【前月】と【先月】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「前月」(読み方:ぜんげつ)と「先月」(読み方:せんげつ)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「前月」と「先月」という言葉は、どちらも今月のすぐ前の月を意味しているという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。




前月と先月の違い

前月と先月の意味の違い

前月と先月の違いを分かりやすく言うと、前月は今月のすぐ前の月だけでなく、ある特定の月の前の月という意味も持っているという違いです。

前月と先月の使い方の違い

一つ目の前月を使った分かりやすい例としては、「売上は前月比アップだ」「前月からの引継ぎ事項となります」「前月の売掛金残高を確認する」「前月仕入れた商品の単価訂正」「前月分の保険料を控除する」「国内向け出荷が前月比3.3%上昇」などがあります。

二つ目の先月を使った分かりやすい例としては、「先月以降、休校が続いている」「会合を開いたのは先月だった」「先月オープンした話題のお店」「先月ここに越して来た」「先月の通信費は高かった」「先月に引き続き自粛している」などがあります。

前月と先月という言葉は、どちらも今月のすぐ前の月という意味を持っているのですが、前月はある特定の月の前の月という意味も持っています。前月は今月のすぐ前の月に限らない、という点が前月と先月の大きな違いです。

よって、先月を前月に置き換えることはできますが、前月を先月に置き換えられない場合があります。ただし、話し言葉では、今月のすぐ前の月を表す時に先月を使うことが一般的であることも覚えておくと良いでしょう。

前月と先月の英語表記の違い

前月を英語にすると「the previous month」「last month」となり、例えば上記の「前月比」を英語にすると「compared to the previous month」となります。一方、先月を英語にすると「last month」となり、上記の「先月以降」を英語にすると「since last month」となります。

前月の意味

前月とは

前月とは、今月のすぐ前の月や、ある月の前の月を意味しています。

表現方法は「前月比」「前月対比」「前月以前」

「前月比」「前月対比」「前月以前」などが、前月を使った一般的な言い回しです。

前月の使い方

前月を使った分かりやすい例としては、「コストは前月比で変わらなかった」「前月を基準に評価する」「前月の計上漏れが発覚した」「輸出向け出荷は前月比マイナス1.2%低下」「前月からの繰越金額」「前月の在庫状態」などがあります。

その他にも、「エクセルで前月比を出す」「前月からの繰越金額を確認する」「前月と比較してどうですか」「年月ごとに利益の前月差を表す」「前月との差分を計算する」「事件の前月の犯人の行動を調べる」などがあります。

前月という言葉は、今月のすぐ前の月や、ある月の前の月を意味しており、日常生活よりもビジネスシーンで使われることが多くあります。上記の「前月比」とは、ある対象の月の数値に対するその前の月の数値との比較、という意味です。

前月にはある月の前の月という意味があることが、先月との明確な違いです。例えば、現在が8月である場合に、4月は3月の売上と比べてどうだったかと聞く時に、「4月の売上は前月に比べてどうか」と表現します。「4月の売上は先月に比べてどうか」とは表現できません。

また、前月には今月のすぐ前の月という意味もありますが、話し言葉では「先月」が使われることが一般的です。

前月の対義語

前月の対義語・反対語としては、あくる月を意味する「翌月」、あることがあった月を意味する「当月」などがあります。

前月の類語

前月の類語・類義語としては、前の月を意味する「客月」(読み方:かくげつ)などがあります。

前月の前の字を使った別の言葉としては、何かが起こる前に現れるしるしを意味する「前兆」、これまでを意味する「従前」、落語や講談などで前半または本題に入る前の部分を意味する「前座」などがあります。

先月の意味

先月とは

先月とは、今月のすぐ前の月を意味しています。

表現方法は「先月比」「先月以前」「先月はありがとうございました」

「先月比」「先月以前」「先月はありがとうございました」などが、先月を使った一般的な言い回しです。

先月の使い方

先月を使った分かりやすい例としては、「先月下旬以降に県内の感染者が急増している」「雑誌の先月号を探して買った」「先月半ばくらいから会っていない」「先月までジムに通っていた」「先月はありがとうございました」などがあります。

その他にも、「先月まで雪が降っていた」「先月、恩師が亡くなった」「先月と今月で増減を比較する」「先月と同じくらいの電気代だった」「先月のマーケットの振り返り」「先月は多忙だったが今月は落ち着いている」「先月はケアンズ旅行に行った」などがあります。

