【月謝】と【月会費】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「月謝」(読み方:げっしゃ)と「月会費」(読み方:つきかいひ)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「月謝」と「月会費」という言葉は、どちらも「毎月支払うお金」を意味しているという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。




月謝と月会費の違い

月謝と月会費の意味の違い

月謝と月会費の違いを分かりやすく言うと、月謝とは指導に対して毎月支払う謝礼、月会費とは会員として毎月支払う会費という違いです。

月謝と月会費の使い方の違い

一つ目の月謝を使った分かりやすい例としては、「月の最後のレッスン日に月謝を納めています」「月謝を入れる封筒の正しい書き方を調べる」「月謝の値上げについてご理解いただけますようお願いいたします」などがあります。

二つ目の月会費を使った分かりやすい例としては、「PTAの月会費を現金で払っています」「月会費は自動引き落としとなっています」「月会費のインボイスはメールで送付されます」「このたび月会費を改定させていただくことになりました」などがあります。

月謝と月会費の使い分け方

月謝と月会費という言葉は、どちらも月ごとに支払う費用を表しますが、意味や使い方には違いがあります。

月謝とは、継続的に指導を受ける謝礼として月ごとに支払う料金を意味します。主に習い事や稽古事などで使用される言葉であり、先生や師匠と師弟関係を結び、教えを受けることに対する毎月の謝礼を表すものです。

月会費とは、月ごとに支払う会費やサービス料金を意味し、主にスポーツクラブやサークルなどで使用される料金体系です。特定の団体や組織の会員として参加するために必要な費用を、月ごとに支払うことを指します。

つまり、月謝とは月ごとに支払う謝礼であり、師弟関係の中で学ぶことの対価として支払うものです。月会費とは月ごとに支払う会費であり、会員として参加することの対価として支払います。二つの言葉は似ていますが、意味は異なるので区別して使うようにしましょう。

月謝と月会費の英語表記の違い

月謝を英語にすると「monthly fee」「monthly tuition」となり、例えば上記の「月謝を納める」を英語にすると「pay the monthly fee」となります。

一方、月会費を英語にすると「monthly membership fee」となり、例えば上記の「月会費を現金で払う」を英語にすると「pay the monthly membership fee in cash」となります。

月謝の意味

月謝とは

月謝とは、指導を受ける謝礼として月ごとに支払う金、特に、授業料を意味しています。

月謝の使い方

月謝を使った分かりやすい例としては、「空手教室の月謝の相場はどれぐらいですか」「月謝の集金をキャッシュレス化にしました」「かわいい月謝シートがアプリで簡単に作れます」「来年度より月謝を値上げさせていただくことになりました」をなどがあります。

その他にも、「子どもが通う英語教室の月謝は8,000円です」「月謝袋の書き方を教えてもらいました」「ダイソーでかわいい月謝袋を買いました」「月謝袋のテンプレートをネットで探しています」などがあります。

月謝の「月」は時間の単位で一年を12分した期間を表し、「謝」はお礼やお詫びを表す金品を表す漢字です。月謝とは、継続的に教えや指導を受ける謝礼として毎月支払う金を意味します。また、学生や生徒が出す毎月の授業料を指す言葉です。

表現方法は「月謝袋」

上記の例文にある「月謝袋」とは、塾や習い事の月々の集金などに使われる封筒です。多くの月謝袋は一年単位で作成されており、毎月分の領収印を押す欄が書かれています。月謝の支払いはキャッシュレスであっても、支払い確認のために月謝袋を使用するケースもあります。

月謝の類語

月謝の類語・類義語としては、何かを使用または利用したことに対して支払う金銭を意味する「料金」、品物の買い手が売り手に支払う金を意味する「代金」、謝礼として支払う金銭を意味する「礼金」、謝礼の金銭を意味する「謝金」などがあります。

月会費の意味

月会費とは

月会費とは、月ごとに支払う会費を意味しています。

月会費の読み方

月会費の読み方は「つきかいひ」です。別の読み方として「げっかいひ」もありますが、一般的には「つきかいひ」と読まれています。

月会費の使い方

月会費を使った分かりやすい例としては、「月会費に消費税は課税されますか」「英語クラブの月会費はたったの550円です」「月会費の未納が確認されました」「月会費の勘定科目を間違えてしまいました」などがあります。

その他にも、「ジムの月会費が値上げされました」「月会費が安いジムなのでシャワールームがありません」「月会費無料のカーシェアリングに登録しています」「月会費まとめて払いコースにすると割引があります」などがあります。

月会費とは、毎月支払う会費のことであり、「会費」は、会の開設や維持あるいは運営のために会員、または会に出席する者などが負担する費用を意味します。月会費は、フィットネスクラブやカルチャーセンター、また同好会などで支払う月単位の費用です。

表現方法は「月会費まとめて払いコース」

上記例文にある「月会費まとめて払いコース」とは、12か月分の会費をまとめて年一回で支払うやり方を意味します。月会費を毎月払うよりも少し割安になるように設定していることがほとんどです。

月会費の類語

月会費の類語・類義語としては、一年ごとに支払う会費のを意味する「年会費」、感謝の心を表した金品または言葉を意味する「謝礼」、組織を運営するために必要な費用を意味する「運営費」、組織や会合などに参加するために支払う金を意味する「入会金」などがあります。

月謝の例文

1.英語教室の月謝は、クラスの人数や通う頻度によって違っています。
2.ピアノ教室の月謝袋は、猫のイラストが描いてあってとても可愛いです。
3.月謝や会費を入れる封筒の書き方には、いくつかの注意すべきポイントがあります。
4.習い事の月謝を支払う際に、お札を裸のままで渡すのはマナー違反だと思いませんか。
5.長期間休んだ場合の月謝の扱いについて、事務の方に確認することにしました。

この言葉がよく使われる場面としては、月ごとに出す謝礼、特に授業料を表現したい時などが挙げられます。

例文3にある月謝と会費の違いは、月謝は定期的な指導を受けるために支払う謝礼であり、会費は組織の運営や会の開催のために支払う費用であることです。

月会費の例文

1.地元の友人に、月会費が安い社会人向けの英語サークルを紹介してもらいました。
2.入会したスポーツジムは、年会費と月会費の両方を支払うシステムになっていて腑に落ちません。
3.私が入会しているファンクラブは、月会費コースと年会費コースのどちらかを選ぶようになっています。
4.年度の途中ですが、月会費コースから月会費まとめて払いコースへの変更は可能でしょうか。
5.月会費の勘定科目は「諸会費」でよいのか、念のため顧問の会計士に確認しました。

この言葉がよく使われる場面としては、会員となりサービスを受けるための月々支払うお金を表現したい時などが挙げられます。

例文2と例文3にある月会費と年会費の違いは、月会費は毎月支払う会費であることに対し、年会費は年に一度だけ支払う会費である点です。

月謝と月会費という言葉は、どちらも「毎月支払う料金」を表します。どちらの言葉を使うか迷った場合、指導に対して支払う毎月の料金を表現したい時は「月謝」を、会員として支払う毎月の料金を表現したい時は「月会費」を使うようにしましょう。

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