【復興】と【復旧】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「復興」(読み方:ふっこう)と「復旧」(読み方:ふっきゅう)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「復興」と「復旧」という言葉は、どちらも戻すことを意味しているという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。







復興と復旧の違い

復興と復旧の違いを分かりやすく言うと、復興とは衰えたものを再び盛んにすること、復旧とは元の状態に戻すことという違いです。

一つ目の復興を使った分かりやすい例としては、「復興支援ボランティアに参加している人は尊敬している」「復興を速やかに実現するためには計画の見直しが必要だ」「長期休暇を使って復興活動に参加しました」などがあります。

二つ目の復旧を使った分かりやすい例としては、「データ復旧サービスを利用してみた」「停電の復旧作業が見通し通りには進んでいない」「復旧工事が無事完了しました」などがあります。

復興の復旧の明確な違いは戻し方と戻す対象になります。復興は一度衰えたものを活気のある状態に戻し、復旧は壊れたものを元の状態に戻すという意味を持っています。どちらも、災害時にはよく使われる言葉です。

また、復興は活気のある状態に戻すということなのでとても抽象的な表現で、復旧は「水道」「ガス」「電気」などの物理的なものを元の状態に戻す時に使います。

復興を英語にすると「reconstruction」となり、例えば「長期休暇を使って復興活動に参加しました」を英語にすると「Participated in reconstruction activities using a long vacation」になります。

一方、復旧を英語にすると「Recovery」となり、例えば上記の「データ復旧サービスを利用してみた」を英語にすると「I tried using data recovery service」となります。

復興の意味

復興とは、一旦衰えたものが再び盛んな状態に戻ることを意味しています。

復興を使った分かりやすい例としては、「私の父は復興活動に参加するために被災地へ出向いた」「復興支援として様々な国から寄付金が送られてきた」「復興支援商品を購入して少しでも被災地の人々を助けたい」などがあります。

その他にも、「復興特別所得税を納付することが確定した」「復興ビジネスコンテストが開催された」「復興道路は国土交通省が中心となって整備を進めている」「復興活動に参加している人々をみると人の温かさを感じる」などがあります。

復興は衰えたものが再び活気を取り戻す時によく使う言葉です。特に、災害から街が活気を取り戻す時には頻繁に使われています。そのため、テレビの報道などで、復興支援や復興活動などの言葉を見かけたことも多いはずです。

また、一度衰えた文化や、衰えていた経済が活気を取り戻した時にも復興という言葉を使います。

復興を使った言葉には「復興庁」があります。復興庁とは、大災害と言われる東日本大震災の復興に関する行政事務の円滑かつ迅速な遂行を図ることを目的として設立された庁のことです。初代大臣には平野達男が就任しました。

復興を使った四字熟語としては、「文芸復興」(読み方:ぶんげいふっこう)があります。文芸復興とは、神中心の文化から人間解放を目指した大革命のことを意味しています。

復興の類語・類義語としては、一旦衰えたもの勢いを取り戻すことを意味する「再興」、一旦衰えた状態を再び盛んにすることを意味する「中興」、衰えていた物事が再び勢いを盛り返すことを意味する「再燃」などがあります。

復興の興の字を使った別の言葉としては、盛んにすることを意味する「作興」、学術や産業などを盛んにすることを意味する「振興」、既存のものに対して別の勢力が新しく起こることを意味する「新興」などがあります。

復旧の意味

復旧とは、壊れたものが元通りの状態に戻ることを意味しています。

復旧を使った分かりやすい例としては、「我が社のデータ復旧サービスをご利用ください」「データ復旧ソフトを購入した」「地震で壊れた道路の復旧工事が行われている」「災害の復旧作業をしてくれている人々に差し入れを持って行った」などがあります。

その他にも、「台風の影響で交通機関の復旧の目処が立っていない」「停電の復旧作業を行っている」「復旧作業の見通しが立ったため、明日から通常通りのダイヤで運行致します」などがあります。

復旧という言葉は、「電気」「ガス」「水道」などのライフライン、「道路」「橋」「電車」などの交通網、他には、「パソコンのシステム」などが元通りに戻った時によく使われます。

復旧は「復旧工事」「復旧作業」「復旧の見通し」「復旧の目処」などの言い回しでよく使われ、テレビの報道や駅のアナウンスなどでよく見かけるあるはずです。

復旧の類語・類義語としては、元の状態や位置に戻すことを意味する「復元」、物事を元の形や性質などに戻すことを意味する「還元」、悪い状態になったものが元の状態に戻ることを意味する「回復」などがあります。

その他にも、失ったものを取り戻して元の状態に戻すことを意味する「挽回」、建造物などの傷んだ場所を元の状態に直すことを意味する「修復」、壊れた場所に手を加えて再び使えるようにすることを意味する「修理」などがあります。

復興の例文と使い方

1.大災害から街を復興するには大勢の人の協力が必要です。
2.3月11日は復興支援のために広告をクリックして寄付をしよう。
3.私の兄は被災地で復興活動をしているので、とても尊敬している。
4.震災による被災地の復興が中々進んでいない。
5.被災地が復興するまで、どれくらい時間がかかるのか分からない。

この言葉がよく使われる場面としては、一旦衰えたものが再び盛んな状態に戻ることを表現したい時などが挙げられます。

例文1から例文5のように災害発生時によく使われる言葉です。一旦衰えたものが再び活気を取り戻す時に使うと覚えておけば間違いないはずです。

復旧の例文と使い方

1.データが復旧するまでにはまだ時間がかかりそうなので、外食しにいこう。
2.大事なデータが消えてしまったので、データ復旧ソフトを購入して復旧を試みた。
3.大雨で壊れた橋の復旧作業にはまだまだ時間がかかるだろう。
4.システム障害発生のお詫びと復旧のお知らせを読んだ。
5.停電の影響で断水している地域も多いですが、未だに復旧の目処が立っていない。

この言葉がよく使われる場面としては、壊れたものが元通りの状態に戻ることを表現したい時などが挙げられます。

例文1や例文2のように、コンピューターの破損してしまったデータを元の状態に戻す場合によく使われています。また、例文3や例文の5のように災害発生したことにより壊れた交通網やライフラインを元に戻す場合も使います。

復興と復旧どちらを使うか迷った場合は、一度衰えたものが再び活気を取りどもした場合は復興を、壊れたものを元の状態に戻す時には復旧を使うと覚えておけば間違いないでしょう。