【身を引き締める】と【気を引き締める】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「身を引き締める」(読み方:みをひきしめる)と「気を引き締める」(読み方:きをひきしめる)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「身を引き締める」と「気を引き締める」という言葉は、どちらも緊張を持って臨むことを意味しているという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。




「身を引き締める」と「気を引き締める」の違い

「身を引き締める」と「気を引き締める」の意味の違い

「身を引き締める」と「気を引き締める」の違いを分かりやすく言うと、「身を引き締める」よりも「気を引き締める」の方が一般的に使われているという違いです。

「身を引き締める」と「気を引き締める」の使い方の違い

一つ目の「身を引き締める」を使った分かりやすい例としては、「身を引き締めて任務遂行いたします」「身を引き締めて決勝戦に臨む」「同じ過ちを繰り返さないよう身を引き締める」「本番で自分の実力を発揮できるよう身を引き締める」「イベントが近いので身を引き締める」などがあります。

二つ目の「気を引き締める」を使った分かりやすい例としては、「自分の番がもうすぐ回ってくるので気を引き締める」「気を引き締めて新業務に取り掛かる」「自動車を運転する時は事故を起こさないよう気を引き締める」などがあります。

「身を引き締める」と「気を引き締める」の使い分け方

「身を引き締める」と「気を引き締める」はどちらも緊張を持って臨むことを意味しており、大きな違いはありません。あえて違いを挙げるならば、「身を引き締める」よりも「気を引き締める」の方が一般的に使われているという点です。

「身を引き締める」と「気を引き締める」はどちらも正しい日本語なので使用しても問題ないのですが、相手に伝えたい場合は広く一般的に使われている「気を引き締める」の方が使うとがいいでしょう。

「身を引き締める」と「気を引き締める」の英語表記の違い

「身を引き締める」も「気を引き締める」も英語にすると「I need to brace myself」となり、例えば上記の「イベントが近いので身を引き締める」を英語にすると「The event is coming up. I need to brace mysel」となります。

「身を引き締める」の意味

「身を引き締める」とは

「身を引き締める」とは、緊張を持って臨むことを意味しています。

「身を引き締める」の使い方

「身を引き締める」を使った分かりやすい例としては、「本番で自分の実力を発揮できるよう身を引き締める」「大事な試合の日が近いので身を引き締める」「プロジェクトが最終段階に入ったので身を引き締める」などがあります。

「身を引き締める」は緊張を持って臨むことを意味する慣用句です。慣用句とは二語以上の単語が結合して、それ全体である特定の意味を表す言葉のことを指しています。

「身を引き締める」は集中したり、真剣になる場面において使うのが一般的です。また、日常生活とビジネスシーンのどちらでも場面でも使うことができます。

「身を引き締める」の注意点

「身を引き締める」を使う上で注意しなければならないのは、プラスのイメージでしか使えないという点です。基本的に努力や頑張りを促す表現なので、マイナスなイメージでは使わないと覚えておきましょう

「身を引き締める」は一般的には使われていない

また、「身を引き締める」は辞書に載っている正しい日本語ですが、広く一般的に使われていないので、この言葉を知らない人もいるのが現実です。そのため、確実に伝えたいのであれば、広く一般的に使われている「気を引き締める」の方を使うのがいいでしょう。

「身を引き締める」の類語

「身を引き締める」の類語・類義語としては、油断は失敗の原因となるので大きな敵と思って警戒することを意味する「油断大敵」、心やからだが緊張する感じを持つことを意味する「緊張感を持つ」などがあります。

「気を引き締める」の意味

「気を引き締める」とは

「気を引き締める」とは、緊張を持って臨むことを意味しています。

「気を引き締める」の使い方

「気を引き締める」を使った分かりやすい例としては、「従業員に気を引き締めるために朝会で登壇しました」「県予選がもう少しなので気を引き締める」「新年度を迎えたので気を引き締める」「今年度の目標を達成するために気を引き締める」などがあります。

「気を引き締める」は緊張を持って臨むことを意味する慣用句です。

「気を引き締める」は日常生活とビジネスシーンのどちらの場面においても使うことができる言葉です。

分かりやすい例を挙げると、日常生活なら大事な試合の前や大切な試験の前、ビジネスシーンならプレゼンや会議の前、プロジェクトの信仰や大きな展示会などが挙げられます。

「気を引き締める」はプラスのイメージで使う

「気を引き締める」は集中したり真剣になる場面において、努力や頑張りを促す言葉なので基本的にプラスのイメージで使うと覚えておきましょう。

また、「気を引き締める」は広く一般的に使用されている言葉なので、様々な場面で使用しても問題ありません。

「気を引き締める」の類語

「気を引き締める」の類語・類義語としては、緊張をゆるめないことを意味する「気を抜かない」、決心を固くし気持ちを引き締めて事に当たることを意味する「褌を締めてかかる」(読み方:ふんどしをしめてかかる)などがあります。

「身を引き締める」の例文

1.今月の売り上げ目標がとても高いので、身を引き締めて臨むつもりです。
2.今年からサッカー部の部長になったので、身を引き締める予定だ。
3.危険物を取り扱う仕事なので、仕事前に身を引き締める必要があります。
4.前回は大きなミスを犯してしまったので、今回は身を引き締めて取り組む予定です。
5.今日から新しい会社へ出社するので、玄関を出る際に身を引き締める。

この言葉がよく使われる場面としては、緊張を持って臨むことを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文にあるように、「身を引き締める」はビジネスシーンでも使うことができる言葉です。

「気を引き締める」の例文

1.今シーズンもいいよ終わりなので、気を引き締めて全力を尽くしていきましょう。
2.来週から甲子園予選が始まるので、気を引き締めるつもりです。
3.これからとても危険な仕事をするので、気を引き締める必要があります。
4.作業も後半に差し掛かったが、引き続き気を引き締めて取り組むつもりです。
5.これから雪山を登山するので、気を引き締める必要があるだろう。

この言葉がよく使われる場面としては、緊張を持って臨むことを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文にあるように、「気を引き締める」はビジネスシーンでも使うことができる言葉です。

「身を引き締める」と「気を引き締める」はどちらも緊張を持って臨むことを表します。どちらの言葉を使うか迷った場合、広く一般的に使われている「気を引き締める」を使った方が無難と覚えておきましょう。

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