【○○様でございますね】と【○○様でいらっしゃいますね】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た日本語の「○○様でございますね」と「○○様でいらっしゃいますね」の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「○○様でございますね」と「○○様でいらっしゃいますね」という言葉は、間違えやすい日本語なのでご注意下さい。




「○○様でございますね」と「○○様でいらっしゃいますね」の違い

「○○様でございますね」は「○○様でいらっしゃいますね」の間違い

「○○様でございますね」と「○○様でいらっしゃいますね」の違いを分かりやすく言うと、「○○様でございますね」とは「○○様でいらっしゃいますね」の間違った使い方、「○○様でいらっしゃいますね」とは「ある」や「いる」の尊敬語です。

「○○様でございますね」は誤字

一般的には「○○様でございますね」という言葉の使い方は間違っています。同じ敬語の「○○様でいらっしゃいますね」のことを間違えて「○○様でございますね」を使っている人がほとんどです。

「○○様でいらっしゃいますね」は正しい日本語

正しい言葉である「○○様でいらっしゃいますね」を使った分かりやすい例としては、「ご予約いただいていた田中様でいらっしゃいますね」「先程ご連絡いただいた山下様でいらっしゃいますね」「3時にご予約の山田様でいらっしゃいますか」などがあります。

「○○様でいらっしゃいますね」という言葉はあっても、「○○様でございますね」という言葉は間違っています。同時に「○○様でいらっしゃいますね」という単語の意味について「ある」や「いる」の尊敬語と覚えておきましょう。

「○○様でいらっしゃいますね」の英語表記

例えば上記の「3時にご予約の山田様でいらっしゃいますか」を英語にすると「Are you here for the 3 o’clock appointment,Mr. Yamada」となります。

「○○様でございますね」の意味

「○○様でございますね」とは

「○○様でございますね」とは、「○○様でいらっしゃいますね」の間違った使われ方です。

「○○様でございますね」という言葉は存在せず、間違った使い方として広まっています。使う場面似ているため、「○○様でいらっしゃいますね」と混同してしまう人が多いようですが、間違った使い方なので使わないように気を付けましょう。

「○○様でございますね」が間違っている理由

「○○様でございますね」が何故間違った使い方かというと、「ある」の丁寧語だからです。そのため、「○○様でございますね」のように目上の人に対して使う場合はあまり適切ではありません。この場合は相手への尊敬を表わす「○○様でいらっしゃいますね」を使うのが正解です。

もし「ございます」を使いたい場合は、「こちらはお客様のお荷物でございますか」「何か質問はございますか」などのように、物に対して使うといいでしょう。

しかし、「素敵なお召し物でいらっしゃいますね」のように物に対して使う場合であっても、所有者を高める場合は「いらっしゃいますね」を使うケースもあります。

また、「ございます」自体は丁寧語なので「私の名前は山田太郎でございます」のように、自分のことを表現する場合はビジネスシーンで使っても問題ありません。

「○○様でいらっしゃいますね」の意味

「○○様でいらっしゃいますね」とは

「○○様でいらっしゃいますね」とは、「ある」や「いる」の尊敬語を意味しています。

「○○様でいらっしゃいますね」の使い方

「○○様でいらっしゃいますね」を使った分かりやすい例としては、「ご本人様でいらっしゃいますね」「田中様でいらっしゃいますか」「先程ご連絡いただいた吉田様でいらっしゃいますね」「ご予約いただいていた上田様でいらっしゃいますね」などがあります。

「○○様でいらっしゃいますね」のいらっしゃるは「ある」や「いる」の尊敬語になります。そのため、目上の人に対しても使っても問題ない言葉なので、ビジネスシーンにおいてよく使われています。

「いらっしゃいます」は基本的には人に対して使う言葉ですが、物に対しても使うことが可能です。「先生のご専門は天文学でいらっしゃいます」のように、物であっても相手を高める場合には「いらっしゃいます」を使います。

「いらっしゃいますでしょうか」は二重敬語

「いらっしゃいます」を使ったよく使われる言い回しで、「いらっしゃいますでしょうか」があるのですが間違った日本語になります。何故なら「いらっしゃいますでしょうか」は丁寧語の「ます」「でしょうか」を使った二重敬語だからです。

二重敬語とは「尊敬語+尊敬語」や「丁寧語+丁寧語」のように同じ種類の敬語を重複させることを言い、間違った日本語となっています。

「○○様でございますね」の例文

1.「○○様でございますね」という言葉は存在しないので、おそらく「○○様でいらっしゃいますね」の言い間違いだろう。
2.「○○様でいらっしゃいますね」という言葉は「ある」や「いる」の尊敬語で、「○○様でございますね」という言葉はない。
3.「○○様でございますね」という言葉は、今のところ間違いだとされているが、多くの人が使うようになれば馴染んでくるのかもしれない。
4.何名様でございますかという言葉を使う人はいるが、正しくは何名様でいらっしゃいますかです。
5.山田様でいらっしゃいますかという言葉はあるが、という山田様でございますか言葉はない。

この言葉がよく使われる場面としては、「○○様でいらっしゃいますね」という言葉を間違えて「○○様でございますね」と表現している時などが挙げられます。

「○○様でございますね」という言葉の意味を理解した上で、あえて使っている場合以外は、「○○様でございますね」ではなく、「○○様でいらっしゃいますね」と表現するのが正しい使い方です。

「○○様でいらっしゃいますね」の例文

1.お世話になっております。佐藤工務店の佐藤様でいらっしゃいますね。
2.ご予約いただいていた川崎様でいらっしゃいますね。お席にご案内します。
3.先ほどお電話いただいた井上様でいらっしゃいますね。
4.お約束がある鈴木様でいらっしゃいますね。社長はもう少しでお戻りになります。
5.いらっしゃいませ、先日ご予約いただいた久保様でいらっしゃいますね。

この言葉がよく使われる場面としては、「ある」や「いる」の尊敬語を表現したい時などが挙げられます。

上記の例文のように、目上の人に対しても使える言葉です。

「○○様でございますね」と「○○様でいらっしゃいますね」どちらを使うか迷った場合は、「○○様でございますね」は間違った使い方なので、正しい使い方である「○○様でいらっしゃいますね」を使うようにしましょう。

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