【観点】と【視点】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文
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似た意味を持つ「観点」(読み方:かんてん)と「視点」(読み方:してん)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「観点」と「視点」という言葉は、どちらも物事を見る立場を意味しているという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。



観点と視点の違い

観点と視点の意味の違い

観点と視点の違いを分かりやすく言うと、観点は考え方であり、視点は見方であるという違いです。

観点と視点の使い方の違い

一つ目の観点を使った分かりやすい例としては、「教育的観点に立つと賛成できない」「学習評価について3つの観点から説明します」「来年度より観点別評価を導入する」「中立的な観点が必要だ」などがあります。

二つ目の視点を使った分かりやすい例としては、「視点を変えることが重要だ」「うつ病を科学的な視点から解説する」「あなたの視点で答えてください」「女性の視点や感性からイベントを企画する」などがあります。

観点と視点という言葉は、物事を見たり考えたりする立場という共通する意味を持っているのですが、微妙に意味合いは異なるので、使い方には注意が必要です。

観点と視点の語源の違い

「観」という字は、物事を見て本質をとらえたり考えたりするという意味があります。一方の「視」という字は、見るという意味はありますが、考えるという意味はありません。よって、「観点」は考えるという意味合いが強く、「視点」は見るという意味合いが強いことになります。

「教育的観点」と「教育的視点」の違い

上記の「教育的観点」とは、教育の考え方や思考の傾向を表します。これが「教育的視点」になると、教育の見方を表します。観点には物事の本質をとらえたり考えたりするニュアンスが強く、視点には見るというニュアンスが強いことが二つの言葉の違いになります。

観点と視点の英語表記の違い

観点も視点も英語にすると「perspective」「point of view」「viewpoint」となり、例えば上記の「教育的観点」を英語にすると「educational perspective」となります。

観点の意味

観点とは

観点とは、物事を見たり考えたりする立場を意味しています。

観点の使い方

観点を使った分かりやすい例としては、「社会心理学の観点から考えてみる」「観点位置付け授業改善シートを作成中だ」「面接官はどのような観点から質問してくるか」「注意すべき観点をまとめる」などがあります。

その他にも、「環境保全の観点を重視する」「集客の観点から有効な策を考えたい」「テスト観点を一覧化したサイトを探す」「幅広い観点からネット中傷防止策を」「SEOの観点からキーワードを洗い出す」などがあります。

表現方法は「社会心理学の観点」「環境保全の観点」「集客の観点」

観点という言葉は、物事の本質をとらえたり考えたりしながら見る立場を意味します。観点という言葉は、「社会心理学の観点」「環境保全の観点」「集客の観点」など、思想や概念など抽象的な事柄と組み合わせて使われることが多い言葉です。

「観点別評価」の意味

観点という言葉を用いた日本語には「観点別評価」があり、学校における各教科の学習内容をいくつかの観点に分け、それぞれの観点を評価することを意味します。知識や技能だけでなく、関心や意欲など数値化できない抽象的な性質も評価するので、観点という言葉が使われています。

観点の類語

観点の類語・類義語としては、その状況から生じる考え方を意味する「立場」、物事に対する考え方や価値判断を意味する「見解」などがあります。

観点の観の字を使った別の言葉としては、物事に対してもつ考えを意味する「観念」、その人ひとりの物の見方を意味する「主観」などがあります。

視点の意味

視点とは

視点とは、物事を見たり考えたりする立場を意味しています。

その他にも、視線の注がれるところの意味も持っています。

表現方法は「視点を持つ」「視点を置く」「視点を変える」

「視点を持つ」「視点を置く」「視点を変える」などが、視点を使った一般的な表現方法です。

視点の使い方

「共働き視点の住宅選び」「マーケティングの視点から意見する」「多用な考えを持つために視点を変える」などの文中で使われている視点は「物事を見たり考えたりする立場」の意味で使われています。

一方、「俯瞰視点の絵の描き方」「交通事故防止に子供の視点から環境を確認する」「視点が合わないので病気を疑う」などの文中で使われている視点は「視線の注がれるところ」の意味で使われています。

