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【念頭に入れる】と【念頭に置く】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た日本語の「念頭に入れる」(読み方:ねんとうにいれる)と「念頭に置く」(読み方:ねんとうにおく)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「念頭に入れる」と「念頭に置く」という言葉は、間違えやすい日本語なのでご注意下さい。




「念頭に入れる」と「念頭に置く」の違い

「念頭に入れる」は「念頭に置く」の間違い

「念頭に入れる」と「念頭に置く」の違いを分かりやすく言うと、「念頭に入れる」とは「念頭に置く」の間違った使い方、「念頭に置く」とは常に心にかけることです。

「念頭に入れる」は誤字

一般的には「念頭に入れる」という言葉は存在しません。漢字の成り立ちや読み方が似ていることから、「念頭に置く」のことを間違えて「念頭に入れる」を使っている人がほとんどです。

「念頭に置く」は正しい日本語

正しい言葉である「念頭に置く」を使った分かりやすい例としては、「相手の立場を念頭に置いて助言しました」「守備を念頭に置くことができるチームはとても強いと思います」「それを念頭に置く必要があります」などがあります。

「念頭に置く」という言葉はあっても、「念頭に入れる」という言葉は存在しません。同時に「念頭に置く」という単語の意味について「常に心にかけること」と覚えておきましょう。

「念頭に置く」の英語表記

「念頭に置く」を英語にすると「bear in mind」「keep in mind」となり、例えば上記の「それを念頭に置く必要があります」を英語にすると「it is necessary to keep in mind that」となります。

「念頭に入れる」の意味

「念頭に入れる」とは

「念頭に入れる」とは、「念頭に置く」の間違った使われ方です。

「念頭に入れる」という言葉は存在せず、間違った言葉として広まっています。読み方が似ているため、「念頭に置く」と混同してしまう人が多いようですが、間違った言葉なので使わないように気を付けましょう。

「念頭に入れる」と間違えやすい理由

「念頭に入れる」と「念頭に置く」を間違ってしまう理由としては、「念頭に置く」は常に心にかけることを意味しているため、「考えに入れる」や「頭に入れる」と混同してしまっていることが考えられます。

「念頭に入れる」は誤用ではないという意見もありますが、現時点では辞書に載っていない間違っている言葉とされているため、使わないように気をつけましょう。

間違った言葉である「念頭に入れる」の「入れる」を使った別の言葉としては、しっかりと記憶にとどめることを意味する「頭に入れる」、仕事などの中途で休憩することを意味する「息を入れる」、入り込むことを意味する「足を踏み入れる」などがあります。

「念頭に置く」の意味

「念頭に置く」とは

「念頭に置く」とは、常に心にかけることを意味しています。

表現方法は「念頭に置いておく」「念頭に置きながら」「念頭に置いてください」

「念頭に置いておく」「念頭に置きながら」「念頭に置いてください」などが、「念頭に置く」を使った一般的な言い回しになります。

「念頭に置く」の使い方

「念頭に置く」を使った分かりやすい例としては、「弊社はバリアフリーを念頭に置いています」「監督に教わったことを念頭においてプレーする」「会社の看板を背負っているということを念頭に置いて接客してください」などがあります。

「念頭に置く」は、心の中の思いのことを意味する「念頭」に、心をそこにとどめることを意味する「置く」が合わさり、常に心にかけることやいつも忘れないことを意味する慣用句です。

「念頭に置く」を自分に対して使う場合は、「部長の言葉を念頭に置いて仕事に励む」「事故はいつ起きてもおかしくないことを念頭に置いて行動する」などとなります。

また、対等や目下の人に対して使う場合は「先程言ったことを念頭に置いて作業してください」「誰もが使うことを念頭に置いて設計してください」などとなります。

「念頭に置く」は目上の人には使えない

「念頭に置く」はビジネスシーンでもよく使われている言葉ですが、自分や対等であったり目下の人に対してのみ使えると覚えておきましょう。したがって、目上の人に対して「念頭に置いてください」などと使うことはできません。

「念頭に置く」の敬語表現

もし、目上の人に対して使いたいのであれば、敬語表現である「お含みおきください」や「ご承知おきください」を使うようにしましょう。

「常に念頭に置く」は二重表現になる

また、「常に念頭に置く」という表現を使う人もいますが、「念頭に置く」だけで「常に」という意味を持っているので二重表現になります。したがって、使わないように気をつけましょう。

「念頭に置く」の類語

「念頭に置く」の類語・類義語としては、物事をいろいろの要素を含めてよく考えることを意味する「考慮する」、よく調べ考えることを意味する「検討する」、心を配ること意味する「配慮する」などがあります。

「念頭に入れる」の例文

1.「念頭に入れる」という言葉は存在しないので、おそらく「念頭に置く」の言い間違いだろう。
2.「念頭に置く」という言葉は常に心にかけることで、「念頭に入れる」という言葉はない。
3.「念頭に入れる」という言葉は、今のところ間違いだとされているが、多くの人が使うようになれば馴染んでくるのかもしれない。
4.先生からのアドバイスを念頭に入れて受験勉強を行うという言葉を使う人はいるが、正しくは先生からのアドバイスを念頭に置いて受験勉強を行うです。
5.リスクがあることを念頭に置いて投資を行っていますという言葉はあるが、リスクがあることを念頭に入れて投資を行っていますという言葉はない。

この言葉がよく使われる場面としては、「念頭に置く」という言葉を間違えて「念頭に入れる」と表現している時などが挙げられます。

「念頭に入れる」という言葉は辞書にも載っていませんし、広く使われている言葉ではなく、「念頭に置く」を間違えて使っている可能性が高いです。

「念頭に入れる」という言葉の意味を理解した上で、あえて使っている場合以外は、「念頭に入れる」ではなく、「念頭に置く」と表現するのが正しい使い方になります。

「念頭に置く」の例文

1.あなたは会社の代表として会議に出席していることを、念頭に置いてください。
2.現場ではいつ事故が起きてもおかしくないことを念頭に置いて、作業しています。
3.お客様がいることを念頭に置いて、サービスを行うのが接客業の一番大事な部分だろう。
4.雪が降っている日は電車が遅延することを念頭に置いて、早めに家を出ることにしました。
5.監督の言葉を念頭に置いて大会に臨んだ結果、見事優勝することができました。

この言葉がよく使われる場面としては、常に心にかけることを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文にあるように、「念頭に置く」はビジネスシーンにおいても使うことができる言葉です。

「念頭に入れる」と「念頭に置く」どちらを使うか迷った場合は、「念頭に入れる」は辞書にない言葉なので、辞書に載っている言葉の「念頭に置く」を使うようにしましょう。

言葉の使い方の例文
編集者
株式会社セラーバンク/例文買取センター運営
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