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【渾身】と【全身】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「渾身」(読み方:こんしん)と「全身」(読み方:ぜんしん)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「渾身」と「全身」という言葉は、どちらも「からだ全体」を意味しているという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。




渾身と全身の違い

渾身と全身の意味の違い

渾身と全身の違いを分かりやすく言うと、渾身とは文語的な表現、全身とは一般的な表現という違いです。

渾身と全身の使い方の違い

一つ目の渾身を使った分かりやすい例としては、「渾身の力で必死の抵抗をしている」「渾身の力を込めてつくった料理です」「職人が渾身の力を注いだ作品です」「私は渾身の力でボールを蹴った」などがあります。

二つ目の全身を使った分かりやすい例としては、「全身ムズムズして眠れません」「ワクチンの開発に全身全霊を傾ける」「おしゃれな全身鏡を安い値段で買えて満足です」「全身の画像をメールで送ってください」などがあります。

渾身と全身の使い分け方

渾身と全身という言葉は、どちらも「からだ全体」を意味する同義語です。二つの言葉は、全く同じ意味を持ちますが、使い方には違いがあります。

渾身とは、話し言葉ではあまり使われない文語的表現です。主に「渾身の力」の言い回しで使われ、体全体の力を働かせる場合に用いられる言葉です。「渾身の力」とは「からだ全体の力、全力」という意味になり、上記の例文にある「渾身の力」は「全力」という言葉に置き換えることができます。

「渾身の力」という表現が多いために、渾身という言葉が「全力」の意味で誤って使われることが多くあります。「渾身の一撃」「渾身のネタ」「渾身の料理」などは、誤った使い方になります。

一方、全身とは、話し言葉でも書き言葉でも使われ、さまざまな言い回しで幅広く使われている言葉です。「全身全霊を傾ける」のようにビジネスシーンで使われたり、「全身麻酔」や「全身脱毛」のように、医療用語やエステ用語としても使われています。

渾身と全身の英語表記の違い

渾身も全身も英語にすると「whole body」「total body」「body as a whole」となります。ただし、「渾身の力で」を英語にすると「with all one’s might」となり、腕力を意味する名詞の「might」を用いて表現します。

渾身の意味

渾身とは

渾身とは、からだ全体、全身を意味しています。

渾身の使い方

渾身を使った分かりやすい例としては、「重たい扉を開けようと渾身の力を込める」「渾身の力を込めた一撃で相手を倒した」「渾身の力をふりしぼって戦い抜く」「渾身の力を注いだ一品です」などがあります。

その他にも、「渾身の力を込めて体当たりした」「渾身の力を込めたギャグを披露する」「モンハンで渾身スキルを手に入れた」「パワプロで渾身の決勝打を上手く使おう」「渾身的な苦痛を伴う難病です」などがあります。

渾身とは、「体じゅう」や「体の全部」を意味する言葉です。渾身の「渾」は訓読みで「すべて」と読み、ある物事のすべてを表します。話し言葉よりも書き言葉で使われることが多い言葉であり、多くは「渾身の力」という言い回しで、全力の意味で用いられています。

「渾身の一撃」「渾身の一品」「渾身の出来」は誤り

渾身は、誤用されやすい言葉の一つです。マンガでよく目にする「渾身の一撃」とは、「全身の一撃」という意味になってしまうため、間違った表現になります。正しい表現は「渾身の力を込めた一撃」「全力の一撃」などです。

同様に「渾身の作」「渾身の一品」「渾身の出来」「渾身の文章」「渾身の笑顔」もよく使われる表現ですが、渾身を全身に置き換えることはできないため誤用となります。「渾身の力を込めた作」「渾身の力を注いだ一品」などと言い換えると良いでしょう。

渾身の対義語

渾身の対義語・反対語としては、全体の中の限られた一部分を意味する「局部」、人間のこころや知的な働きを意味する「精神」、いきものの体の中に宿って心の働きをつかさどると考えられるものを意味する「魂」などがあります。

渾身の類語

渾身の類語・類義語としては、体じゅうや全身を意味する「満身」、頭や胴や手足などの全てを意味する「身体」、肉体と髪と皮膚やからだ全体を意味する「身体髪膚」などがあります。

全身の意味

全身とは

全身とは、からだ全体、からだ中を意味しています。

全身の使い方

全身を使った分かりやすい例としては、「全身麻酔のリスクや副作用について説明がありました」「精密検査の結果、全身性エリテマトーデスと診断された」「エステ店のメンズ全身脱毛の値段を比較しています」などがあります。

