【返信不要です】と【ご返信には及びません】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「返信不要です」(読み方:へんしんふようです)と「ご返信には及びません」(読み方:ごへんしんにはおよびません)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「返信不要です」と「ご返信には及びません」という言葉は、どちらも返信してもらう必要がないのを伝えることを意味しているという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。




「返信不要です」と「ご返信には及びません」の違い

「返信不要です」と「ご返信には及びません」の意味の違い

「返信不要です」と「ご返信には及びません」の違いを分かりやすく言うと、「返信不要です」は目上の人に使えない、「ご返信には及びません」は目上の人に使えるという違いです。

「返信不要です」と「ご返信には及びません」の使い方の違い

一つ目の「返信不要です」を使った分かりやすい例としては、「これは週末の会議のリマインダーですので返信不要です」「もし不備がなければ返信不要です」「何もご意見はないようでしたら返信不要です」などがあります。

二つ目の「ご返信には及びません」を使った分かりやすい例としては、「特に問題がないようでしたらご返信には及びません」「ご確認いただければご返信には及びません」「現状をお伝えするだけのメッセージですのでご返信には及びません」などがあります。

「返信不要です」と「ご返信には及びません」の使い分け方

「返信不要です」と「ご返信には及びません」はどちらも返信してもらう必要がないのを伝えることを意味している言葉ですが、使い方に少し違いがあるので注意が必要です。

「返信不要です」は「です」という丁寧語を使用しているものの、尊敬語や謙譲語を使用していないので目上の人に対して使うのは適していません。

一方、「ご返信には及びません」は尊敬語を使用しているので、目上の人に対しても使うことができるというのが違いです。

「返信不要です」と「ご返信には及びません」の英語表記の違い

「返信不要です」も「ご返信には及びません」も英語にすると、「no reply needed」となります。

「返信不要です」の意味

「返信不要です」とは

「返信不要です」とは、返信してもらう必要がないのを伝えることを意味しています。

「返信不要です」の使い方

「返信不要です」を使った分かりやすい例としては、「念のためのご確認ですので返信不要です」「本メールは返信不要ですのでお心配なく」「特に問題がなければ返信不要です」「当日の予定表ですので返信不要です」などがあります。

「返信不要です」は返事の手紙や電子メールを送ることを意味する「返信」に、必要でないことを意味する「不要」、 断定を表す丁寧語の「です」が合わさり、返信してもらう必要がないのを伝えることの意味で使われている言葉です。

「返信不要です」はこちらの送信したメールや手紙に対して、返信する必要がない旨を伝えたい時に使うのが一般的です。そのため、ビジネスシーンにおいてもよく使われています。

「返信不要です」は目上の人には適していない

ただし、ぶっきらぼうで冷たいで表現であるため、上司や取引先などの目上の人に対して使うのはあまり適してません。もし、目上の人に対して使いたいのであれば、より丁寧な表現である「ご返信には及びません」「ご返信いただなくても結構です」などを使うようにしましょう。

「返信不要です」の類語

「返信不要です」の類語・類義語としては、返信は必要がないことを意味する「ご返信は無用です」があります。

「ご返信には及びません」の意味

「ご返信には及びません」とは

「ご返信には及びません」とは、返信してもらう必要がないのを伝えることを意味しています。

表現方法は「ご返信には及びませんのでお気遣い」「ご確認いただければご返信には及びません」

「ご返信には及びませんのでお気遣い」「ご確認いただければご返信には及びません」「お忙しいかと存じますのでご返信には及びません」などが、「ご返信には及びません」を使った一般的な言い回しになります。

「ご返信には及びません」の使い方

「ご返信には及びません」を使った分かりやすい例としては、「ご多忙かと存じますのでご返信には及びません」「ご確認いただければメールのご返信には及びません」「ご返信には及びませんと記載されていたが感謝の気持ちを伝えることにしました」などがあります。

