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【乾坤一擲】と【一六勝負】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「乾坤一擲」(読み方:けんこんいってき)と「一六勝負」(読み方:いちろくしょうぶ)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「乾坤一擲」と「一六勝負」という言葉は、どちらも「運任せの勝負」を意味しているという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。




乾坤一擲と一六勝負の違い

乾坤一擲と一六勝負の意味の違い

乾坤一擲と一六勝負の違いを分かりやすく言うと、一六勝負よりも乾坤一擲の方が、運命をかけるような大勝負を表すという違いです。

乾坤一擲と一六勝負の使い方の違い

一つ目の乾坤一擲を使った分かりやすい例としては、「彼らは乾坤一擲の勝負を仕掛けてくるだろう」「連合艦隊は乾坤一擲の大勝負に勝利した」「この選挙は政治生命をかけた乾坤一擲の戦いです」などがあります。

二つ目の一六勝負を使った分かりやすい例としては、「最後の手段で一六勝負するつもりだ」「一六勝負にのめり込んで身をほろぼす」「英語検定は対策なしで一六勝負するしかない」「投資は一六勝負ではだめですよ」などがあります。

乾坤一擲と一六勝負の使い分け方

乾坤一擲と一六勝負という言葉は、どちらもサイコロの目に由来する四字熟語であり、「運任せの勝負」を表します。二つの言葉は同じような意味を持ちますが、厳密な意味や使い方には違いがあります。

乾坤一擲とは、サイコロを投げて天か地か賭けることを表し、運命をかけて大勝負をすることを意味します。自分の運命をかけるような大仕事や、会社の命運をかけた大勝負となる事業に対して使われる言葉です。

一六勝負とは、サイコロの目に一が出るか六が出るかを賭けて勝負を決めることを表し、運を天にまかせて行なう冒険的な勝負を意味します。乾坤一擲は運命をかけるような大きな勝負事に対して使われますが、一六勝負は比較的小さな勝負事や賭け事に対して使われる言葉です。

結果で命運が分かれるような大きな勝負に対しては、一六勝負ではなく乾坤一擲という言葉を使うようにしましょう。

乾坤一擲と一六勝負の英語表記の違い

乾坤一擲を英語にすると「stake everything one has」「play for all or nothing」となり、例えば上記の「彼らは乾坤一擲の勝負を仕掛けてくるだろう」を英語にすると「They will stake everything he has」となります。

一方、一六勝負を英語にすると「a game of chance」「gambling」となり、例えば上記の「一六勝負する」を英語にすると「take the chances」となります。

乾坤一擲の意味

乾坤一擲とは

乾坤一擲とは、運命をかけて大勝負をすることを意味しています。

乾坤一擲の読み方

乾坤一擲の読み方は「けんこんいってき」です。誤って「いぬいしんいちろう」などと、人の名前のように読まないようにしましょう。

表現方法は「乾坤一擲の戦い」「乾坤一擲の大勝負」「乾坤一擲の一撃」

「乾坤一擲の戦い」「乾坤一擲の大勝負」「乾坤一擲の一撃」などが、乾坤一擲を使った一般的な言い回しです。

乾坤一擲の使い方

乾坤一擲を使った分かりやすい例としては、「社長は乾坤一擲の大勝負に出るつもりだ」「乾坤一擲の精神で会社を辞めて英語留学を決断した」「一世一代の乾坤一擲に出る」「秀吉は乾坤一擲の戦いを仕掛けた」などがあります。

その他にも、「結果はどうなろうとも乾坤一擲を賭すことにした」「息子は乾坤一擲のチャレンジ校に見事合格した」「乾坤一擲の一撃をかわされ負けてしまった」「乾坤一擲の決断ができない男だ」などがあります。

乾坤一擲という言葉の「乾坤」とは天地のこと、「一擲」とは思い切ってサイコロを振ることを表します。乾坤一擲とは、サイコロを投げて天が出るか地が出るかを賭けることをであり、運を天に任せて大勝負をすることを意味する四字熟語です。「一擲乾坤」という書き方もあります。

乾坤一擲の由来

乾坤一擲は、漢詩由来の故事成語です。唐の詩人である韓愈の作品に「鴻溝を過ぐ」という、項羽と劉邦の戦いを詠んだ漢詩があります。その中で「真に一擲乾坤を賭とするを成せる」と書き表し、劉邦が急に項羽を攻撃して大勝負に出たことを描写しました。

乾坤一擲の類語

乾坤一擲の類語・類義語としては、運命を天にまかせることを意味する「運否天賦」、勝ち負けの決まる大事な局面を意味する「勝負所」、結果はどうなろうとも断行するほかはないことを意味する「賽は投げられた」、思いきってやってみよを意味する「当たって砕けろ」などがあります。

