【受け継ぐ】と【引き継ぐ】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「受け継ぐ」(読み方:うけつぐ)と「引き継ぐ」(読み方:ひきつぐ)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「受け継ぐ」と「引き継ぐ」という言葉は、どちらも前のものを受け取り後に続けることを意味しているという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。




「受け継ぐ」と「引き継ぐ」の違い

「受け継ぐ」と「引き継ぐ」の意味の違い

「受け継ぐ」と「引き継ぐ」の違いを分かりやすく言うと、「受け継ぐ」は前の人の性質や意志を継ぐというニュアンスがある、「引き継ぐ」は前の人の性質や意志を継ぐというニュアンスがないという違いです。

「受け継ぐ」と「引き継ぐ」の使い方の違い

一つ目の「受け継ぐ」を使った分かりやすい例としては、「父の財産を受け継ぐ」「彼女は祖母から伝統舞踊を受け継ぐ」「私たちは文化を受け継ぐ必要があります」「彼は父の意志を受け継いで政治家になりました」「彼は父親の才能を受け継いでいる」などがあります。

二つ目の「引き継ぐ」を使った分かりやすい例としては、「長男が父の爵位を引き継ぐ」「前任者から仕事を引き継ぐ」「父の稼業を引き継ぐことにしました」「両親の財産を引き継ぎました」「彼に私の仕事を引き継いだ」などがあります。

「受け継ぐ」と「引き継ぐ」の使い分け方

「受け継ぐ」と「引き継ぐ」はどちらも前のものを受け取り後に続けることを意味している言葉ですが、使い方に少し違いがあるので注意が必要です。

「受け継ぐ」は前の人が残した仕事などを引き受けて行うことを意味している言葉で、前の人の性質や意志を継ぐというニュアンスもあります。そのため、「伝統工芸の技を受け継ぐ」「母の血を受け継ぐのはもう私しかいません」などのような言い回しで使います。

一方、「引き継ぐ」は仕事内容などの受け渡しをすることを意味しており、前の人の性質や意志を継ぐというニュアンスはありません。そのため、「前任者の業務をしっかり引き継ぐ」「担当の仕事を引き継ぐ」のような言い回しで使うというのが違いです。

したがって、「伝統工芸の技を受け継ぐ」のような性質や意志を継ぐというニュアンスの場合は「伝統工芸の技を引き継ぐ」とすることはできません。

「受け継ぐ」と「引き継ぐ」の英語表記の違い

「受け継ぐ」を英語にすると「take over」「inherit」となり、例えば上記の「彼は父親の才能を受け継いでいる」を英語にすると「He has inherited his father’s talent」となります。

一方、「引き継ぐ」を英語にすると「take over」「hand over」「succeed」となり、例えば上記の「彼に私の仕事を引き継いだ」を英語にすると「I handed my work over to him」となります。

「受け継ぐ」の意味

「受け継ぐ」とは

「受け継ぐ」とは、前の人が残した仕事などを引き受けて行うことを意味しています。

表現方法は「伝統を受け継ぐ」「次世代に受け継ぐ」

「伝統を受け継ぐ」「次世代に受け継ぐ」などが、「受け継ぐ」を使った一般的な言い回しになります。

「受け継ぐ」の使い方

「受け継ぐ」を使った分かりやすい例としては、「祖父の遺志を受け継いで農家になることにしました」「この地域には何百年も前から受け継がれてきた伝統工芸があります」「父の会社を受け継ぐことになりプレッシャーが物凄いです」などがあります。

「受け継ぐ」は前の人が残した仕事などを引き受けて行うことを意味する動詞です。簡単に言うならば、人から人へと何かを引き取って、それを続けていく場合に使います。

「受け継ぐ」の特徴

「受け継ぐ」は前の人の性質や意志を継ぐというニュアンスがあるというのが特徴です。そのため、「恩師の意志を受け継ぐ」「この一族の血を受け継ぐのは私だけです」などのように、引き継いだあとも守ったり、発展させたりする意志がある場合に使います。

「受け継ぐ」の類語

「受け継ぐ」の類語・類義語としては、前の者のあとを受けてその仕事、精神、地位などを引き続いて行うことを意味する「継ぐ」、あとを継ぐことを意味する「受ける」、家系や地位などを受け継ぐことを意味する「襲う」などがあります。

「引き継ぐ」の意味

「引き継ぐ」とは

「引き継ぐ」とは、仕事内容などの受け渡しをすることを意味しています。

表現方法は「仕事を引き継ぐ」「担当を引き継ぐ」

「仕事を引き継ぐ」「担当を引き継ぐ」などが、「引き継ぐ」を使った一般的な言い回しになります。

「引き継ぐ」の使い方

「引き継ぐ」を使った分かりやすい例としては、「後任の人に事務を引き継ぐ」「家業を引き継ぐことにしました」「退職する先輩から業務を引き継ぐ」「このプロジェクトは私が引き継ぐこととなりました」「父の財産を引き継ぐ」などがあります。

「引き継ぐ」は仕事内容などの受け渡しをすることを意味する動詞です。

「引き継ぐ」の特徴

「引き継ぐ」は前の人の性質や意志を継ぐというニュアンスはありません。そのため、事務的に「引き継ぐ」場合に使うのが一般的になります。

「引き継ぐ」は日常生活だけではなく、ビジネスシーンなどの様々な場面で使うことができる言葉です。

「引き継ぐ」の類語

「引き継ぐ」の類語・類義語としては、前代の人の身分・仕事・財産などを受け継ぐことを意味する「継承する」、あとを受け継ぐことを意味することを意味する「引き受ける」などがあります。

「受け継ぐ」の例文

1.伝統的な技法を受け継ぎながらも、新しい手法にチャレンジしています。
2.次期チームキャプテンとして、先輩たちの思いを受け継ぎたいです。
3.我が社の社長は、代々長男が受け継ぐことになっています。
4.師匠の精神を受け継ぎ、この流派を守るために日々訓練を重ねています。
5.歌舞伎の世界では、芸の技を親から子へと受け継ぐのが一般的らしいです。

この言葉がよく使われる場面としては、前の人が残した仕事などを引き受けて行うことを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文にあるように、「受け継ぐ」は日常生活やビジネスシーンなど様々な場面で使うことができる言葉です。

「引き継ぐ」の例文

1.前任者からの引き継ぎがうまくいかなかったせいで、トラブルが発生してしまいました。
2.来週から新しい担当者が来るので、それまでにしっかりと引き継ぎを行なうようにしよう。
3.突然の異動だったので、十分な引き継ぎができなくて申し訳ない気持ちでいっぱいです。
4.ペットの世話を妹に引き継いだので、明日から三泊四日の旅行に出かけます。
5.学校の掃除当番を引き継ぐことになったので、場所とやり方を教えてもらいました。

この言葉がよく使われる場面としては、仕事内容などの受け渡しをすることを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文にあるように、「引き継ぐ」は日常生活やビジネスシーンなど様々な場面で使うことができる言葉です。

「受け継ぐ」と「引き継ぐ」はどちらも前のものを受け取り後に続けることを表します。どちらの言葉を使うか迷った場合、前の人の性質や意志を継ぐというニュアンスがあるのが「受け継ぐ」、前の人の性質や意志を継ぐというニュアンスがないのが「引き継ぐ」と覚えておきましょう。

言葉の使い方の例文
編集者
株式会社セラーバンク/例文買取センター運営
例文買取センター