【回り】と【周り】と【廻り】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文
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同じ「まわり」という読み方、似た意味を持つ「回り」と「周り」と「廻り」の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どの言葉を使えば日本語として正しいのか、このページの使い分け方を参考にしてみて下さい。

「回り」と「周り」と「廻り」という言葉は、読み方は同じでも意味は大きく違いますので、混同しないようご注意下さい。



「回り」と「周り」と「廻り」の違い

「回り」と「周り」と「廻り」の意味の違い

回りと周りと周りの違いを分かりやすく言うと、回りとは回転運動のことを意味していて、周りとは物を取り巻く環境を意味していて、廻りとは定められたルートを巡り続けることを意味しているという違いです。

「回り」と「周り」は常用漢字

回りと周りは常用漢字ですが、廻りは常用漢字ではないので新聞等の公用文では使用できません。

廻りは現代ではまず使われることのない言葉で、仏教の「輪廻転生」(読み方:りんね)や江戸時代の歴史用語「西廻り航路」(読み方:にしまわりこうろ)などに用いられるくらいです。

「回り」と「周り」と「廻り」の使い分け方

一つ目の「回り」は「回転運動」を意味しています。その場でじっと回り続けることも、弧を描くように回転することも指し示すことが出来ます。

また「回り」は比喩的に「物の働きぐあい」を表現する言葉として用いられます。例えば「頭の回転が速い」は物事を考えるのが速いことを意味します。また「金の回りが良い」はお金を持っていて羽振りがいいという意味です。

また「買った服が体より一回り大きかった」や「もう一回り成長したい」のように、物の大きさや規模を漠然と比較する時に用いられます。

二つ目の「周り」は「周囲の物事」を意味しています。この言葉は運動ではなく状況を指し示しています。例えば「会社の周りの飲食店」というような空間的な意味で使われることもあれば、「彼の周りの人間関係」のように抽象的な意味で使われることもあります。

三つ目の「廻り」は回ると同じく回転運動を意味していますが、同じところで回り続けるというよりは「同じルートを回る」という意味合いの強い言葉です。

例えば仏教の「輪廻」はごく簡単にいうと、人間は死後、死後の世界で生まれ変わり、そこで死ぬとまた・・・というように無限に死と再生を繰り返す、という内容の仏教思想です。

また江戸時代の「西廻り航路」は日本海側の現在の山形県酒田市を出発して、下関を経由して大阪に渡し、さらにそこから江戸に向かうという、本州をほぼぐるりと一周する海路のことです。

定められたルートやレールがあり、それをぐるぐる回るのが「廻り」という言葉が指し示す状況です。ルートであっても直線的なルートの場合には、廻りとは言われません。

ただし廻りは常用漢字ではないので、「ぐるぐる回る」ことは「回り」で表現されるのが普通です。

「回り」の意味

「回り」とは

回りとは、回転すること、サイズを比較する漠然とした尺度を意味しています。

表現方法は「挨拶回り」「水回り」「首回り」

「挨拶回り」「水回り」「首回り」「回り道」などが、回りを使った一般的な言い回しです。

「回り」の使い方

「回り」は「回転運動」です。その場でじっと回転をすることを表現することもあれば、大きく円を描くように回ることを表現することもあります。例えば「見回り」は町をパトロールするために、回るように歩くことです。

また「回り」は比喩的に「物事の働きぐあい」を意味します。「舌の回りが悪い」と言えば、滑舌が悪かったり、舌足らずだったりすることが指し示されています。

こうした回転の意味とは違う「回り」が、例えば「一回り上の年齢」や「二回りは大きい手のサイズ」のように使われる、「比較の尺度」としての用法です。尺度といっても、メートルやヤードのような厳密なものではなく、漠然としたものです。

「一回り」は「少し」、「二回り」は「それなり」、「三回り」は「相当」ぐらいの意味合いで使われます。

「回りくどい」の意味

「回りくどい」という言葉もあります。話が直接的でなくまどろっこしいことを意味する言葉ですが、ここでは遠回りをすることを意味する「迂回」(読み方:うかい)や「迂遠」(読み方:うえん)のような意味で「回り」という言葉が使われています。

「回り」の対義語

回りの対義語・反対語としては、その場に止まって動かないことを意味する「静止」「停止」などがあります。

「回り」の類語

回りの類語・類義語としては、ボールなどが回りながら進むことや、つまづいて倒れることを意味する「転がる」、回ったり転がったりする様子を表現する「ごろごろ」「くるくる」などがあります。

回りの回の字を使った別の言葉としては、あることが何回あるかの数を意味する「回数」、一度配ったものを集めて戻すことを意味する「回収」、過去の出来事に思いを致すことを意味する「回顧」などがあります。

「周り」の意味

「周り」とは

周りとは、ある物を取り巻いている物々や状況を意味しています。回りは運動を意味していますが、周りは運動ではなく状況を意味しています。

表現方法は「身の周り」「周りを見渡す」「周りを見る」

「身の周り」「周りを見渡す」「周りを見る」などが、周りを使った一般的な言い回しです。

「周り」の使い方

回りには色々な用法がありますが、「周り」は「ある物を取り巻いているその他の様々なもの、状況や環境」という一つの意味が定まっています。

例えば「駅の周り」は駅を取り囲んでいる近い範囲を指し示しています。また「彼女の周りの人間関係」のように、物理空間を指し示さない「周り」の用法もあります。

ただし周りの「周」という漢字は「大きく円を描いて回る」という意味を持つときがあります。例えば「校庭を外周」と言えば、校庭の縁の部分を走ってランニングをするという意味です。