その他にも、「全身全霊をかけて新規ビジネスに取り組みます」「全身清拭の手順を看護師の友人に教えてもらいました」「忘年会のコスプレは勇気を出して全身タイツにしました」「全身を強く打ちましたが命に別状はないそうです」などがあります。

全身とは、足のつま先から頭のてっぺんまでの身体を指す言葉です。全身という言葉は、手や頭部などの特定部位と区別する時に使われ、例えば「ファイシャル脱毛」に対して「全身脱毛」と表現します。話し言葉だけでなく、書き言葉でも幅広く使われています。

「全身麻酔」の意味

全身を用いた日本語には「全身麻酔」があります。麻酔薬を吸入または注射して、中枢神経系を麻痺させて全身の知覚や意識を失わせることです。対する言葉は「局所麻酔」であり、ある特定の部分に行なう麻酔を意味します。

全身の対義語

全身の対義語・反対語としては、全体の中のある限られた部分を意味する「局所」、人間の理性・知識や感情などの働きのもとになるものを意味する「心」、肉体と独立して存在すると考えられる心の本体を意味する「霊」などがあります。

全身の類語

全身の類語・類義語としては、からだ全体や全身を意味する「総身」、身体の五つの部分やからだ全体を意味する「五体」、手足とからだを意味する「肢体」、体や体つきを意味する「体躯」などがあります。

渾身の例文

1.ゴルフのスイングで、腕や肩に渾身の力を込めると思うようにボールは飛びません。
2.役者たちの渾身の演技に引き込まれ、舞台の時間があっと言う間に感じられました。
3.決勝レースで自己ベストを出そうと、渾身の力を振り絞って走り切りました。
4.この絵本は、子供たちに伝わりやすい文章を心掛けて渾身の力を注いだ作品です。
5.渾身の努力をもって取り組むと言っていたが、全身全霊の努力の間違いだろう。
6.彼女はライブを開催できなかった期間を埋めるかのように渾身の力を振り絞って客席に向かい歌っていた。
7.私たちは渾身の力で必死に抵抗するも、バリケードはすぐに破壊されて敵軍に捕まってしまった。
8.これらは皆が渾身の力を込めて作った料理だったが、プロの目からすればどれも出来損ないに過ぎなかった。
9.芸人の渾身のギャグがものの見事に駄々滑りしていたのに、本人は手ごたえを感じたと豪語していた。
10.相手が油断したところで渾身の一撃を食らわしたところ、見事に急所にヒットし、見事KO勝ちを収めた。

この言葉がよく使われる場面としては、からだ全体、特に体全体の力を発揮することを表現したい時などが挙げられます。

例文3にある「渾身の力を振り絞る」とは、全身の力を全て出し切ることを意味します。例文5の「渾身の努力」は誤った表現であり、「全身全霊の努力」とは、その人が持ちうる能力すべてをかけて努力することを意味します。

全身の例文

1.結果はどうであれ、目標に向かって全身全霊を尽くすことが大事です。
2.ワクチンの副反応で関節痛や怠さなどの全身症状が強く出た場合は、無理をせずに病院で診てもらいましょう。
3.全身用保湿剤の全身には顔も入るだろうから、カサカサしている頬に塗っても大丈夫でしょう。
4.全身脱毛は、どこからどこまでの範囲で施術してもらえるのだろうか。
5.スマホの写真加工アプリを使えば、全身の画像もバランスよく補正できます。
6.彼は顔だけ見ると特別かっこいいわけではないが、背が高く適度に筋肉もあって全身のバランスがいいので、とてもイケメンに見える。
7.縄跳びは全身運動なので、気軽に瘦せられる運動の一つだ。コロナ禍で運動不足な人々でもすぐに始められます。
8.新入生歓迎会では、罰ゲームで硬派な部長が全身タイツを履かされることになり、場は大いに盛り上がった。
9.怪談話の最中に部屋の隅から変な物音がしたので、私は全身の血が逆流するかのように恐れおののいた。
10.連日連夜の仕事で疲れ果てていたのに、いざベッドに横になったら全身の力を抜くことができずに眠れずにいた。

この言葉がよく使われる場面としては、からだ全体、頭から足先までを表現したい時などが挙げられます。

例文1にある「全身全霊」とは、その人に備わっている体力と精神力のすべてを意味する四字熟語です。その人のもっているものすべてを表します。

渾身と全身という言葉は、どちらも「からだ全体」を表します。どちらの言葉を使うか迷った場合、文語的表現をしたい時は「渾身」を、一般的表現をしたい時は「全身」を使うようにしましょう。

言葉の使い方の例文
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