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【暖簾に腕押し】と【糠に釘】と【豆腐にかすがい】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「暖簾に腕押し」(読み方:のれんにうでおし)と「糠に釘」(読み方:ぬかにくぎ)と「豆腐にかすがい」(読み方:とうふにかすがい)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どの言葉を使えば日本語として正しい言葉となるのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「暖簾に腕押し」と「糠に釘」と「豆腐にかすがい」という言葉は、手ごたえがないことという共通点があり、混同して使われる傾向があります。




「暖簾に腕押し」と「糠に釘」と「豆腐にかすがい」の違い

「暖簾に腕押し」と「糠に釘」と「豆腐にかすがい」の意味の違い

「暖簾に腕押し」と「糠に釘」と「豆腐にかすがい」の違いを分かりやすく言うと、「暖簾に腕押し」は競争心がないことを表現する時に使い、「糠に釘」と「豆腐にかすがい」は手ごたえや効き目がないことを表現する時に使うという違いです。

「暖簾に腕押し」と「糠に釘」と「豆腐にかすがい」の使い方の違い

「暖簾に腕押し」という言葉は、「彼と何かを話していても暖簾に腕押しの状況になることが多い」「どうしてこうも暖簾に腕押しなのだろうと自分の力量を悩んだこともあった」などの使い方で、相手と競い合っても張り合いがないことを意味します。

「糠に釘」という言葉は、「聞く耳を持たない彼に何を言っても糠に釘だ」「彼女は糠に釘の気分を味わったと辟易していた」などの使い方で、柔らかい糠に釘を打つように、何の効き目も感じないことを意味します。

「豆腐にかすがい」という言葉は、「豆腐にかすがいと言える状況を打破するにはどうするべきか」「今までのまるで豆腐にかすがいのようだった問題を分析し直した」などの使い方で、少しも手ごたえがなく効き目がないことを意味します。

「暖簾に腕押し」と「糠に釘」と「豆腐にかすがい」の使い分け方

「糠に釘」と「豆腐にかすがい」はどちらも、何かに対して言葉を掛けたり、行動をとっても全く手ごたえや効き目、反応がないことを意味する言葉で違いはありません。しかし、「糠にかすがい」、「豆腐に釘」など一部の言葉を入れ替えた表現は誤りです。

一方の「暖簾に腕押し」も、手ごたえや効き目がないことを意味する言葉ではありますが、自分と誰かを比較した時に張り合いがなく、競争心が全く見受けられない時にも使われます。

「暖簾に腕押し」の意味

「暖簾に腕押し」とは

「暖簾に腕押し」とは、相手と競い合っても張り合いがないことを意味しています。

「暖簾に腕押し」の語源

「暖簾に腕押し」の暖簾は、建物の入口や部屋の入口に仕切りのように垂らされた布を指す言葉で、腕押しは腕相撲を表す言葉です。そのため、「腕押し」をそのまま相撲という言葉に変えて「暖簾と相撲」という表現がなされることもあります。

「暖簾に腕押し」の使い方

「暖簾に腕押し」を使って、「暖簾に腕押しの状態では自分には何もできない」「暖簾に腕押しとはまさにこのことで、無力感を覚える」「彼の反応は暖簾に腕押しと言えるものだった」などのように表現することができます。

「暖簾に腕押し」の対義語

「暖簾に腕押し」の対義語・反対語としては、働きかけたらすぐに反応があることを意味する「打てば響く」があります。

「暖簾に腕押し」の類語

「暖簾に腕押し」の類語・類義語としては、いくら意見をしても全く意味のないことを意味する「馬の耳に念仏」、他人のアドバイスや批評などを聞いても全く気にしないで少しも反省しないことを意味する「馬耳東風」などがあります。

「糠に釘」の意味

「糠に釘」とは

「糠に釘」とは、柔らかい糠に釘を打つように、何の効き目も感じないことを意味しています。

「糠に釘」の語源

「糠に釘」の糠は、米を精白する時に皮などが破けて粉になったものを指す言葉です。それに塩や水を混ぜて発酵させたものが糠味噌となり、いわゆる糠床と呼ばれるものになります。ただし、「糠床に釘」という表現は存在しません。

糠も糠床も、釘を刺したところで土台が柔らかいためほとんど意味はありません。しかし、実際に糠床に釘を入れることでナスの糠漬けを作る場合であれば変色を防ぐ効果があるため、釘が入れられることがあります。

