【余人をもって替えがたい】と【余人をもって代えがたい】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

同じ「よじんをもってかえがたい」という読み方の「余人をもって替えがたい」と「余人をもって代えがたい」の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「余人をもって替えがたい」と「余人をもって代えがたい」という言葉は同音の言葉ですが、それぞれの漢字によって使い方には少し違いがあります。




「余人をもって替えがたい」と「余人をもって代えがたい」の違い

「余人をもって替えがたい」は「余人をもって代えがたい」の間違い

「余人をもって替えがたい」と「余人をもって代えがたい」の違いを分かりやすく言うと、「余人をもって替えがたい」とは「余人をもって代えがたい」の間違った使い方、「余人をもって代えがたい」とは他の人に代わってやらせることができないことです。

「余人をもって替えがたい」は誤字

一般的には「余人をもって替えがたい」という言葉は存在しません。読み方が同じことから、「余人をもって代えがたい」のことを間違えて「余人をもって替えがたい」を使っている人がほとんどです。

「余人をもって代えがたい」は正しい日本語

正しい言葉である「余人をもって代えがたい」を使った分かりやすい例としては、「彼女は私にとって余人をもって代えがたい人です」「不適切発言によって辞任した会長は余人をもって代えがたい人でした」などがあります。

「余人をもって代えがたい」という言葉はあっても、「余人をもって替えがたい」という言葉は存在しません。同時に「余人をもって代えがたい」という単語の意味について「他の人に代わってやらせることができないこと」と覚えておきましょう。

「余人をもって代えがたい」の英語表記

「余人をもって代えがたい」を英語にすると「hard to replace」となり、例えば上記の「彼女は私にとって余人をもって代えがたい人です」を英語にすると「It is hard to replace her with other person for me」となります。

「余人をもって替えがたい」の意味

「余人をもって替えがたい」とは

「余人をもって替えがたい」とは、「余人をもって代えがたい」の間違った使われ方です。

「余人をもって替えがたい」という言葉は存在せず、間違った言葉として広まっています。読み方が同じなため、「余人をもって代えがたい」と混同してしまう人が多いようですが、間違った言葉なので使わないように気を付けましょう。

「余人をもって替えがたい」と間違えやすい理由

「余人をもって替えがたい」と「余人をもって代えがたい」を間違えてしまう理由としては、「替えがたい」と「代えがたい」が同じ読み方だからです。

ではなぜ「替えがたい」が間違った言葉かというと、「替える」という言葉は「剃刀の刃を替える」のように新しいものにする場合に使うのに対して、「代える」という言葉は「書面をもって挨拶に代える」のように別のものに同じ役割をさせることの意味で使います。

そのため、他の人に代わってやらせることができないこと、つまり別の人ではできないという意味で使うので、「代える」の漢字を使った「余人をもって代えがたい」が正しい日本語になります。

「余人をもって替えがたい」の「替」の正しい使い方

間違った言葉である「余人をもって替えがたい」の「替」を使った別の言葉としては、 本人だと偽って別人を使うことを意味する「替え玉」、それに見合う他のもので代えることを意味する「代替」などがあります。

「余人をもって代えがたい」の意味

「余人をもって代えがたい」とは

「余人をもって代えがたい」とは、他の人に代わってやらせることができないことを意味しています。

「余人をもって代えがたい」の使い方

「余人をもって代えがたい」を使った分かりやすい例としては、「彼は我がチームにとって余人をもって代えがたい選手です」「彼女は弊社にとって余人をもって代えがたい人材です」などがあります。

「余人をもって代えがたい」は他の人ことを意味する「余人」と代わらせることができないことを意味する「代えがたい」が合わさり、他の人に代わってやらせることができないことの意味で使われている言葉です。

「余人をもって代えがたい」は会社やニュースで使われる

「余人をもって代えがたい」は日常生活ではあまり使わない言葉ですが、ビジネスシーンやニュースなどでよく使われている言葉になります。特に、ニュースや新聞などのマスメディアにおいて使われることが多いです。

「余人をもって代えがたい」の類語

「余人をもって代えがたい」の類語・類義語としては、入れ代わる人がいないことを意味する「代わりがいない」、代わりなるものがないことを意味する「代えがきかない」などがあります。

「余人をもって替えがたい」の例文

1.「余人をもって替えがたい」という言葉は存在しないので、おそらく「余人をもって代えがたい」の言い間違いだろう。
2.「余人をもって代えがたい」という言葉は他の人に代わってやらせることができないことで、「余人をもって替えがたい」という言葉はない。
3.「余人をもって替えがたい」という言葉は、今のところ間違いだとされているが、多くの人が使うようになれば馴染んでくるのかもしれない。
4.彼女は余人をもって替えがたい素晴らしい人材ですという言葉を使う人はいるが、正しくは彼女は余人をもって代えがたい素晴らしい人材ですです。
5.彼は余人をもって代えがたい選手ですという言葉はあるが、彼は余人をもって替えがたい選手ですという言葉はない。

この言葉がよく使われる場面としては、「余人をもって代えがたい」という言葉を間違えて「余人をもって替えがたい」と表現している時などが挙げられます。

「余人をもって替えがたい」という言葉は広く使われているわけではなく、「余人をもって代えがたい」を間違えて使っている可能性が高いです。

「余人をもって替えがたい」という言葉の意味を理解した上で、あえて使っている場合以外は、「余人をもって替えがたい」ではなく、「余人をもって代えがたい」と表現するのが正しい使い方になります。

「余人をもって代えがたい」の例文

1.彼は余人をもって代えがたい人材なので、支持している人が多いです。
2.彼女は周りから余人をもって代えがたいと言われているので、人生の成功者だ。
3.彼は余人をもって代えがたい選手なので、絶対に移籍させるわけにはいきません。
4.余人をもって代えがたい人材は、場合によってはアキレス腱にもなるので注意しよう。
5.余人をもって代えがたい人が、この会社を辞めてしまうらしい。

この言葉がよく使われる場面としては、他の人に代わってやらせることができないことを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文のように「余人をもって代えがたい」は人に対して使う言葉になります。

「余人をもって替えがたい」と「余人をもって代えがたい」どちらを使うか迷った場合は、「余人をもって替えがたい」は間違った日本語なので、正しい日本語である「余人をもって代えがたい」を使うようにしましょう。

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