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【内示】と【内々示】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「内示」(読み方:ないじ)と「内々示」(読み方:ないないじ)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「内示」と「内々示」という言葉は、どちらも「人事異動に関する非公式の通知」を意味しているという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。




内示と内々示の違い

内示と内々示の意味の違い

内示と内々示の違いを分かりやすく言うと、内示とは発令の前に非公式に通知すること、内々示とは内示の前に非公式に通知することという違いです。

内示と内々示の使い方の違い

一つ目の内示を使った分かりやすい例としては、「夫は名古屋転勤の内示を受けました」「転勤の辞令や内示はいつ頃に出ますか」「発注内示書のフォーマットをください」「内示書の法的効力はどれぐらいありますか」などがあります。

二つ目の内々示を使った分かりやすい例としては、「私たちの会社には内々示という慣習はありません」「職場で4月1日付け異動の内々示がありました」「内々示を断ることはできますか」などがあります。

内示と内々示の使い分け方

内示と内々示という言葉は、主にビジネスの場において使われ、転勤や昇進など人事異動の発令の前に、非公式にその内容を通知することを意味しますが、厳密な意味や使い方には違いがあります。

内示とは、人事異動に際して辞令を交付する前に、事前に人事異動などの内容を当事者に伝えることを言います。内示は、業務の引継ぎや引っ越しの準備など人事異動に伴うさまざまな準備期間のために行われています。ただし、最終的な決定事項ではないので、取り消しや変更になる可能性もあります。

内々示とは、辞書に掲載されていない言葉ですが、内示の内示という意味で一般的に用いられています。つまり、正式な内示を通知する前に、内示の内容を表立てずに当事者に伝えることです。内示から発令まで期間が短い場合や、海外赴任など準備期間がかかる場合などに行われています。

人事異動に関する発令と内示ならびに内々示を時系列に並べると、「内々示」「内示」「発令」という手順で行われています。

内示と内々示の英語表記の違い

内示を英語にすると「unofficial announcement」「private announcement」「unofficial showing」となり、例えば上記の「内示を受けた」を英語にすると「be unofficially told 」となります。

一方、内々示を英語にすると「early unofficial showing of coming announcement」となり、例えば上記の「内々示の慣習」を英語にすると「a custom called early unofficial showing of coming announcement」となります。

内示の意味

内示とは

内示とは、非公式に通知することを意味しています。

内示の読み方

内示の読み方は二通りあり、「ないじ」のほかに「ないし」とも読みますが、一般的には「ないじ」と読まれています。

表現方法は「内示を受ける」「内示を出す」「内示をいただく」

「内示を受ける」「内示を出す」「内示をいただく」などが、内示を使った一般的な言い回しです。

内示の使い方

内示を使った分かりやすい例としては、「人事異動の辞令に対して準備期間を設けるために内示を出します」「在宅勤務なので内示はメールで送る予定です」「新しい英語教室への異動内示を受けました」などがあります。

その他にも、「転勤の内示が出たら断るつもりです」「誰もいない会議室で課長から内示を受けました」「発注内示書のテンプレートをダウンロードする」「内示発注にはどれほどの効力がありますか」「補正予算案を議会に内示しました」などがあります。

内示とは、表立たないさまを表す「内」と、考えを表して見せることを表す「示」が組み合わさり、公式ではなく当事者に内密に示すことを意味します。ビジネスシーンで使われる言葉であり、特に転勤や昇進などの人事異動に関して、正式な辞令の前に本人に伝えることを「内示」と呼びます。

人事異動の内示がいつ行われるかは、辞令交付の1ヶ月ほど前が多いようですが会社や内容によってさまざまです。例えば、引っ越しを伴う転勤の場合は早めに内示を出す必要がありますが、勤務地や業務に変更がない昇給の場合は早く内示を出す必要はありません。

また、内示という言葉は人事異動以外でも使われており、「内示発注」とは、正式に発注を行う前に契約内容を伝えることを意味します。確定注文ではないものの、あらかじめ予定する発注数量を仕入先へ伝えるものであり、生産や調達に時間がかかる部材の安定調達ができるメリットがあります。

内示の対義語

内示の対義語・反対語としては、表向きに知らせることを意味する「発表」、公的機関や企業などが正式な情報として世間に発表することを意味する「公表」などがあります。

内示の類語

内示の類語・類義語としては、官職や役職などの任免の際その旨を書いて本人に渡す文書を意味する「辞令」、辞令や指示などを出すことを意味する「発令」、ある官職や役目に就くよう命じることを意味する「任命」などがあります。

