【いくいくは】と【ゆくゆくは】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た日本語の「いくいくは」と「ゆくゆくは」の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「いくいくは」と「ゆくゆくは」という言葉は、間違えやすい日本語なのでご注意下さい。




「いくいくは」と「ゆくゆくは」の違い

「いくいくは」は「ゆくゆくは」の間違い

「いくいくは」と「ゆくゆくは」の違いを分かりやすく言うと、「いくいくは」とは「ゆくゆくは」の間違った使い方、「ゆくゆくは」とは将来的にはや最終的にはのことです。

「いくいくは」は誤字

一般的には「いくいくは」という言葉は存在しません。読み方が似ていることから、「ゆくゆくは」のことを間違えて「いくいくは」を使っている人がほとんどです。

「ゆくゆくは」は正しい日本語

正しい言葉である「ゆくゆくは」を使った分かりやすい例としては、「ゆくゆくは外国に住みたいと思っています」「今の仕事に誇りを持っているがゆくゆくは作家になりたいと思っている」「ゆくゆくは弁護士になるつもりだった」などがあります。

「ゆくゆくは」という言葉はあっても、「いくいくは」という言葉は存在しません。同時に「ゆくゆくは」という単語の意味について「将来的にはや最終的にはのこと」と覚えておきましょう。

「ゆくゆくは」の英語表記

「ゆくゆくは」を英語にすると「in future」「someday」「in the end」となり、例えば上記の「ゆくゆくは弁護士になるつもりだった」を英語にすると「I intended to become a lawyer in future」となります。

「いくいくは」の意味

「いくいくは」とは

「いくいくは」とは、「ゆくゆくは」の間違った使われ方です。

「いくいくは」という言葉は存在せず、間違った言葉として広まっています。読み方が似ているため、「ゆくゆくは」と混同してしまう人が多いようですが、間違った言葉なので使わないように気を付けましょう。

「いくいくは」と間違えやすい理由

「いくはいくは」と「ゆくゆくは」を間違ったしまう理由としては、正しい日本語である「ゆくゆくは」を漢字にすると「行く行くは」となるため、「ゆく」ではなく「いく」と読んでしまっているのが原因です。

現代では「行く」という漢字をひらがなにした場合、「ゆく」ではなく、「いく」と読むことの方が一般的になっているため、「いくいくは」を使ってしまっているのでしょう。

また、「いく」はどちらかというと口語的表現で、現代で一般的に使われているのに対して、「ゆく」は文語的表現で古風な言い回しになっています。

例えば、「今日の夜ご飯にいこう」とは言いますが、「今日の夜ご飯にゆこう」という言い回しを使うことはほとんどありません。

間違った言葉である「いくいくは」の「行く」を使った分かりやすい例としては、「今日は彼女と買い物に行く予定です」「駅で待っている息子を迎えに行く」「明日は旅行に行くのでしっかりと準備をしておこう」などがあります。

「ゆくゆくは」の意味

「ゆくゆくは」とは

「ゆくゆくは」とは、将来的にはや最終的にはのことを意味しています。

「ゆくゆくは」の漢字表記

「ゆくゆくは」を漢字にすると、「行く行くは」と表記することができますが、あまり一般的ではありません。余程の理由がない限り、ひらがなの「ゆくゆくは」を使うようにしましょう。

「ゆくゆくは」の使い方

「ゆくゆくは」を使った分かりやすい例としては、「ゆくゆくは自分のお店を持ちたいと思っています」「そんなに金遣いが荒いとゆくゆくは一文なしになるぞと忠告を受けました」「ゆくゆくは政治家になることが私の夢です」などがあります。

「ゆくゆくは」は、将来や行く末のことを意味する「ゆくゆく」に、助詞の「は」が合わさり、「将来的には」「最終的には」のことを意味する言葉です。

「ゆくゆくは」は将来の展望や願望を相手に伝える場合に使います。そのため、「ゆくゆくは○○したいです」や「ゆくゆくは○○したいと思っています」という言い回しで使うことが多いです。

「ゆくゆくは」を論文やビジネスメールなどのかしこまった文章で使うのはあまり適していないので避けるようにしましょう。また、採用試験などの履歴書に使うのも適していません。

ただし、「ゆくゆくは御社のメインサービスを牽引できるような存在になりたいと考えています」のように、面接などの口頭で使う場合は使用しても問題ないと覚えておきましょう。

「ゆくゆくは」の類語

「ゆくゆくは」の類語・類義語としては、これから先のことを意味する「将来」、そのうちにはのことを意味する「やがては」、あまり遠くない将来をいうことを意味する「いずれは」、それが実現するまでにそれほど時日を要しないことを意味する「そのうちには」などがあります。

「いくいくは」の例文

1.「いくいくは」という言葉は存在しないので、おそらく「ゆくゆくは」の言い間違いだろう。
2.「ゆくゆくは」という言葉は将来的にはや最終的にはのことで、「いくいくは」という言葉はない。
3.「いくいくは」という言葉は、今のところ間違いだとされているが、多くの人が使うようになれば馴染んでくるのかもしれない。
4.いくいくは海外にもお店を出したいと思っていますという言葉を使う人はいるが、正しくはゆくゆくは海外にもお店を出したいと思っていますです。
5.ゆくゆくは彼と結婚するつもりだという言葉はあるが、いくいくは彼と結婚するつもりだという言葉はない。

この言葉がよく使われる場面としては、「ゆくゆくは」という言葉を間違えて「いくいくは」と表現している時などが挙げられます。

「いくいくは」という言葉は辞書にも載っていませんし、広く使われている言葉ではなく、「ゆくゆくは」を間違えて使っている可能性が高いです。

「いくいくは」という言葉の意味を理解した上で、あえて使っている場合以外は、「いくいくは」ではなく、「ゆくゆくは」と表現するのが正しい使い方になります。

「ゆくゆくは」の例文

1.今は別の仕事をしているが、ゆくゆくは家業を継ぐことになるだろう。
2.うちはまだ小さな町の居酒屋だが、ゆくゆくは日本一の飲食店にするつもりです。
3.ゆくゆくは郊外に一軒家を建てて、のんびりと過ごす生活をしたいです。
4.経営が軌道に乗ったら、ゆくゆくは全国展開していくつもりです。
5.交際してまだ1年目だが、ゆくゆくは彼女と結婚したいと思っています。

この言葉がよく使われる場面としては、将来的にはや最終的にはのことを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文にあるように、「ゆくゆくは」は、自分が今後どうしたいか相手に伝える場合に使う言葉になります。

「いくいくは」と「ゆくゆくは」どちらを使うか迷った場合は、「いくいくは」は辞書にない言葉なので、辞書に載っている言葉の「ゆくゆくは」を使うようにしましょう。

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