先月の範囲

先月という言葉は、日常生活やビジネスシーンなど幅広い場面で使われており馴染みのある言葉なはずです。先月とは今月のすぐ前の月の初めの日から末日までの範囲を表しています。

「先月半ば」の意味

上記の「先月半ば」とは、今月のすぐ前の月の中旬を表しています。「先月半ばから」とは、前の月の中旬以降という期間を表してます。また、「先月末」とは前の月の最後の日を表しています。

先月の対義語

先月の対義語・反対語としては、今月の次の月を意にする「来月」、今現在の月を意味する「今月」などがあります。

先月の類語

先月の類語・類義語としては、前の月を意味する「後月」(読み方:あとげつ)などがあります。

先月の先の字を使った別の言葉としては、 当主の前の代を意味する「先代」、他に先がけて物事をすることを意味する「先駆」、他のものより先に扱うことを意味する「優先」などがあります。

前月の例文

1.現在通っている英会話スクールは、退会したい月の前前月25日までに申し出ないといけない。
2.退職月の前月分まで社会保険料の納付があるので、最後の給与から1か月分天引きすることとなる。
3.前月繰越は、その前月の請求書の次月繰越と同じ金額になるはずだ。
4.景気が下がると言われていたが、2月の全国完全失業率は前月と変わらず横ばいであった。
5.私のクレジットカードは、前月16日から当月15日の間のご利用分が翌月10日に請求される仕組みだ。
6.妻に似合いそうなアクセサリーを店頭で見つけたので、結婚記念日にプレゼントしようとその前月に店へと出向いたが、目当ての品は既に売り切れていた。
7.アメリカの中古販売件数は前月比での伸びが過去最高になったそうだが、これはアメリカ国内の景気回復が進んでいる表れである。
8.部下がPCの前でしかめっ面でいたので話しかけてみたらどうやらエクセルで前月の初日と末日の日付を計算する数式を探していたとのこと。
9.被災地では特別措置として公共料金の支払いが前月から翌月分までの支払いが免除されるとの通達があった。
10.前月は請求額は4,000円だが、繰越金が2,000円あったので実際の支払いは半分の2,000円で済んだ。

この言葉がよく使われる場面としては、今月のすぐ前の月や、ある月の前の月を表現したい時などが挙げられます。

例文1で使われている「前前月」とは、基準とした月の2つ前の月を表します。例文3で使われている「前月繰越」とは、ある月の前の月の分を翌月に組み入れることで、会計用語だけでなく最近は通信量の扱いとしても使われるようになりました。

先月の例文

1.姉は先月下旬に発熱症状があり、その後、自宅で様子を見ていたら元気になった。
2.携帯会社からの請求が高かったので、先月のパケット通信量を確認した。
3.先月の新車販売台数は、去年の同じ時期に比べ4割以上落ち込んでいる。
4.遠方より私たちの結婚式に来てくださって先月はありがとうございました。
5.先月はじめに恩師に出した手紙の返事が、今日やっと届いた。
6.私の知っている彼女はとても大人しく慎重派だったはずだが、驚いたことに、先月出会ったばかりの男性との結婚を決めたそうだ。
7.先月から家賃の支払いを滞納しているので大家さんに見つからないようにコソコソしている。
8.首里城の火災を知った時、つい先日訪れたばかりだったのでかなりショックが大きかった。
9.取っておこうと思っていた雑誌の先月号を妻が誤って捨ててしまったと聞いてわたしは愕然とした。
10.水道料金の請求額が異常に高くて漏水を疑ったが、孫達が泊まりに来ていた先月分の使用料を含むためだと気付いて安堵した。

この言葉がよく使われる場面としては、今月のすぐ前の月を表現したい時などが挙げられます。

先月とは今現在の月の前の月を意味しており、前月のようにある特定の月の前の月という意味はありません。例文1で使われている「先月下旬」とは、今月のすぐ前の月の20日頃から末日までの間を表しています。

前月と先月は、今月のすぐ前の月という同じ意味を持ちますが、前月にはある月の前の月という意味もあります。また、話し言葉で今月のすぐ前の月を表したい時は前月ではなく先月を使うことが一般的であることも覚えておきましょう。

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