【暗躍】と【暗中飛躍】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「暗躍」(読み方:あんやく)と「暗中飛躍」(読み方:あんちゅうひやく)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「暗躍」と「暗中飛躍」という言葉は、どちらも「密かに活動すること」を意味しているという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。




暗躍と暗中飛躍の違い

「暗躍」と「暗中飛躍」の意味の違い

暗躍と暗中飛躍の違いを分かりやすく言うと、暗躍とは「暗中飛躍」の略語、暗中飛躍とは「暗躍」の語源という違いです。

「暗躍」と「暗中飛躍」の使い方の違い

一つ目の暗躍を使った分かりやすい例としては、「誰かが指導者の背後で暗躍しているようだ」「暗躍する外国人マフィアの実態に迫る」「半グレは新たな裏社会の住人として暗躍している」などがあります。

二つ目の暗中飛躍を使った分かりやすい例としては、「影の英雄が勇者の裏で暗中飛躍していた」「忍者は激動の戦国時代を暗中飛躍しました」「暗中飛躍していた詐欺グループが逮捕された」などがあります。

「暗躍」と「暗中飛躍」の使い分け方

暗躍と暗中飛躍という言葉は、どちらも世間に知られないように密かに活動をすることを意味します。暗躍という言葉は、暗中飛躍という四字熟語の略語です。そのため、意味や使い方には違いがありません。

二つの言葉は同義語であるため、「暗躍」と「暗中飛躍」は互いに置き換えて使うことができます。上記例文にある「背後で暗躍している」は「背後で暗中飛躍している」に、「裏で暗中飛躍していた」は「裏で暗躍していた」と言い換えることができます。

ただし、現状では「暗中飛躍」よりも「暗躍」の方が、広く用いられています。語源は「暗中飛躍」ですが、一般的に使用されている「暗躍」を使う方が相手に通じやすいでしょう。

「暗躍」と「暗中飛躍」の英語表記の違い

暗躍も暗中飛躍も英語にすると「act in secret」「work behind the scenes」「leap in the dark」となり、例えば上記の「誰かが指導者の背後で暗躍する」を英語にすると「Someone works behind the leader’s back」となります。

暗躍の意味

「暗躍」とは

暗躍とは、人に知られないよう密かに策動し活躍することを意味しています。

表現方法は「暗躍者」「裏で暗躍」

「暗躍者」「裏で暗躍」などが、「暗躍」を使った一般的な言い回しです。

「暗躍」の使い方

暗躍を使った分かりやすい例としては、「事件の背後では薬物犯罪組織が暗躍していた」「秘密結社の暗躍を説き明かす」「国際テロ組織が暗躍していた」「金が動くところにマフィアの暗躍がある」などがあります。

その他にも、「英語圏で暗躍する地下組織が摘発された」「戦争の暗躍者についてのルポルタージュを読む」「裏社会で暗躍する人との接触を試みる」「このアニメの暗躍系イケメンキャラに夢中です」などがあります。

暗躍とは、「暗中飛躍」の略語であり、人に悟られないように秘密裏に画策し活躍することを意味します。ほとんどの場合、ある目的を達成うするために陰でこっそり悪巧みをするというような、悪い意味で使われています。

暗躍という言葉は、本来は悪い意味だけでなく、いい意味でも使用できる言葉です。暗躍の語源である「暗中飛躍」の「飛躍」は、大きく発展して活躍することというポジティブな意味を持ちます。しかしながら、「暗」というネガティブなイメージが先行し、悪い意味で使われることが多くなっています。

「暗躍」の対義語

暗躍の対義語・反対語としては、華々しい場所で活躍することを意味する「表舞台に立つ」などがあります。

「暗躍」の類語

暗躍の類語・類義語としては、表面には現われない部分で行なう計画的な働きかけを意味する「裏工作」、ある目的を達成するために秘密裏に働きかる活動を意味する「地下工作」、人を欺くようなはかりごとを意味する「謀略」などがあります。

暗中飛躍の意味

「暗中飛躍」とは

暗中飛躍とは、人に知られないようにひそかに策動し活躍することを意味しています。

「暗中飛躍」の使い方

暗中飛躍を使った分かりやすい例としては、「忍者は忍術を駆使して暗中飛躍した」「彼は裏の実力者として暗中飛躍している」「裏方スタッフは舞台袖で暗中飛躍している」「秘密裏に暗中飛躍の策を講じる」などがあります。

