【マクロ】と【ミクロ】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「マクロ」と「ミクロ」の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「マクロ」と「ミクロ」という言葉は、「物事を捉える際の視点の大小」という共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。




マクロとミクロの違い

マクロとミクロの意味の違い

マクロとミクロの違いを分かりやすく言うと、マクロは全体を分析することを表現する時に使い、ミクロは個々を分析することを表現する時に使うという違いです。

マクロとミクロの使い方の違い

一つ目のマクロを使った分かりやすい例としては、「マクロ経済が一体どのような学問なのか」「マクロな視点を身につけて現状の問題に対応する術を模索する」「マクロが正常に動作しないのは管理者が退職したからだろう」などがあります。

二つ目のミクロを使った分かりやすい例としては、「ミクロな視点からマクロな視点まで色々な見方をしていけるようになりたい」「ミクロ的考えばかりに囚われていてはいけない」「ミクロメートルに置き換える計算が苦手だった」などがあります。

マクロとミクロの使い分け方

マクロとミクロはどちらも、物事を捉える際の視点の大小を表す言葉であり、意味が大きく異なります。

マクロは、巨大であることや巨大である様子を意味します。その他にも、上記例文の「マクロが正常に動作しない」などのように、アプリなどにおいて複雑な操作手順をあらかじめ登録し、必要な時に実行できるようにする機能を意味する言葉として使われています。

一方のミクロは、ごく小さいことや微小である様子を意味します。また、上記例文の「ミクロメートル」などのように、単位として用いられることもあります。

つまり、マクロは全体を分析することやその視点を表し、ミクロは個々を分析することやその視点を表すという違いがあります。

マクロとミクロの英語表記の違い

マクロを英語にすると「macro」となり、例えば上記の「マクロ経済」を英語にすると「macroeconomic」となります。

一方、ミクロを英語にすると「micro」となり、例えば上記の「ミクロな視点からマクロな視点まで」を英語にすると「from micro to macro perspectives」となります。

マクロの意味

マクロとは

マクロとは、巨大であることや巨大である様子を意味しています。

その他にも、複雑な操作手順をあらかじめ登録し、必要な時に実行できるようにする機能を意味する言葉として使われています。

マクロの使い方

「ミクロ的に見ると問題がないように見えるがマクロ的に見ると問題ばかりだ」「マクロ経済学では経済活動を俯瞰的に見る力を養うことができるだろう」などの文中で使われているマクロは、「巨大である様子」の意味で使われています。

一方、「マクロを有効化するためにマクロの設定を変更する必要がある」「マクロの組み方を一人で学び、自分が仕事で楽できるようにした」などの文中で使われているマクロは、「あらかじめ登録した複雑な操作手順を実行する機能」の意味で使われています。

マクロは英語で「macro」と表記され、「大きい」「巨視的な」「一連の操作を登録したもの」といった意味を持ちます。日本語でも同じように使われ、狭義的には経済学における考えを指し、広義的には広い視野で物を考えることを指します。

表現方法は「マクロを有効化する」「マクロの組み方」

また、上記例文の「マクロを有効化する」「マクロの組み方」などのように、コンピュータアプリなどにおいて、複雑な操作手順を事前に登録し、必要時に簡単に実行することができる機能を指す言葉としても使われています。

マクロの対義語

マクロの対義語・反対語としては、非常に小さいことやかすかに認められることを意味する「微小」があります。

マクロの類語

マクロの類語・類義語としては、大きすぎる様子や大きすぎて実際とは合わない様子を意味する「過大」、力や勢いの及ぶ範囲が広い様子を意味する「広範」、すべてをひっくるめている様子を意味する「包括的」などがあります。

ミクロの意味

ミクロとは

ミクロとは、ごく小さいことや微小を意味しています。

ミクロの使い方

ミクロを使った分かりやすい例としては、「それぞれのミクロメーターを取り付ける前にゴミが付着していないかを確認する」「ミクロの世界を研究することが私の夢だ」「次はミクロ的な観点で話し合いをしたい」などがあります。

その他にも、「ミクロ経済学であればまずは経験した身近なことから考えられそうだ」「ミクロな考えばかりではいつか破綻するのではないかと思っている」「ミクロな視野を養うことも必要だがマクロな視野も大切と言える」などがあります。

ミクロは英語で「micro」と表記され、「小型の」「範囲が小さい」「微小の」といった意味を持ちます。日本語でも同じように使われ、狭義的には経済学における考えを指し、広義的には個々にフォーカスして物を考えることを指します。

表現方法は「ミクロメーター」

上記例文の「ミクロメーター」とは、観察対象の大きさを計測するために用いられる顕微鏡用の器具を指す言葉です。対物ミクロメーターと接眼ミクロメーターの二つを併用することで、より正確な計測を行うことができます。

また、「マイクロ」と表現されることもありますが、ドイツ語やラテン語由来であるミクロは学術分野で用いられることが多く、英語由来であるマイクロは単位として用いられることが多い言葉です。

ミクロの対義語

ミクロの対義語・反対語としては、巨大なことや巨大な様子を意味する「ジャンボ」があります。

ミクロの類語

ミクロの類語・類義語としては、小さすぎる様子や小さすぎて実際とは合わない様子を意味する「過小」、分量などがごくわずかである様子や小さくて取るに足りない様子を意味する「微々」などがあります。

マクロの例文

1.マクロ経済では、企業や団体ではなく、国や地域単位で物事を考えることになる。
2.マクロレンズであれば、被写体が小さくとも大きく撮影することができ、対象の細部まで鮮明に写真として残すことができる。
3.彼のマクロ的な視点は伸ばすべき長所と言えるが、ミクロ的な視点も大事になってくるだろう。
4.エクセルのマクロを組むことを禁止している職場もあるため、事前に確認しなければならない。
5.オンラインゲームではマクロを使うことで少し面倒な作業を楽にすることができるが、チートなどは規約違反なことがほとんどだろう。

この言葉がよく使われる場面としては、巨大であることや巨大である様子を意味する時などが挙げられます。

例文4や5のように、複雑な操作手順をあらかじめ登録し、必要な時に実行できるようにする機能を意味する言葉としても使われています。

ミクロの例文

1.ミクロメーターの使い方は高校生時代に習い、実際に細胞の観察を行う実験をした記憶もある。
2.ミクロな視点ばかりから物事を考えていると、いつかは問題が発生するためマクロな視点からも対処する必要がある。
3.将来はミクロな世界を研究することができるよう、今は勉強をたくさんしなければならない。
4.ミクロ経済学は国や世界規模ではなく、個人や企業、家族などの行動などを小さい単位で分析を行う学問だ。
5.1mmの1000分の1が、1ミクロメートルであり、1μmという表記をすることができる。

この言葉がよく使われる場面としては、ごく小さいことや微小を意味する時などが挙げられます。

例文5の「ミクロメートル」は「マイクロメートル」「マイクロメーター」と表記されることもあります。

マクロとミクロは、どちらも「物事を捉える際の視点の大小」を表します。どちらを使うか迷った場合は、全体を分析することを表す場合は「マクロ」を、個々を分析することを表す場合は「ミクロ」を使うと覚えておけば間違いありません。

言葉の使い方の例文
編集者
株式会社セラーバンク/例文買取センター運営
例文買取センター