ある一定の時間ごとに同じことが繰り返される際に、その時間のことを「周期」と表現します。これは回りや廻りに近い意味の周の用法です。

「周り」の類語

周りの類語・類義語としては、大まかな範囲を意味する「辺り」、ある場所から近い範囲を意味する「近辺」、ある物を取り巻いている物事や環境のことを意味する「周囲」などがあります。

「廻り」の意味

「廻り」とは

廻りとは、同じルートを回ることを意味しています。

表現方法は「西廻り航路」「東廻り航路」「廻り廻って」

「西廻り航路」「東廻り航路」「廻り廻って」などが、廻りを使った一般的な言い回しです。

「廻り」の使い方

廻りは常用漢字ではないので、現代ではほぼ間違いなく「回り」の字で代用されます。

ですが古い時代の言葉、例えば仏教の「輪廻」や江戸時代に作られた海路の「西廻り航路」「東廻り航路」などを表記する際には、現代であっても「回」の字を使って代用されません。

回りには位置を変えずにその場で回転するという意味もありますが、「廻り」にはそのような意味合いはなく、「定められたルートを回る」という意味で使われます。

例えば仏教の「輪廻」は、死と再生という定められたルートを無限に繰り返すことですし、「西廻り航路」と「東廻り航路」は、日本の本州をぐるりと回るような海路のことです。

「廻り」の読み方

「廻り」という字は「まわり」の他に「めぐり」と読むこともあり、その場合には順々に回ることを意味する「巡り」に意味が近くなりますが、こちらの読み方でも廻は常用外の漢字なので、ほとんど使われることはありません。

回りの例文

1.月末支払いのためには銀行回りがとても忙しい。
2.今度新しく入った新人を引き連れて、社外に挨拶回りをする。
3.現在工事中のため、向こうの道へお回り下さい。
4.「水回り」「水周り」「水廻り」等、どの漢字が正解と決まっていない場合はひらがなで「水まわり」と書くことが一般的だ。
5.赤ちゃんが産まれてから寝る間もないくらい忙しいが、とくに身の回りの世話がこんなに大変だとは思いもしなかった。
6.学校からの帰り道、ふと空を見上げたら夕陽がとてもきれいだったので、今日は少し遠回りして帰ろうと思う。
7.大学時代の同級生が一回り上の年齢の男性と結婚したときいて、一体どこで出会ったのだろうととても気になった。
8.伝えるテクニックの例として右回りとか左回りというよりも時計回りか反時計回りという方がわかりやすいだろう。

この言葉がよく使われる場面としては、廻りのようにルートを決めて移動することを表現したい時などが挙げられます。「定められたルートを回る」という意味の廻りは常用漢字ではないので、普通は回りが用いられます。

「回る」という使い方では物の回転を表現することもありますが、「回り」の場合には、まず間違いなく場所の移動のことを表現します。直線的な移動に対しては使われませんが、行ったり来たりの移動であれば円を描かずとも「回り」と表現されます。

周りの例文

1.帰宅ラッシュの電車内で周りを見ると、みんな疲れきっていた。
2.神経質だからどうしても周りの人が気になるんだ。
3.大会の会場で周りを見渡すと、みんな自分より強そうな人達ばかりに見えた。
4.子どもがソフトクリームを食べた後の口の周りは、さながらお爺さんの髭のようになっている。
5.多数決で決めるのは仕方ないけれど、彼はとても優しい性格で周りに流されやすいから懐柔しないように。
6.結局のところ、日本人は何をやるにも周りの人のことばかり気にしていて機会損失をし続けていると思う。
7.親族からも身の周りのことを少しは気にしたらどうだねと忠告されたりもしたが、私は意に介することもなく研究に没頭した。

この言葉がよく使われる場面としては、起点となる物を取り囲んでいる物々や状況、環境などを表現したい時などが挙げられます。例文は3つとも、自分を起点・中心にしたものですが、「駅の周り」のように任意の物を中心にすることが出来ます。

また、物理空間のことだけではなく、例えば「周りの人間関係」のようなある種の抽象的な関係性を表現することも出来る言葉です。その場合でも、例えば「彼の周りの・・・」のように起点・中心があります。

廻りの例文

1.仏教の輪廻転生とニーチェの等しいものの永遠の回帰を比較してみた。
2.春休みを利用して、大阪廻りの旅行に出かけようと思う。
3.部屋の廻り縁が何故か壊れていたので、修理を依頼した。
4.せっかくの長期休みがとれたので、帰省するには少し遠くなるのだけれど北廻りの航空便で行こうと思う。
5.入社してから初めてのことで勝手がわからないから、先輩に付き添ってもらって取引先の年始廻りに向かう。
6.複数の人物が斬り合いをする演出を立廻りといい、役者たちが音楽に乗せて様式的に動く様が見どころだ。
7.江戸時代に航路の一つである西廻海運を追体験するべく、私はヨットで酒田から東京までクルージングすることにした。

この言葉がよく使われる場面としては、定められた経路を辿ることを表現したい時などが挙げられます。ただし実際には「輪廻」や「西廻り航路」くらいでしか見かけることのない言葉なので、必要性は低いです。

輪廻は無限に同じところをぐるぐると回り続けるイメージを持つ言葉で、類語・類義語としては「回帰」「循環」「反復」「旋回」などがあります。

住宅やDIYにある程度詳しい人なら「廻り縁」(読み方:まわりぶち)という言葉を知っています。部屋の天井と壁を隔てる役割をしているもので、部屋の四方の壁をぐるりと囲むように付けられているので「廻り」です。

言葉の使い方の例文
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