内々示の意味

内々示とは

内々示とは、正式な内示の前に、その内容を非公式に通知することを意味しています。

内々示の読み方

内々示の読み方は「ないないじ」です。誤って「うちうちじ」などと読まないようにしましょう。

表現方法は「内々示を受ける」「内々示を出す」「内々示をいただく」

「内々示を受ける」「内々示を出す」「内々示をいただく」などが、内々示を使った一般的な言い回しです。

内々示の使い方

内々示を使った分かりやすい例としては、「上司から呼び出されて内々示がありました」「そろそろ内々示の時期だろう」「人事異動の内々示はいつ頃だろうか」「内々示であれば内示よりも断りやすいのでは」などがあります。

その他にも、「国家公務員の内々示は発令日の3週間前が多い」「内々示の時点で異動先に挨拶のメールを送ってはいけません」「来年度は英語を担当するだろうと内々示がありました」などがあります。

内々示とは、正式な内示を通知する前に、内示の内容を表立てずに当事者に伝えることです。内示と同じく、主に人事異動の辞令に関して使われる言葉であり、海外赴任のように異動準備に時間がかかる場合や、異動の意思確認が必要な場合などに、できるだけ早めに通知する目的で行われています。

人事異動の発令の前に内示を行う会社はほとんどですが、内々定を行うかどうかは会社によります。
内示から発令までの期間が短い会社ほど、内々示が行われているようです。

内々示の対義語

内々示の対義語・反対語としては、世間一般に発表することを意味する「披露」、公衆に開放することを意味する「公開」などがあります。

内々示の類語

内々示の類語・類義語としては、告げ知らせることを意味する「通達」、相手方に決定事項や意向などを告げ知らせることを意味する「通告」、差し出して見せることを意味する「呈示」などがあります。

内示の例文

1.引っ越しを伴う転勤を命じられる場合には、早めに内示を受けることが多いです。
2.部署異動の内示を同僚に言ってしまったことが人事にバレてしまい、取り消しになるのではと心配しています。
3.福岡転勤の内示を家族が反対しているのですが、断ることはできますか。
4.次の人事では昇進できると期待しているのだが、内示は何日前に伝えられるのだろうか。
5.部下が気持ちよく人事異動の内示を受け入れてくれる伝え方を教えてください。
6.今までは仕事や上司に対して批判ばかりしていた同僚が最近何も言わなくなったと思ったら、本店への内示があったようだ。
7.人事異動の内示が出てからずっとおなかの調子が悪い。私にとってはとんでもないストレスなのだ。
8.私はもし転勤の内示が出たら断るつもりですし、いざとなれば転職も考えていました。
9.彼は課長から誰もいない会議室に呼び出されて、異動の内示を受けました。どうやら栄転とのことらしい。
10.在宅勤務なので内示はメールで送られてきたが、結局また在宅勤務が続くので大きくなにかが変わるわけでもない。

この言葉がよく使われる場面としては、公式の告示に先立って当事者に内密に示すこと、内々の告示を表現したい時などが挙げられます。

上記の例文にあるように、内示という言葉は、転勤や昇進などの人事異動に関して使用されています。一般に、内示とは、人事異動の正式な辞令を発令する前に、その内容を本人に知らせることを指します。

内々示の例文

1.公務員の異動内示は遅いので、引っ越しを伴う異動の場合は内々示があるようです。
2.学校教員の異動は、校長先生によっては早めに内々示を伝えてくれることがあります。
3.内示や内々示は決定事項ではないので、辞令が出るまでは変更される可能性もあります。
4.内々示は断ることができると聞いたことがありますが、本当でしょうか。
5.弊社は受注生産をしており、得意先から内々示、内示、確定として受注を頂いています。
6.うちの職場の異動の内示は2週間前だが、準備等を考慮して上司はだいたい1ヶ月前に内々示をしてくれる。
7.彼が話しているのは一週間前に上司を通じて内々示を受けていた課長昇格の辞令のことであろう。
8.同僚は転勤の内々示があったそうだが、あまり嬉しそうではなかった。きっとご両親のことを心配しているのだろう。
9.9月初めに内々示があり、10月に転勤することになりました。今までお世話になった方には感謝しかありません。
10.10月1日付で経理課に内示があり、すでに経理部に異動という内々示は出ていたので驚きはありませんでした。

この言葉がよく使われる場面としては、正式な内示の前にする非公式な内示のことを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文にあるように、内々示という言葉は、内示の内示といった意味で使われています。辞書にのっていない俗語ですが、ビジネスシーンでは一般的に通じる言葉となっています。

内示と内々示という言葉は、どちらも「非公式の通知」を表します。どちらの言葉を使うか迷った場合、非公式に通知することを表現したい時は「内示」を、内示の前に非公式に通知することを表現したい時は「内々示」を使うようにしましょう。

言葉の使い方の例文
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