のある人が再度就職のために活動することを表現したい時は「転職活動」を使うようにしましょう。