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【押しも押されぬ】と【押しも押されもせぬ】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た日本語の「押しも押されぬ」(読み方:おしもおされぬ)と「押しも押されもせぬ」(読み方:おしもおされもせぬ)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「押しも押されぬ」と「押しも押されもせぬ」という言葉は、似ていても意味は大きく異なりますので、ご注意下さい。




「押しも押されぬ」と「押しも押されもせぬ」の違い

「押しも押されぬ」は「押しも押されもせぬ」の間違い

「押しも押されぬ」と「押しも押されもせぬ」の違いを分かりやすく言うと、「押しも押されぬ」とは「押しも押されもせぬ」の間違った使い方、「押しも押されもせぬ」とは実力があって堂々としていることです。

「押しも押されぬ」は誤字

一般的には「押しも押されぬ」という言葉は存在しません。漢字の成り立ちや読み方が似ていることから、「押しも押されもせぬ」のことを間違えて「押しも押されぬ」を使っている人がほとんどです。

「押しも押されもせぬ」は正しい日本語

正しい言葉である「押しも押されもせぬ」を使った分かりやすい例としては、「彼は押しも押されもせぬエースへと成長した」「彼はわずか数年で押しも押されもせぬ大スターに成長した」「彼が出演した映画が大ヒットしたことによって押しも押されもせぬ地位を確立した」などがあります。

「押しも押されもせぬ」という言葉はあっても、「押しも押されぬ」という言葉は存在しません。同時に「押しも押されもせぬ」という単語の意味について「実力があって堂々としていること」と覚えておきましょう。

「押しも押されもせぬ」は英語表記

「押しも押されもせぬ」を英語にすると「to have an established reputation」となり、例えば上記の「彼はわずか数年で押しも押されもせぬ大スターに成長した」を英語にすると「He grew to be a big star with an established reputation in just a few years」となります。

「押しも押されぬ」の意味

「押しも押されぬ」とは

「押しも押されぬ」とは、「押しも押されもせぬ」の間違った使われ方です。

「押しも押されぬ」という言葉は存在せず、間違った言葉として広まっています。読み方が似ているため、「押しも押されもせぬ」と混同してしまう人が多いようですが、間違った言葉なので使わないように気を付けましょう。

「押しも押されぬ」と「押しも押されもせぬ」を間違えてしまう理由

「押しも押されぬ」と「押しも押されもせぬ」を間違えてしまう理由は二つあります。一つ目は正しい言葉である「押しも押されもせぬ」が長くて言いにくいため、言いやすい「押しも押されぬ」を使ってしまっていることです。

二つ目は「押しも押されもせぬ」とほぼ同じ意味を持つ言葉、「押すに押されぬ」と混同して「押しも押されぬ」と言ってしまうことです。

また、文化庁が発表した平成24年度に行われた国語に関する世論調査では、本来の言い方である「押しも押されもせぬ」を使う人が41.5%、本来の言い方ではない「押しも押されぬ」を使う人が48.3%という逆転した結果が出ています。

そのため、「押しも押されぬ」は今は間違った言葉と言われていますが、文化庁の調査によるとたくさんの人が使ってるので、さらに多くの人が使うようになれば辞書に載る可能性もあります。

「押しも押されもせぬ」の意味

「押しも押されもせぬ」とは

「押しも押されもせぬ」とは、実力があって堂々としていることを意味しています。

「押しも押されもせぬ」の使い方

「押しも押されもせぬ」を使った分かりやすい例としては、「彼は我がチームの押しも押されもせぬエースとして期待されている」「彼女は女性から押しも押されもせぬ人気を得ている政治家です」などがあります。

その他にも、「彼は押しも押されもせぬトッププレイヤーへと登りつめた」「このカレーは押しも押されもせぬ人気商品です」「彼は今や押しも押されもせぬチームの4番となった」「彼女は押しも押されもせぬ大スターです」などがあります。

「押しも押されもせぬ」は実力があって堂々としていることやどこへ出ても圧倒されることがないことを表現したい時に使います。そのため、実力や評価が目に見えやすいスポーツ選手、芸能人、政治家などにに対して使うことが多いです。

「押しも押されもせぬ」の語源

「押しも押されもせぬ」の語源は、いくら押してもどっしりしていて動かないことが転じて、実力があって堂々としていることの意味で使われるようになりました。

「押しも押されもせぬ」の類語

「押しも押されもせぬ」の類語・類義語としては、近寄りがたいほど堂々としていることを意味する「威厳がある」、体つきや態度などから感じる人間的重みや風格があることを意味する「貫禄がある」などがあります。

「押しも押されぬ」の例文

1.「押しも押されぬ」という言葉は存在しないので、おそらく「押しも押されもせぬ」の言い間違いだろう。
2.「押しも押されもせぬ」という言葉は実力があって堂々としていることで、「押しも押されぬ」という言葉はない。
3.「押しも押されぬ」という言葉は、今のところ間違いだとされているが、多くの人が使うようになれば馴染んでくるのかもしれない。
4.彼は押しも押されぬ政界の大立て者という言葉を使う人はいるが、正しくは彼は押しも押されもせぬ政界の大立て者です。
5.彼女は押しも押されもせぬ大女優ですという言葉はあるが、彼女は押しも押されぬ大女優ですという言葉はない。

この言葉がよく使われる場面としては、「押しも押されもせぬ」という言葉を間違えて「押しも押されぬ」と表現している時などが挙げられます。

「押しも押されぬ」という言葉は辞書にも載っていませんし、広く使われている言葉ではなく、「押しも押されもせぬ」を間違えて使っている可能性が高い言葉です。

「押しも押されぬ」という言葉の意味を理解した上で、あえて使っている場合以外は、「押しも押されぬ」ではなく、「押しも押されもせぬ」と表現するのが正しい使い方です。

「押しも押されもせぬ」の例文

1.ワールドカップで母国を優勝へと導いた彼は押しも押されもせぬ名将の仲間入りを果たした。
2.今やサッカーは、押しも押されもせぬ国民的スポーツになっています。
3.10年前は脇役しか演じていなかった彼だが、今や押しも押されもせぬ大物俳優になりました。
4.画期的な商品を生み出した彼女は、押しも押されもせぬ大富豪の仲間入りを果たした。
5.先日婚約を発表した彼女は、日本国民なら誰も知っている押しも押されもせぬ大物女優です。

この言葉がよく使われる場面としては、実力があって堂々としていることを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文のように、実力や評価が分かりやすい場面においてよく使われています。

「押しも押されぬ」と「押しも押されもせぬ」どちらを使うか迷った場合は、「押しも押されぬ」は辞書にない言葉なので、辞書に載っている言葉の「押しも押されもせぬ」を使うようにしましょう。

言葉の使い方の例文
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