似た意味を持つ「隔日」(読み方:かくじつ)と「毎日」(読み方:まいにち)と「連日」(読み方:れんじつ)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。
どの言葉を使えば日本語として正しい言葉となるのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。
「隔日」と「毎日」と「連日」という言葉は、複数の日数を表すという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。
隔日と毎日と連日の違い
隔日と毎日と連日の意味の違い
隔日と毎日と連日の違いを分かりやすく言うと、隔日は一日おきを表現する時に使い、毎日は全ての日を表現する時に使い、連日は物事が何日も続いている日を表現する時に使うという違いです。
隔日と毎日と連日の使い方の違い
隔日という言葉は、「隔日で病院に通っているが、通院費も意外と掛かる」「子どもたちの登校日が隔日に設定された」などの使い方で、一日おきを意味します。
毎日という言葉は、「毎日朝顔を洗った後牛乳をコップ一杯飲む」「毎日一回は家の手伝いを何かしなければならない」などの使い方で、全ての日を意味します。
連日という言葉は、「連日報道されている事件の現場が隣町だった」「心地の良い日が連日続いていたが週末は天気が悪くなるようだ」などの使い方で、物事が何日も続いている日を意味します。
隔日と毎日と連日の使い分け方
毎日と連日は、何日もの日を表す時に使われますが、前者は全ての日を指すのに対して、後者は一定の期間で何日も特定の物事が続いている日を指します。
そのため「夏日が連日続く」などの表現の連日を毎日に置き換えて使うことはできますが、「毎日の生活に携帯電話が必需品だ」などの表現の毎日を連日に置き換えてしまうと、期間が定められていることとなるため適していません。
一方の隔日は、一日間隔が空いている時に使われるため、毎日は対義語にあたる言葉となり、連日とも意味が大きく異なります。
これが、隔日、毎日、連日の明確な違いです。
隔日の意味
隔日とは
隔日とは、一日間隔が空くことを意味しています。
隔日の読み方
隔日は「かくじつ」という読み方をしますが、「かくにち」と読むこともできます。意味はどちらの読み方でも変わりません。
「隔日勤務」の意味
隔日を使った言葉として、「隔日勤務」があります。1日おきに働くことを指す言葉で、特にタクシーの運転手などに見られる勤務形態です。
厚生労働省によると、タクシー運転者で隔日勤務を行っている者は、基本的にカレンダー上の日付2日分の拘束時間が21時間以内とされ、勤務を終えた後20時間以上の休息期間が必要となります。
本来の労働基準法の法定労働時間として定められている1日8時間、週40時間の規定は超えてしまいますが、変形労働時間制という制度であれば隔日勤務も行うことができます。
表現方法は「隔日登校」「隔日投与」「隔日交代勤務」
上記以外では「隔日登校」「隔日投与」「隔日交代勤務」などが、隔日を使った一般的な言い回しです。
隔日の類語
隔日の類語・類義語としては、1日おきを意味する「日交ぜ」(読み方:ひまぜ)、暦で定められた1日を指す言葉の「暦日」、「一両日」(読み方:いちりょうじつ)があります。
毎日の意味
毎日とは
毎日とは、全ての日を意味しています。
表現方法は「毎日同じ食事」「毎日がつまらない」「毎日LINEうざい」
「毎日同じ食事」「毎日がつまらない」「毎日LINEうざい」などが、毎日を使った一般的な言い回しです。
毎日の使い方
毎日を使った表現として、「毎日出勤する前にコンビニでご飯を買う」「毎日一日一時間は机に向かうようにしている」「毎日食事の内容を考えるのも骨が折れる」などがあります。
基本的にはどんな日も、全ての日を表す言葉として使われており、期間が定められているわけではないため、「水は毎日摂取する必要がある」などのように内容によって話し手からすると一生涯続くような内容のものも「毎日」に該当します。
毎日の対義語
毎日の対義語・反対語としては、毎晩を意味する「毎夜」(読み方:まいよ)があります。
毎日の類語
毎日の類語・類義語としては、1日1日を意味する「日毎」(読み方:ひごと)、1日1日を意味する「日々」、繰り返しめぐってくることを意味する「毎回」、同じことが繰り返されることを意味する「毎度」があります。
連日の意味
連日とは
連日とは、一定の期間のうちで物事が何日も続いている日を意味しています。
連日には期間が基本的には存在するため、「人間は連日栄養を取る必要がある」という表現をすることはできず、この場合は「毎日栄養を取る必要がある」という表現が適しています。
表現方法は「連日すみません」「連日にわたって」「連日続く」
「連日すみません」「連日にわたって」「連日続く」「連日のように」などが、連日を使った一般的な言い回しです。
「連日連夜」の意味
連日を使った言葉として、「連日連夜」があります。これは、昼夜を問わずに何日も続くことを意味する言葉です。
昼夜休まずに仕事をすることを意味する「昼夜兼行」(読み方:ちゅうやけんこう)や、一日に二日分の距離を進んで目的地に急行することを意味する「倍日併行」(読み方:ばいじつへいこう)は、「連日連夜」の類語・類義語に当たります。
連日の対義語
連日の対義語・反対語としては、いく夜も続くことを意味する「連夜」があります。
連日の類語
連日の類語・類義語としては、日を重ねることを意味する「累日」(読み方:るいじつ)、多くの日数を重ねることを意味する「積日」(読み方:せきじつ)があります。
隔日の例文
この言葉がよく使われる場面としては、一日おきを意味する時などが挙げられます。
どの例文の隔日も、毎日や連日に置き換えて使うことはできません。
毎日の例文
この言葉がよく使われる場面としては、全ての日を意味する時などが挙げられます。
例文1や例文2は、学生である期間が限られていることもあり、毎日を連日に置き換えて使うことができます。
例文3は、話者が一生涯同じものを食べ続けている場合は毎日という言葉を使うことしかできませんが、そうでない場合がほとんどであるため連日という言葉に置き換えることができます。
連日の例文
この言葉がよく使われる場面としては、一定の期間のうちで物事が何日も続いている日を意味する時などが挙げられます。
例文1の「連日のご連絡」は敬語表現として使われますが、「度重なるご連絡」、「度々のご連絡」や「重ねてのご連絡」などが使われることが多いです。
隔日と毎日と連日どれを使うか迷った場合は、一日おきを表す場合は「隔日」を、全ての日を表す場合は「毎日」を、何かが何日も続いている日を表す場合は「連日」を使うと覚えておけば間違いありません。