似た意味を持つ「マネタイズ」と「収益化」(読み方:しゅうえきか)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。
どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。
「マネタイズ」と「収益化」という言葉は、「無収益サービスで収益を上げること」という共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。
マネタイズと収益化の違い
マネタイズと収益化の意味の違い
マネタイズと収益化の違いを分かりやすく言うと、マネタイズは収益化を英語表現したものという違いです。
マネタイズと収益化の使い方の違い
一つ目のマネタイズを使った分かりやすい例としては、「マネタイズを成功させるにはその分充実した内容を作らねばならない」「マネタイズするコンテンツ案を会議で話し合うこととなった」「マネタイズを考えた時どういう手法があるのか調べた」などがあります。
二つ目の収益化を使った分かりやすい例としては、「収益化までの道のりが長くとも発信していく必要がある」「収益化は二の次で自分のやりたい動画を掲載しているだけにすぎない」「収益化したことで得られた収入に喜びを覚えた」などがあります。
マネタイズと収益化の使い分け方
マネタイズと収益化はどちらも、無収益サービスで収益を上げることを意味する言葉であり、意味や使い方に違いはありません。
強いて言えば、マネタイズという言葉は特に事業の収益化に対して使われるため、収益化よりもビジネスシーンで多く使われており、収益化は個人が行うものとして区別されることもあります。
マネタイズは「収益化」を英語表現した言葉であるため、インターネット上では収益化という表現の方が多く使われており、検索エンジンにおけるヒット数はマネタイズの約18倍ものヒット数となり、大きく差をつけています。
ただし、「収益化」に倣って「マネタイズ化」と表現することはできません。
「マネタイズ」と「収益化」の英語表記の違い
マネタイズと収益化はどちらも英語にすると「monetize」「monetization」となり、例えば上記の「マネタイズを成功させる」を英語にすると「succeed to monetize」となります。
マネタイズの意味
マネタイズとは
マネタイズとは、収益化することを意味しています。
表現方法は「マネタイズを考える」「マネタイズができる」「マネタイズができない」
「マネタイズを考える」「マネタイズができる」「マネタイズができない」などが、マネタイズを使った一般的な言い回しです。
マネタイズの使い方
マネタイズを使った分かりやすい例としては、「投げ銭制度はマネタイズモデルの典型例の一つだ」「マネタイズ方法はサービス元によって条件こそ異なるが基本的には影響力のあるコンテンツとなることが一番だ」などがあります。
その他にも、「社員のアイデアをマネタイズするために誰でも意見を出しやすい環境を整える」「無償コンテンツだからといって手を抜いていてはマネタイズに繋がらないだろう」「企業ブログを活用したマネタイズも視野に入れている」などがあります。
マネタイズは英語で「monetize」と表記され、収益化を表す言葉ですが、本来は「通貨としての価値を与えること」「貨幣化すること」を意味する言葉です。日本語ではこの意味で使われることはほとんどありません。
コンピューターが普及して一般的となり始めた2000年代後半頃から使われるようになった言葉で、ビジネスシーンにおいては「事業の収益化」を表しますが、インターネットビジネスにおいては「無償サービスの収益化」を表します。
マネタイズモデルの意味
上記例文の「マネタイズモデル」は、収益を得るシステムを指す言葉で、広告の掲載で利益を得る「広告モデル」、サービスなどに対する課金を促す「課金モデル」、マッチングサービスなどの「仲介モデル」、出店サービスで収益を得る「ECモデル」に分類されます。
マネタイズの類語
マネタイズの類語・類義語としては、財産または収入において利益を上げる目的で活動することを意味する「営利」、生産者と消費者の間に立って商品の売買を行い利益を得ることを目的とする事業にすることを意味する「商業化」などがあります。
収益化の意味
収益化とは
収益化とは、無料サービスで収益を上げることを意味しています。
表現方法は「収益化を図る」「収益化できる」「収益化できない」
「収益化を図る」「収益化できる」「収益化できない」などが、収益化を使った一般的な言い回しです。
収益化の使い方
収益化を使った分かりやすい例としては、「収益化するまでは地道に登録者や再生数を稼いでいくしかないだろう」「収益化の条件は様々だがサービスによっては変化する場合もある」「収益化をすることができたYouTuberが増えてきた」などがあります。
その他にも、「収益化までの戦略を考えればクオリティ以外も重要なことがわかる」「収益化のハードルが低いサービスもある」「収益化の審査基準を知らなければ落ちるかもしれない」「一度収益化しても油断していればユーザーが離れる」などがあります。
収益化は、企業が商品を引き渡したりサービスを提供することで受け取る対価を指す「収益」に、その状態に変える意味を持つ接尾語の「化」を組み合わせた言葉です。
商品の紹介をするために掲載したリンクから商品が購入された際に謝礼が支払われる仕組みである「アフィリエイト」が1999年に日本でも用いられるようになり、2004年にGoogleがクリック型のアフィリエイト広告をスタートさせます。
このような収益化から始まり、2012年にはYouTubeでも広告収入を一般ユーザーが得ることができるようになり、その他動画サイトやSNSでも「収益化」という言葉が使われるようになり、様々な場面で耳にするようになりました。
収益化の類語
収益化の類語・類義語としては、金銭上の利益を得ることを意味する「儲ける」、収入に余剰を生じさせることを意味する「黒字を出す」、儲けを得ることができるよう行動することを意味する「利潤追求」などがあります。
マネタイズの例文
この言葉がよく使われる場面としては、収益化することを意味する時などが挙げられます。
例文1の「マネタイズポイント」とは、提供した製品やサービスが収益を生み出すタイミングを意味する言葉です。
収益化の例文
この言葉がよく使われる場面としては、無料サービスで収益を上げることを意味する時などが挙げられます。
例文5の「高収益化」とは、主食とされる米に比べて面積当たりの収益性が高い作物などを計画に組み込んだ経営によって、より収益を上げることを意味する言葉です。
マネタイズと収益化は、どちらも「無収益サービスで収益を上げること」を表します。どちらの言葉を使うか迷った場合、両者に大きな違いはないためどちらを使っても問題ないと覚えておきましょう。