「ご返信には及びません」は返事の手紙や電子メールを送ることを意味する「返信」に、尊敬の接頭語の「ご」とする必要がないことを意味する「及びません」が合わさり、返信してもらう必要がないのを伝えることの意味で使われている言葉です。

「ご返信には及びません」を使うことによって、相手が返信に要す時間を考えて、手間を掛けさせないようにするという気遣いが込められています。

「ご返信には及びませんは目上の人にも使える

「ご返信には及びません」はとても丁寧な表現なのでビジネスシーンにおいてよく使われています。また、尊敬語表現なので、上司や取引先などの目上の人に対しても使うことができます。

尊敬語とは話し手が聞き手や話題の主のその動作や状態などを高めて待遇することを意味しています。

「ご返信には及びません」の注意点

「ご返信には及びません」を使う上で注意しなければならないのは、かえって相手に気を遣わせる場合もあるので、状況に応じて使わない方がいい場面もあるという点です。そのため、状況に配慮して使用した方がいいと覚えておきましょう。

「ご返信には及びません」の類語

「ご返信には及びません」の類語・類義語としては、返信をそれ以上必要としないことを意味する「ご返信いただくなくても結構です」、返信不要の旨を伝えることを意味する「ご返信にはお気遣いなく」などがあります。

「返信不要です」の例文

1.本メールは明日のミーティングのリマインダーなので、返信不要です。
2.現場の状況を報告するためのメールですので、返信不要です。
3.荷物を発送したので近日中に届くと思います。なお、返信不要です。
4.本件に対してご意見やご要望がないのでしたら、返信不要です。
5.返信不要ですと記載されていたが、お礼を伝えることにしました。
6.来週の金曜日に歓迎会を開催することになりましたのでご案内のメールをお送りいたします。参加されない場合は返信不要です。
7.今後とも、積極的に営業活動を行い、成果を上げてまいります。なお、本メールは返信不要です。
8.お世話になっております。明日のプレゼンテーションの資料を添付いたしましたので、ご確認いただければと思います。なお、返信不要です。
9.お忙しい中、ご連絡いただきありがとうございます。本件に関しましては、既に対応が完了しておりますので、ご報告までとさせていただきます。返信は不要です。
10.お疲れさまです。新プロジェクトの進捗報告を送ります。返信は不要ですが、ご指摘やご質問がございましたらお知らせください。

この言葉がよく使われる場面としては、返信してもらう必要がないのを伝えることを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文にあるように、「返信不要です」は目上の人に対しては使うことはできません。

「ご返信には及びません」の例文

1.ご共有させていただくのみの要件でございますので、ご返信には及びません。
2.一言お礼を申し上げたくてメールいたしましので、ご返信には及びません。
3.お忙しいことと存じますので、本メールはご返信には及びません。
4.詳細につきましては休み明けにご報告いたしますので、ご返信には及びません。
5.ご登録につきましては今週末までに完了をお願いいたします。なお、ご返信には及びません。
6.修正した箇所を添付でお送りします。確認いただいてこちらで問題なければご返信には及びません。
7.ご案内いただきました内容について、ご確認いただければ幸いです。ただし、ご返信には及びません。
8.お忙しい中、ご対応いただきましてありがとうございます。ご返信には及びませんが、大変感謝しております。
9.お取引先様との打ち合わせの結果、進行方法を決定いたしました。詳細につきましては後日ご連絡いたしますので、ご返信には及びません。
10.何かご不明な点等ございましたら、お気軽にお問い合わせください。なお本メールはご確認のみで、ご返信には及びません。

この言葉がよく使われる場面としては、返信してもらう必要がないのを伝えることを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文にあるように、「ご返信には及びません」は目上の人に対しても使うことができる言葉です。

「返信不要です」と「ご返信には及びません」はどちらも返信してもらう必要がないのを伝えることを表します。どちらの言葉を使うか迷った場合、目上の人に対して使えないのが「返信不要です」、目上の人に対しても使えるのが「ご返信にも及びません」と覚えておきましょう。

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