同じ「あたいする」という読み方の「値する」と「価する」の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。
どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。
「値する」と「価する」という言葉は同音の言葉ですが、それぞれの漢字によって使い方には少し違いがあります。
「値する」と「価する」の違い
「値する」と「価する」の意味の違い
「値する」と「価する」の違いを分かりやすく言うと、「値する」の方が「価する」よりも一般的に使われている表現という違いです。
「値する」と「価する」の使い方の違い
一つ目の「値する」を使った分かりやすい例としては、「彼女の勇敢な行動は称賛に値する」「彼は高校生年代では注目に値する選手です」「英語はこれからも使う言語なので学ぶに値する」「この本は一読に値する」などがあります。
二つ目の「価する」を使った分かりやすい例としては、「彼の勇気ある行動は称賛に価する」「あの素晴らしい映画は賞を取るのに価すると思います」「賞賛に価する結果を出した選手の年棒を上げるとことにしました」などがあります。
「値する」と「価する」の使い分け方
「値する」と「価する」はどちらもそれをするだけの値打ちがあることを意味しており、大きな違いはありません。あえて違いを挙げるならば、「値する」の方が「価する」よりも一般的に使われているという点です。
ただし、どちらも辞書に載っている正しい日本語なので、基本的には好きな方を使って問題ないと覚えておきましょう。
「値する」と「価する」の英語表記の違い
「値する」も「価する」も英語にすると「be worth」「deserve」となり、例えば上記の「この本は一読に値する」を英語にすると「This book is worth reading」となります。
「値する」の意味
「値する」とは
「値する」とは、それをするだけの値打ちがあることを意味しています。
「値する」の読み方
「値する」の読み方は「あたいする」です。誤って「ねする」などと読まないようにしましょう。
表現方法は「評価に値する」「称賛に値する」
「評価に値する」「称賛に値する」などが、「値する」を使った一般的な言い回しになります。
「値する」の使い方
「値する」を使った分かりやすい例としては、「彼の行為は称賛に値する」「彼女の友情は千金に値する」「師匠は尊敬に値する人物です」「彼は罰を受けるに値する行為をしてしまいました」「彼の活躍はMVPを受賞するのに値する」などがあります。
「値する」はそれをするだけの値打ちがあることやふさわしい価値があることを意味する動詞です。例えば、「その壺は3000万円に値する」とすると、3000万円もの価値がある壺ということを指しています。
「値する」の特徴
「値する」はビジネスシーンと日常生活のどちらでも使うことが可能です。また、話し言葉と書き言葉のどちらでも使うことができると覚えておきましょう。
「値する」の類語
「値する」の類語・類義語としては、釣り合っていることを意味する「ふさわしい」、必要な資格を十分に備えていることを意味する「適格である」、少しの狂いもなく適合することを意味する「ぴったり」などがあります。
「価する」の意味
「価する」とは
「価する」とは、それをするだけの値打ちがあることを意味しています。
「価する」の読み方
「価する」の読み方は「あたいする」です。誤って「かする」などと読まないようにしましょう。
「価する」の使い方
「価する」を使った分かりやすい例としては、「この漫画は一読に価すると思っています」「彼女の発明は注目に価するものです」「これくらいの結果じゃ受賞に価するとは思えません」「提出された企画書の中で再考に価するのは一つしかありませんでした」などがあります。
「価する」ははそれをするだけの値打ちがあることやふさわしい価値があることを意味する動詞です。例えば、「その花瓶は1000万円に値する」とすると、1000万円もの価値がある花瓶ということを指しています。
「価する」の注意点
「価する」を使う上で注意しなければならないのは、広く一般的に使われていない表現なので、相手に伝わらない可能性があるという点です。その場合は、同じ意味を持つ「値する」の方を使用すれば問題ないでしょう
また、「価する」は広く一般的に使われていないだけで、辞書に載っている正しい日本語なので、使用しても問題ありません。
「価する」の類語
「価する」の類語・類義語としては、ある条件や資格などに当てはまることを意味する「該当する」、互いに相手にふさわしいことを意味する「釣り合う」などがあります。
「値する」の例文
この言葉がよく使われる場面としては、それをするだけの値打ちがあることを表現したい時などが挙げられます。
上記の例文にあるように、「値する」はビジネスシーンにおいても使うことができます。
「価する」の例文
この言葉がよく使われる場面としては、それをするだけの値打ちがあることを表現したい時などが挙げられます。
上記の例文にあるように、「価する」はビジネスシーンにおいても使うことができます。
「値する」と「価する」はどちらもそれをするだけの値打ちがあることを表します。どちらの言葉を使うか迷った場合、「値する」の方が「価する」よりも広く一般的に使われていると覚えておきましょう。