その他にも、「あまたの犯罪組織が暗中飛躍している」「各国のスパイ組織がそれぞれに暗中飛躍する」「情報機関は第二次世界大戦で暗中飛躍した」「他人を騙し貶める策略で暗中飛躍をした男がいた」などがあります。

暗中飛躍とは、内々に計画を立てて活動すること、人に知られないよう秘密裏に策動することを意味する四字熟語です。主に政治的な活動を表現し、大正時代から昭和初期によく用いられました。略して「暗躍」と言い、今では「暗躍」という言葉の方が一般的になっています。

「暗中飛躍」の由来

暗中飛躍という言葉の由来は、「暗中」と「飛躍」の二つの熟語です。「暗中」は暗がりや闇の中を表し、「飛躍」は飛びあがることや勢いよく活躍することを表します。この二つの熟語が組み合わさり、世間に知られないように裏で計画を立てて活躍することを意味します。

「暗中飛躍」の対義語

暗中飛躍の対義語・反対語としては、表立って活動するようになることを意味する「表舞台に出る」などがあります。

「暗中飛躍」の類語

暗中飛躍の類語・類義語としては、表に出ないところで目的がかなうよう働きかけをすることを意味する「裏面工作」(読み方:りめんこうさく)、はかりごとを巡らすことを意味する「画策」、目的が達せられるように前もって考えておく手段を意味する「計略」などがあります。

暗躍の例文

1.外国人の不法入国を手引きする暗躍者たちは、法外な利益を得ているのだろう。
2.平凡な英語教師に見えていた彼が、実はサイバー空間を暗躍するハッカーだったとは信じられません。
3.私はかつて一般企業で働いていましたが、わけあって今は裏の世界で暗躍するブローカーの仕事をしています。
4.歴史を動かした忍者たちは、どんな忍術を駆使して戦場や日常に暗躍したかをご存知でしょうか。
5.アニメで暗躍する黒幕キャラは、話を面白くさせるためには欠かせない存在である。
6.突然の政治家失脚劇の背後には、陰の権力者たちが暗躍して、政界を牛耳っているのかもしれない。
7.スポーツ界の暗躍者たちは、八百長やドーピングなどの不正行為を行い、結果を操作しているのではないかと疑われている。
8.陰謀論者たちは、裏で暗躍する秘密結社や陰の権力によって世界が支配されていると主張している。
9.サスペンス小説の中で、主人公が陰で暗躍する謎の人物に追い詰められ、逆に彼らの陰謀を暴くために奮闘します。
10.あるギャラリーでは贋作を売りつけるために、日本の富裕層を狙ってしきりに暗躍しているとの噂がある。

この言葉がよく使われる場面としては、世間に知られないように密かに策動することを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文にある「暗躍」は、語源である「暗中活躍」に置き換えても問題ありません。

暗中飛躍の例文

1.人事部の社員は、採用活動のほかに教育研修の企画や福利厚生の充実など従業員のために暗中飛躍している。
2.巷の噂ですが、太陽光発電のプロジェクトを阻止するために暗中飛躍している活動家グループがいるらしいです。
3.日本の英語教育は見当違いも甚だしく、この国のグローバル化を妨げる国際組織の暗中飛躍ではないかと勘繰りたくなるほどだ。
4.戦国時代の武将たちは、暗中飛躍の策を弄して戦いに臨むことが常識でした。
5.暗中飛躍という四字熟語を聞くと、妙に身構えてしまうのは私だけだろうか。
6.新人議員の彼は、華やかな表舞台とは裏腹に、党内の派閥争いを暗中飛躍し、着々と力をつけていた。
7.東京の補選が近づくにつれ、各陣営の暗中飛躍が激化し、水面下で激しい情報戦が繰り広げられていた。
8.その地域はあまたの犯罪組織が暗中飛躍しているところだから、足を踏み入れてはいけないと言われた。
9.日本には外国のスパイを取り締まる法律がないため、各国のスパイ組織がそれぞれに暗中飛躍する草刈り場と化している。
10.不正競争疑惑が持ち上がった企業は、徹底的な内部調査を行い、暗中飛躍していた社員を探し出そうとしていた。

この言葉がよく使われる場面としては、人の知らないうちに計画を立てて活動することを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文にある「暗中飛躍」は、略語である「暗躍」に置き換えることができます。

暗躍と暗中飛躍という言葉は、どちらも「人に知られないように密かに策動すること」を表す同義語です。どちらの言葉を使うか迷った場合、一般的に用いられている「暗躍」を使えば間違いないでしょう。

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