これは、釘の鉄分とナスが反応を起こすことで変色を防いでいるため、糠床のためだけに釘を購入する必要はなく、糠漬け用の鉄製品も販売されています。

「糠に釘」の類語

「糠に釘」の類語・類義語としては、石に灸を据えても何の効き目もないことを意味する「石に灸」、まるで手ごたえがなく反応もないことを意味する「生壁の釘」、何も感じず平気でいる様子を意味する「鹿の角を蜂が刺す」などがあります。

「豆腐にかすがい」の意味

「豆腐にかすがい」とは

「豆腐にかすがい」とは、少しも手ごたえがなく効き目がないことを意味しています。

「豆腐にかすがい」の漢字表記

「豆腐に鎹」という漢字表記をすることわざです。

「豆腐にかすがい」の由来

「かすがい」とは、木材同士を繋ぎとめるために打ち込む、両端が曲がった釘を意味する言葉です。

この「かすがい」を豆腐に使おうとしても、豆腐は柔らかいため崩れてしまい固定しておくことができないことから、効き目のないこと、手ごたえがないことを意味するようになりました。

「豆腐にかすがい」の使い方

「豆腐にかすがい」を使って、「今はこちらが何を言っても豆腐にかすがいである」「豆腐にかすがいな状態である彼女の周りから次第に人はいなくなった」「豆腐にかすがいだと諦めるほかなかった」などのように表現することができます。

「豆腐にかすがい」の類語

「豆腐にかすがい」の類語・類義語としては、努力や援助が少ないために何の役にも立たないことを意味する「焼け石に水」、わざわざ行っても何の役にも立たないことを意味する「無駄足」があります。

「暖簾に腕押し」の例文

1.何でもかんでも実行に移すことができるからと言って、暖簾に腕押し状態が続けば経験値にもならないだろう。
2.料理をしてくれるのは有難いが、片づけをするまでが料理だと何度言っても暖簾に腕押し、彼は片づけをほとんどしてくれない。
3.彼はあまりに意志が弱いからか、まるで暖簾に腕押しとしか感じさせない友人に何も言えずにいるようだ。

この言葉がよく使われる場面としては、相手と競い合っても張り合いがないことを意味する時などが挙げられます。

例文2の「暖簾に腕押し」は、聞く耳を持たない相手に何を言っても意味がないことを意味するため、「糠に釘」や「豆腐にかすがい」などの言葉に置き換えて使うことができます。

「糠に釘」の例文

1.息子に勉強するように言っても糠に釘だと感じ始めたが、ここで諦めてしまえば成績にまで影響が出かねないと旦那に相談することにした。
2.お湯の溜まった浴槽内に携帯電話を落としてしまい急いで拾い上げてからしばらく経ったが、ついに電源が落ちてしまい、その後は糠に釘の状態だった。
3.様々なプロジェクトを行ってきたものの、その期間を経ても変わらずに売上は低下し続けるため、上司たちにどの計画も糠に釘だったと感じてもらえただろう。

この言葉がよく使われる場面としては、柔らかい糠に釘を打つように、何の効き目も感じないことを意味する時などが挙げられます。

どの例文の「糠に釘」という言葉も、「豆腐にかすがい」という言葉に置き換えて使うことができます。

「豆腐にかすがい」の例文

1.友だちは選びなさいと言われるのが嫌でいつも反発していたが、まるで豆腐にかすがいだと感じたのか、ついに母親に何も言われなくなった。
2.豆腐にかすがいの状態だと見て分かるほどには、妹は父の話を聞き入れず、そのまま怒られて家を放り出されてしまった。
3.友人に公共の場なのだからもう少し声量を落とすように伝えたが、豆腐にかすがいなのか、聞いた傍からすぐ忘れてしまうのか、注意をする前と後ではほとんど何も変わらなかった。

この言葉がよく使われる場面としては、少しも手ごたえがなく効き目がないことを意味する時などが挙げられます。

どの例文の「豆腐にかすがい」という言葉も、「糠に釘」という言葉に置き換えて使うことができます。

「暖簾に腕押し」と「糠に釘」と「豆腐にかすがい」どれを使うか迷った場合は、競争心がないことを表す場合は「暖簾に腕押し」を、手ごたえや効き目がないことを表す場合は「糠に釘」、もしくは「豆腐にかすがい」を使うと覚えておけば間違いありません。

言葉の使い方の例文
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