視点という言葉は、日常生活やビジネスシーンで使われている馴染みのある言葉のはずです。観点と同じような意味である「物事を見たり考えたりする立場」と、実際に目で見る意味である「視線の注がれるところ」の二つの意味があります。

「共働き視点の住宅選び」の意味

「物事を見たり聞いたりする立場」の視点は、見ることの意味合いが強く、具体的な事柄と組み合わせて使われる傾向があります。上記の「共働き視点の住宅選び」とは、共働きの立場から住まいを選ぶことを表します。共働きという具体的な事柄なので、観点ではなく視点が使われています。

視点の類語

視点の類語・類義語としては、ある立場からの物事の考え方を意味する「見方」、物事を考える際のよりどころとなる立場を意味する「見地」、注意深くじっと見ることを意味する「注視」などがあります。

視点の視の字を使った別の言葉としては、敵とみなして憎むことを意味する「敵視」、重要なものとして注目することを意味する「重視」などがあります。

観点の例文

1.教育的観点から見た、地域のスポーツ少年団の意義は計り知れない。
2.各学校で観点別評価が導入されており、各教科のなかでも細かく評価されている。
3.小中学校では観点別学習状況の評価は定着しているが、高校では学校差がある。
4.考えが行き詰った時は、違う観点から考えるようにすると突破口が見えてくる。
5.社会文化の観点に立つと、今の感染症対策の生活様式は文化や習慣に変わっていくのだと思う。
6.教育的な観点から見ると、その取り組みは今後の子どもたちの成長には欠かせない。
7.私情を挟まず研究に没頭する学者は多いが、親の観点から言うと、もっと自分の体を大切にしてほしいと思う。
8.将来の子どもたちのために様々な観点から環境保全について考えていかなければならない。
9.我が国における香港民主派の政治亡命ついては人道的観点からそれを認めるべきだと答申した。
10.山林のソーラーパネルの設置に関しては自然環境保護の観点から問題が多く住民の反対運動が起こっている。

この言葉がよく使われる場面としては、物事を見たり考えたりする立場を表現したい時などが挙げられます。

観点という言葉は、物事の本質をとらえたり考えたりしながら見る立場を意味します。上記の例文のように、概念や考え方など抽象的な言葉と組み合わせて使われる言葉です。例文5にある「観点に立つ」とは、物事を考える際によりどころとする考え方を指し示す表現です。

視点の例文

1.苦しい時には視点を変えると、状況が変わらなくても気が楽になるものだ。
2.ご長寿番組の「視点論点」が面白いと感じられるようになった自分に驚く。
3.新商品の開発は、ユーザー視点に立つと苦労せずに良い案が浮かぶことがある。
4.眼鏡を変えたら視点が合わないので、調整してもらわなければ。
5.明日は眼科に行って、視点が定まらない症状について診てもらう予定だ。
6.どうしても今の状況が打破できない時は、視点を切り替えることも大事だ。
7.産院でもらったリーフレットには、ベビーベッドの柵の隙間やコンセントの差し込み口など、赤ちゃんの視点から見た危険箇所が詳しく表記されており、大変分かりやすかった。
8.アイデアが浮かばないときはとにかく視点を変えてみることが大事だが頭の切り替えがなかなか難しい。
9.課題のレポートについて視点は面白いが、掘り下げ方が甘いので書き直すようにと教授に言われた。
10.IT化は従来の仕事を置き換えるだけでなく、新しい仕事が生まれる視点がないと十分生かされない。

この言葉がよく使われる場面としては、物事を見たり考えたりする立場や、視線の注がれるところを表現したい時などが挙げられます。

例文1から例文3で使われている視点は、物事を見たり考えたりする立場を意味します。文4や例文5で使われている視点は、視点の注がれているところを意味します。例文4と例文5の視点は、視線が集中する一点を意味する「焦点」に置き換えることができます。

観点と視点という言葉は、どちらも物事を見たり考えたりする立場という意味を持ちます。どちらの言葉を使うか迷った場合は、考え方を強調したい時は「観点」を、見方を強調したい時は「視点」を使うようにしましょう。

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