一六勝負の意味

一六勝負とは

一六勝負とは、サイコロの目に一が出るか六が出るかで勝負を争う博打のこと、転じて、のるか反るか運まかせの冒険を意味しています。

一六勝負の使い方

一六勝負を使った分かりやすい例としては、「一六勝負で身を持ち崩す」「一六勝負で全財産を失う」「一六勝負に散った花もいつかは思い出になるだろう」「彼は一六勝負で破産してしまった」などがあります。

その他にも、「一六勝負で勝つゲームにはまっています」「一六勝負よりも綿密に作戦を立てる方が好きです」「思い切って一六勝負に打って出る」「人生は一六勝負だと思う」「あとは一六勝負に出るしかない」などがあります。

一六勝負という言葉の「一六」は、サイコロの目の裏表にある数字を表します。一六勝負とは、さいころの目に一が出るか六が出るかをかけてする勝負や博打を意味します。さらに、この意味が転じて、運任せの冒険的な物事をする意味を持つようになりました。

一六勝負は、成功するかどうか成否が確かでないことを、あえて運に任せてやってみることの意味で使われることが多い四字熟語です。

一六勝負の類語

一六勝負の類語・類義語としては、結果はどうなろうと運を天に任せてやってみることを意味する「一か八か」、成否は天にまかせ思い切って物事を行うことを意味する「伸るか反るか」、勝負事でその人の勝ち負けが決まるような運を意味する「勝負運」などがあります。

乾坤一擲の例文

1.社運をかけた乾坤一擲のプロジェクトとして、英語学習アプリを開発します。
2.同僚は乾坤一擲の企画を提案したが、会議で却下されてしまった。
3.私の座右の名は、乾坤一擲です。何事にも思い切ってチャレンジしたいと思います。
4.乾坤一擲の賭けをしようとする人は、お金の使い方など気にしていられいものです。
5.鎌倉時代に起こった承久の乱は、勝ったほうに天下が傾くという乾坤一擲の戦いでした。
6.敵チームが怯んだところで、監督は一世一代の乾坤一擲の勝負に出る。それはすべての選手を攻めに転じさせたのだ。
7.きっと会長は乾坤一擲の大勝負に出るだろうから、これから社員一同は覚悟をして取り組む必要がある。
8.30代になってから乾坤一擲の精神で退社して留学することになったが、もちろん不安がないわけではない。
9.日本の経営者はサラリーマン社長ばかりになったので、ここぞという時に乾坤一擲の決断ができないのだ。
10.どんな凡人でも乾坤一擲の勝負に出るタイミングはあるので、そのチャンスを逃さないことが大事なのだ。

この言葉がよく使われる場面としては、自分の運命をかけるような大仕事、大勝負をすることを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文にある「乾坤一擲」は、「乾坤」と「一擲」を入れ替えて「一擲乾坤」と表記することも出来ます。ただし、「乾坤一擲」の書き方が一般的です。

一六勝負の例文

1.テレビの時代劇で一六勝負の場面をよく見かけるけど、どうして上半身裸の人が多いのだろう。
2.一六勝負で儲けようなんて考えは、今すぐ捨てた方が身のためだよ。
3.弱小バレーボール部が試合に勝つには、一六勝負の秘策をやるしかないだろう。
4.英語がものすごく苦手なので、テストの選択問題は一六勝負で選んでいる。
5.株の仕組みはよく分かりませんが、一六勝負で気軽にやってます。
6.あんな定職についていないような男と結婚するなんて姉も一六勝負に出たものだと驚いたが、彼の内助の功もあってか姉はその後事業を起こし成功させた。
7.叔父は博打で一六勝負を仕掛けて大金を失っていたが、あくまで飄々としていて、見ているこっちが気味が悪かった。
8.デイトレードは今までいろいろ研究し尽くしたが、結局は一六勝負でしかないので、メンタル面が大事なのだ。
9.彼は運任せの一六勝負でここまでのし上がってきたのだから強運の持ち主であることは間違いない。
10.エンタメは一生懸命にやってもウケるとは限らない一六勝負の世界なのだからね。まずはそれを面白いと思えるかどうかだよ。

この言葉がよく使われる場面としては、さいころの目に一が出るか六が出るかをかけてする勝負、博打、運任せの冒険的な物事をすることを表現したい時などが挙げられます。

例文1や例文2の文中にある一六勝負は、「博打」の意味で用いられています。例文3から例文5の一六勝負は、「運任せの冒険的な物事をすること」の意味で用いられています。

乾坤一擲と一六勝負という言葉は、どちらも「運任せの勝負」を表します。どちらの言葉を使うか迷った場合、運命をかけるような大勝負を表現したい時は「乾坤一擲」を使うようにしましょう。

言葉の使い方の例文
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