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【改善】と【向上】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「改善」(読み方:かいぜん)と「向上」(読み方:こうじょう)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「改善」と「向上」という言葉は、どちらも「良くなること」を意味しているという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。




改善と向上の違い

改善と向上の意味の違い

改善と向上の違いを分かりやすく言うと、改善とは悪い状態から良くなることを表し、向上とは状態が良くなることを表すという違いです。

改善と向上の使い方の違い

一つ目の改善を使った分かりやすい例としては、「働き方改革には労働環境の改善が必要不可欠です」「今年度より介護職員処遇改善加算を支給します」「症状が改善しない場合は診察を受けましょう」などがあります。

二つ目の向上を使った分かりやすい例としては、「生成AIの回答精度を向上させる」「顧客満足度の向上を図る取組みを実施します」「向上心がある人はいつも努力しています」「コスト削減と品質向上は両立できますか」などがあります。

改善と向上の使い分け方

改善と向上という言葉は、どちらも主にビジネスシーンで使用され、状態がよくなることを表しますが、意味や使い方には違いがあります。

改善とは、悪いところを改めて良くすることを意味します。「業務改善」「業績改善」のような使い方で、抽象的な事柄に使用され、レベルや程度が低い状態から良い状態に変化することを表す言葉です。

向上とは、上に向かって進むこと、よりすぐれたものに高まることを意味します。向上という言葉は、低いレベルだけでなく様々なレベルに使用できる表現であり、「学力向上」とは、現在の学習レベルがどうであれ、現状よりも高いレベルを目指すことを表します。

つまり、改善とは悪いものから良くなることを意味し、向上とは良くなることにフォーカスした言葉です。二つの言葉は似ていますが、意味は異なるので区別して使うようにしましょう。

改善と向上の英語表記の違い

改善も向上も英語にすると「improvement」「amelioration」となり、例えば上記の「労働条件の改善」を英語にすると「the improvement of working conditions」となります。

改善の意味

改善とは、悪いところを改めて良くすることを意味しています。

表現方法は「症状が改善する」「改善方法」

「症状が改善する」「改善方法」などが、改善を使った一般的な言い回しです。

改善の使い方

改善を使った分かりやすい例としては、「職場環境を改善するアイデアを募集します」「製造工程における改善点を洗い出す」「改善提案を繰り返してネタが尽きる」「2024年に改正される改善基準告示について解説します」などがあります。

その他にも、「保育士および介護士の処遇改善を求めます」「テンプレートを使って改善報告書を作成する」「私の英語の発音について改善点があれば教えてください」「英語の授業には改善の余地があると思います」などがあります。

改善の「改」は訓読みで「あらためる」と読み、古いものをやめて新しいものに変えることを表し、「善」は訓読みで「よい」と読み、行いや性質などが好ましいことを表す漢字です。改善とは、悪いところや劣ったところを改めてよくすることを意味します。

改善という言葉は、トヨタの生産方式を象徴する言葉として世界で知られていますが、「トヨタ式カイゼン」とカタカナ表記されることが一般的です。「トヨタ式カイゼン」は海外でも「Kaizen」と呼ばれ注目されています。

「改善基準告示」の意味

改善を用いた日本語には「改善基準告示」があります。改善基準告示とは、「自動車運転者の労働時間等の改善のための基準」のことであり、トラック・タクシー・バスなどの自動車運転者について、労働時間等の労働条件の向上を図るため、拘束時間や休息時間の基準を定めているものです。

改善の対義語

改善の対義語・反対語としては、物事を改めてかえって悪くすることを意味する「改悪」などがあります。

改善の類語

改善の類語・類義語としては、不備な点や悪い点を改めてよくすることを意味する「改良」、不適当なところや不備な点を改めることを意味する「改正」、悪い点や不都合な点を改め正すことを意味する「是正」などがあります。

向上の意味

向上とは

向上とは、より良い方向、すぐれた状態に向かうことを意味しています。

その他にも、「仏語、絶対平等の境地、また、それに向かって進むこと」の意味も持っています。

表現方法は「向上を目指す」「向上する」

「向上を目指す」「向上する」などが、向上を使った一般的な言い回しです。

向上の使い方

「コミュニケーション能力の向上を図る」「仕事をするうえでも向上心は大切です」「彼は向上心があるので常に高い目標を設定しています」などの文中で使われている向上は、「すぐれた状態に向かうこと」の意味で使われています。

一方、「人は向上の一路に努めることが肝心です」「曹洞宗の開祖は仏向上事を説きました」「向上や仏道の完成にむかって努力する」などの文中で使われている向上は「仏語、絶対平等の境地」の意味で使われています。

向上とは、上記の例文にあるように複数の意味を持ちますが、一般的には「より良い方向、すぐれた状態に向かうこと」の意味で用いられています。向上の「向」はある方にむかうことや向かっていくこと、「上」は位置が高いことや程度が高いことを表す漢字です。

「向上心」の意味

向上を用いた日本語には「向上心」があります。向上心とは、現在の状態に満足せず、よりすぐれたもの、より高いものを目指して努力する心を意味します。「向上心がある」「向上心を燃やす」「向上心を高める」「向上心に欠ける」などと表現します。

向上の対義語

向上の対義語・反対語としては、物事の質や程度が悪くなることを意味する「低下」などがあります。

向上の類語

向上の類語・類義語としては、より良いほうや望ましいほうへ進んでいくことを意味する「進歩」、状況がよい方へ向かうことを意味する「好転」、状態が次第によいほうに向かうことを意味する「上り調子」などがあります。

改善の例文

1.これまでの勉強の仕方を改善したら、英語の成績がぐっと上がりました。
2.各自治体の教育委員会は、教員人材の確保に向けた労働条件の改善策を検討しています。
3.花粉症のつらい症状が改善するのなら、どんな治療でも耐えてみせます。
4.論理的思考は、効果的な業務の改善方法を検討するうえで欠かせないものです。
5.トヨタが提唱した「カイゼン」の概念は、日本における業務改善の基礎となっています。

この言葉がよく使われる場面としては、物事の悪い面を改めて良くすること、良い方向へ改めることを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文にあるように、改善の慣用的な言い回し、慣用的な表現には「改善する」「改善策」「改善方法」「業務改善」などがあります。「改善方法」とは、状況を改善するための手立てを意味します。

向上の例文

1.たった一行でも英語で日記を書き続ければ、自然と英語の表現力が向上するはずです。
2.従業員の満足度を向上させることは、会社の業績を良くすることに繋がります。
3.だれでも時間の使い方を改善することによって、生産性の向上を図ることができます。
4.ニーズにあった品質向上を目指すのであれば、お客様の声をデータとして管理すべきです。
5.就活の自己PRでは、大学生活のエピソードをまじえて向上心があることをアピールしました。

この言葉がよく使われる場面としては、上に向かって進むこと、良い方へ向かうことを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文にあるように、向上の慣用的な言い回しには「向上する」「向上させる」「品質向上」などがあります。「向上させる」とは、より良くすることや、より優れた状態にすることを意味します。

改善と向上という言葉は、どちらも「よくすること」を表します。どちらの言葉を使うか迷った場合、悪いものから良くなるさまを表現したい時は「改善」を、以前よりも良くなることを表現したい時は「向上」を使うようにしましょう。

言葉の使い方の例文
編集者
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