【この間】と【この前】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「この間」(読み方:このあいだ)と「この前」(読み方:このまえ)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「この間」と「この前」という言葉は、どちらも現在に近い過去の漠然としたある時点のことを意味しているという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。




「この間」と「この前」の違い

「この間」と「この前」の意味の違い

「この間」と「この前」の違いを分かりやすく言うと、「この間」は具体的な期間や出来事や直近の時間帯を表したいときに使う、「この前」はやや過去に起きた出来事や行動をざっくり表したいときに使うという違いです。

「この間」と「この前」の使い方の違い

一つ目の「この間」を使った分かりやすい例としては、「この間までは寒かったのに今日は暑いです」「この間頼んだ商品が今日届きました」「この間の会議はかなり時間がかかった」「この間の休日は家で過ごしました」などがあります。

二つ目の「この前」を使った分かりやすい例としては、「この前の試合は完敗でした」「この前その話を聞いたばかりだ」「この前彼女に言われたことがずっと心に残っています」「この前の道をまっすぐ進めば駅に出るよ」「この前彼に会いました」などがあります。

「この間」と「この前」の使い分け方

「この間」と「この前」はどちらも現在に近い過去の漠然としたある時点のことを意味する言葉ですが、使い方に少し違いがあるので注意が必要です。

「この間」は「この間の休日は家で過ごした」のように、比較的最近の具体的な出来事や期間を表す時に使われます。話し手の感覚として「少し前」に感じられることに対して使われる言葉です。また、「この間に終わらせておいてね」のように、直近の時間の幅を示すこともあります。

一方、「この前」は「この前の会議で言ってたこと覚えていますか」のように、少し前に起きた1回限りの出来事や行動を指す時に使われます。「この間」よりもやや過去に感じられることが多く、日常的な会話ではラフに「ちょっと前」を指す表現として使われます。

つまり、具体的な期間や出来事や直近の時間帯を表したいときは「この間」、やや過去に起きた出来事や行動をざっくり表したいときは「この前」を使うと覚えておきましょう。

「この間」と「この前」の英語表記の違い

「この間」も「この前」も英語にすると「the other day」となり、例えば上記の「この間の休日は家で過ごしました」を英語にすると「I spent the other day off at home」となります。

「この間」の意味

「この間」とは

「この間」とは、過去の1日を指すことを意味しています。

「この間」の使い方

「この間」を使った分かりやすい例としては、「この間駅で偶然高校の同級生に会った」「この間の試合は本当に白熱していました」「この間から肩こりがひどくてつらいです」「この間見た映画は意外と感動しました」「この間のことまだちゃんと謝れていません」などがあります。

「この間」は、ある出来事が起こったごく最近の過去を指す言葉です。日常会話の中でよく使われる表現で、具体的な日時を示すというよりも、あまり時間が経っていない過去をやわらかく伝えるために使われます。

「この間」は、ほんの数日前から数週間前まで、話し手の感覚や文脈によって幅をもって使われることが多く、時間の近さを強調したいときにぴったりの表現です。

「この間」はややカジュアルな響きを持ちつつも、フォーマルな場でも無理なく使うことができます。そのため、日常生活とビジネスシーンのどちらでも使用可能です。

「この間」の定義

「この間」は何日前と疑問に思う方もいるかもしれませんが、明確な定義はありません。何日前かは特定できないある日のことを指す言葉であると覚えておきましょう。

「この間」の類語

「この間」の類語・類義語としては、現在より少し前のある時のことを意味する「最近」があります。

「この前」の意味

「この前」とは

「この前」とは、少し以前のことを意味しています。

「この前」の使い方

「この前」を使った分かりやすい例としては、「この前のプレゼンは大成功でした」「この前まで暑かったのに今日は肌寒いです」「この前すれ違った人どこかで見た気がする」「この前行った店がすごく美味しかったです」などがあります。

「この前」はある出来事が起きた少し前の過去を表す言葉です。時間的にはごく最近とも限らず、それほど遠くない過去全般を表現する際に使われます。話し手の主観に基づいたあいまいさが特徴で、具体的な日付が分からなくても話の流れで自然に使うことができます。

「この前」は日常会話の中でも非常によく登場する表現で、特に親しい間柄での会話では欠かせない語句の一つです。

「この前」の定義

「この前」は何日前と疑問に思う方もいるかもしれませんが、明確な定義はありません。何日前かは特定できないある日のことを指す言葉であると覚えておきましょう。そのため、数日前から数週間前、時には数か月前まで指すこともあります。

「この前」の類語

「この前」の類語・類義語としては、近い過去のある日のことを意味する「先日」があります。

「この間」の例文

1.この間の飲み会では、普段話さない同僚とたくさん話すことができて、とても有意義な時間になりました。
2.この間にいただいた資料をもとに、こちらでも再度検討を進めてみようと思います。
3.この間の旅行は天気にも恵まれ、美しい景色をたくさん見ることができました。
4.この間から少しずつ読んでいる本が面白くて、寝る前の楽しみになっています。
5.この間教えていただいたレシピを参考にして、初めて自分でカレーを作ってみました。

この言葉がよく使われる場面としては、過去の1日を指すこと表現したい時などが挙げられます。

上記の例文にあるように、「この間」は具体的な期間や出来事や直近の時間帯を表したいときに使う言葉です。

「この前」の例文

1.この前の打ち合わせで決まった内容をもとに、こちらで資料を作成してお送りいたします。
2.この前の休日には、家族と久しぶりに温泉旅行に行って、ゆっくりとした時間を過ごしました。
3.この前見かけたカフェが気になっていたので、今度行ってみようと思っています。
4.この前お話しした企画について、上司にも相談して前向きに進めることになりました。
5.この前いただいたアドバイスがとても参考になり、おかげで悩みを解決することができました。

この言葉がよく使われる場面としては、少し以前のことを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文にあるように、「この前」はやや過去に起きた出来事や行動をざっくり表したいときに使う言葉です。

「この間」と「この前」はどちらも現在に近い過去の漠然としたある時点のことを表します。どちらの言葉を使うか迷った場合、具体的な期間や出来事や直近の時間帯を表したいときは「この間」、やや過去に起きた出来事や行動をざっくり表したいときは「この前」を使うと覚えておきましょう。

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