似た意味を持つ「ガジェット」と「ウィジェット」の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。
どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。
「ガジェット」と「ウィジェット」という言葉は、「ちょっとした道具」という共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。
ガジェットとウィジェットの違い
ガジェットとウィジェットの意味の違い
ガジェットとウィジェットの違いを分かりやすく言うと、ガジェットは製品を表現する時に使い、ウィジェットはアプリを表現する時に使うという違いです。
ガジェットとウィジェットの使い方の違い
一つ目のガジェットを使った分かりやすい例としては、「ガジェットの設定を変更してもらったため今までより作業が楽になった」「ビジネスガジェットを上司にいただいた」「ガジェットオタクとしては発売日に購入したい」などがあります。
二つ目のウィジェットを使った分かりやすい例としては、「選択したウィジェットを消去する方法が分からずに放置してある」「ウィジェットで締切日が常に目に入るようにする」「ボタンなどのウィジェットは分かりやすい方が良い」などがあります。
ガジェットとウィジェットの使い分け方
ガジェットとウィジェットはどちらも、ちょっとした道具を表す言葉ですが、IT分野においてそれぞれの言葉が表すものが若干異なります。
ガジェットは、小物や小道具の中でも、小型の情報機器や電子製品を表します。スマホやパソコン、それらと共に使われるキーボード、マウス、バッテリーなどのデジタル機器全般を指す言葉です。
一方のウィジェットは、スマホやパソコンのホーム画面に表示しておける小型化されたアプリケーションを表します。見ただけで予定の有無が分かるカレンダーや、大まかな天気予報など様々なものがあります。
つまり、ガジェットは小型の電子製品を指し、ウィジェットは電子製品上で動作する小規模なアプリを指すものとして区別して使われています。
ただし、ガジェットもコンピュータ上で動く小さなアプリケーションを指す言葉として使われることもあるため、ウィジェットと同じように使われる場合もありますが、ウィジェットを電子製品を指す言葉として使うことはありません。
ガジェットとウィジェットの英語表記の違い
ガジェットを英語にすると「gadget」となり、例えば上記の「ガジェットの設定」を英語にすると「my gadget settings」となります。
一方、ウィジェットを英語にすると「widget」となり、例えば上記の「選択したウィジェット」を英語にすると「the selected widget」となります。
ガジェットの意味
ガジェットとは
ガジェットとは、ちょっとした小物や道具を意味しています。
その他にも、デジタル端末を動作させるための小型の機器やデジタル製品を表します。
表現方法は「ハイテクガジェット」「おもしろガジェット」
「ハイテクガジェット」「おもしろガジェット」などが、ガジェットを使った一般的な言い回しです。
ガジェットの使い方
「ビジネスガジェットを購入してからいつもより効率が良い気がしている」「おすすめガジェットをネットで検索している」「生活を豊かにするためにガジェットが存在する」などの文中で使われているガジェットは、「小物や小道具」の意味で使われています。
一方、「ガジェットポーチを新調しなければ物が入らない」「最新ガジェットをいち早くオススメしてもらう」「ガジェット好きに面白い製品をプレゼントしてみた」などの文中で使われているガジェットは、「小型の電子製品」の意味で使われています。
ガジェットは英語で「gadget」と表記され、「気の利いた小物」「ちょっとした機械装置」といった意味を持つ言葉です。日本語でも同じように使われますが、特にIT用語として、デジタル端末のため小型の機器を指すことが多くあります。
「ビジネスガジェット」の意味
上記例文の「ビジネスガジェット」とは、仕事を効率化するためのアイテムを指す言葉で、直接作業の助けとなるものもあれば、作業中の姿勢に関するものといった間接的なものもあり、「便利グッズ」「お助けアイテム」などとも言い換えられます。
「ガジェットポーチ」の意味
また、上記例文の「ガジェットポーチ」とは、電子機器のケーブルや充電器、イヤホン、USBメモリなどの記録媒体といった電子機器本体や周辺機器を持ち運ぶためのポーチを指す言葉で、通常のポーチよりポケットが多いなどの特徴を持ちます。
ガジェットの類語
ガジェットの類語・類義語としては、コンピュータシステムに関して特定の機能を果たす周辺装置を意味する「デバイス」、機械類の付属品を意味する「アクセサリー」などがあります。
ウィジェットの意味
ウィジェットとは
ウィジェットとは、ホーム画面に表示しておける小型化されたアプリケーションを意味しています。
その他にも、コンピュータ操作画面に使われている部品を表します。
ウィジェットの使い方
「ウィジェット化ができるアプリは全てではない」「ウィジェットから雨雲レーダーは流石に見れない」「予定表のウィジェットを表示するようにしている」などの文中で使われているウィジェットは、「小型化されたアプリ」の意味で使われています。
一方、「テキストウィジェットを編集したい」「ホームページ作成においてウィジェットの追加が分からないのは問題だ」などの文中で使われているウィジェットは、「操作画面に設置された表示および操作できる部品」の意味で使われています。
ウィジェットは小規模なアプリを指すことが多い
ウィジェットは英語で「widget」と表記され、「名称のわからない部品」「ちょっとした機械装置」といった意味を持つ言葉です。日本語でも同じように使われますが、特にスマホやパソコンのホーム画面に表示できる小規模なアプリを指すことが多くあります。
例えば、スケジュール表や天気予報、音楽アプリ、時計やメモなど、詳しい内容はアプリを開くまでは分からないものの、見るだけですぐにある程度の情報を得られるような機能が該当します。
また、スマホやパソコンの画面におけるグラフィックを使用した装置を指す言葉としても使われ、クリックできるボタン、スクロールバー、文字を入力するためのテキストボックス、メッセージなどを表示するダイアログボックスなどが該当します。
ウィジェットの類語
ウィジェットの類語・類義語としては、特定の命令を実行するために設けられるボタンを意味する「ショートカット」、操作画面にてファイルやアプリなどを小さい図柄で表現されたものを意味する「アイコン」などがあります。
ガジェットの例文
この言葉がよく使われる場面としては、ちょっとした小物や道具を意味する時などが挙げられます。
特にデジタル端末を動作させるための小型の機器やデジタル製品を表す言葉として使われ、例文4の「ガジェット好き」や例文5の「ガジェットオタク」などのように使われることもあります。
ウィジェットの例文
この言葉がよく使われる場面としては、ホーム画面に表示しておける小型化されたアプリケーションを意味する時などが挙げられます。
例文4や例文5のように、操作画面に設置された表示および操作できる部品という意味で使われることもあります。
ガジェットとウィジェットは、どちらも「ちょっとした道具」を表します。どちらを使うか迷った場合は、製品を表す場合は「ガジェット」を、アプリを表す場合は「ウィジェット」を使うと覚えておけば間違いありません。