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【上手】と【得意】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「上手」(読み方:じょうず)と「得意」(読み方:とくい)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「上手」と「得意」という言葉は、どちらも「能力が高いこと」を意味しているという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。




上手と得意の違い

上手と得意の意味の違い

上手と得意の違いを分かりやすく言うと、上手とは他人を褒める時によく使用され、得意とは他人だけでなく自分に対しても使用されるという違いです。

上手と得意の意味の違い

一つ目の上手を使った分かりやすい例としては、「あなたは聞き上手ですね」「上手な医療のかかり方をお教えしましょう」「韓国語の発音が上手ですね」「上手に英語が話せるようになりたいです」などがあります。

二つ目の得意を使った分かりやすい例としては、「うまくいったことに得意になる」「得意科目は英語と数学です」「私の得意料理はカレーです」「彼は英語だけでなく中国語も得意です」「私は得意なことがありません」などがあります。

上手と得意の使い分け方

上手と得意という言葉は、どちらも能力が高いことや、物事を手際よく成し遂げるさまを表しますが、厳密な意味や使い方には違いがあります。

上手とは、物事に巧みであり、その道にすぐれていることを意味します。基本的に他人を褒める時に使う言葉であり、「彼はイラストを描くことが上手です」とは言いますが、「私はイラストを描くことが上手です」とはあまり言いません。

得意とは、手なれていて自信があり、上手であることを意味します。得意は他人にも自分にも使うことができる言葉であり、「私の得意料理はカレーです」「彼は中国語も得意です」などと使用されています。

つまり、上手という言葉は基本的に他人を褒める時に使われ、得意という言葉は他人にも自分に対しても使用できる言葉です。二つの言葉は似ていますが、意味が異なるので区別して使用するようにしましょう。

上手と得意の英語表記の違い

上手を英語にすると「skillful」「good」「flattery」となり、例えば上記の「聞き上手」を英語にすると「a good listener」となります。

一方、得意を英語にすると「satisfaction」「pride」「elation」となり、例えば上記の「得意になる」を英語にすると「be proud of something」となります。

上手の意味

上手とは

上手とは、物事のやり方が巧みで、手際のよいことを意味しています。

その他にも、「口先で人のご機嫌をとるのがうまいこと、また、そのさまやその口先だけの言葉」の意味も持っています。

上手の読み方

上手の読み方は「じょうず」の他にも、「うわて」「かみて」などがあります。読み方によって意味が異なるので注意しましょう。

上手の使い方

「彼女は英語のスピーキングがとても上手です」「自由なアートに上手下手はないだろう」「緊張すると上手に話せなくなります」「上手の手から水が漏れることもあるでしょう」などの文中で使われている上手は、「物事のやり方が巧みであること」の意味で使われています。

一方、「お上手な人は世渡がうまい」「あなたはいつもお上手ですね」「口上手の商い下手では役に立たないだろう」などの文中で使われている上手は、「口先で人のご機嫌をとるのがうまいこと」の意味で使われています。

上手の「上」は価値や程度がすぐれていることを表し、「手」は手技や腕前を表します。上手とは、ある物事をする技術がすぐれていることや巧みなことを意味します。また、多く「お上手」の形で、口先で相手の機嫌をとるためにお世辞をいうことの意味もあります。

ことわざ「上手の手から水が漏れる」の意味

上手を用いたことわざには、「上手の手から水が漏れる」があります。「上手の手から水が漏れる」とは、名人と言われる人でも、まれに失敗をすることがあることを意味します。このことわざの語源は囲碁にあり、江戸時代、囲碁で七段の免状を持つ者を「上手」と称したことに由来します。

上手の対義語

上手の対義語・反対語としては、 物事のやり方が巧みでなく手際が悪いことを意味する「下手」、つたないことや下手であることを意味する「まずい」などがあります。

上手の類語

上手の類語・類義語としては、物事を手際よく上手に成し遂げるさまを意味する「巧み」、物事の運びが自分の望むとおりであるを意味する「うまい」、非常に巧みであることを意味する「巧妙」、他人に対する愛想のよい言葉を意味する「世辞」などがあります。

得意の意味

得意とは

得意とは、自分の思いどおりになって満足していることを意味しています。

その他にも、「誇らしげなこと」「最も手なれていて自信があり、上手であること」「いつも商品を買ってもらったり取引したりする相手、顧客」などがあります。

表現方法は「得意なこと」「得意である」「得意だ」

「得意なこと」「得意である」「得意だ」「得意です」などが、得意を使った一般的な言い回しです。

得意の使い方

「得意の絶頂の時こそ油断するな」「人生は得意なことばかりではありません」の文中で使われている得意は「満足していること」の意味で、「娘は得意顔で賞状を見せた」「得意になって自慢げに語っている」の文中で使われている得意は「誇らしげなこと」の意味で使われています。

一方、「得意なことを一覧にして自己PRを考える」「得意の笑顔でメディアを沸かす」の文中で使われている得意は「自信があり上手であること」の意味で、「得意先まわりで忙しい」「大口のお得意様を増やしたい」の文中で使われている得意は「顧客」の意味で使われています。

得意とは、上記の例文にあるように複数の意味を持ち、それぞれの意味で用いられているので文脈により意味を判断する必要があります。得意の「得」は望ましく思っていたものを得て満足すること、「意」は心の中の思いや気持ちを表す漢字です。

「得意顔」の意味

得意を用いた日本語には「得意顔」があります。得意顔とは、自慢そうな顔つきをすること、また、満足して誇らしげな様子を意味します。「したり顔」「自慢顔」などと言い換えることができます。

得意の対義語

得意の対義語・反対語としては、得意でないことや不得手を意味する「不得意」、得意でないことを意味する「苦手」などがあります。

得意の類語

得意の類語・類義語としては、期待どおりにいって満足することを意味する「会心」、得意の絶頂であることや大得意になることを意味する「有頂天」、自分に関係の深い物事を褒めて他人に誇ることを意味する「自慢」、 巧みで得意とすることを意味する「得手」などがあります。

上手の例文

1.彼はクロールの息継ぎを右でするのは上手だが、左ですると溺れそうになってしまう。
2.お絵描きに上手下手は関係ないと大人は言いますが、誰だって上手に絵を描きたいはずです。
3.料理上手と会話上手、あなたが彼女にするならどちらがいいですか。
4.舞台女優は演技が上手なことはもちろん、声の大きさも重要なポイントになります。
5.口上手な人は軽薄で調子がいいことが多いので、つい身構えてしまいます。

この言葉がよく使われる場面としては、物事に巧みですぐれていること、お世辞のうまいこと、お上手を表現したい時などが挙げられます。

例文1から例文4にある上手は、物事に巧みですぐれていることの意味で用いられています。例文5の上手は、お世辞のうまいことの意味で使用されています。

得意の例文

1.息子は四字熟語のテストで満点をとり、得意満面で帰って来た。
2.そろばんが得意だと就職で有利になると聞いたが、本当だとうか。
3.私は12歳までイギリスで生活をしていたので、英語は得意だと自負しています。
4.あなたは人前で話すことが得意ですか、それとも不得意でしょうか。
5.できるビジネスマンが実践している取引先の調べ方を、いくつかご紹介します。

この言葉がよく使われる場面としては、自分の気持ちにかなうこと、自信をもって誇らしげにふるまうこと、自信があり熟達していること、ひいきにすることを表現したい時などが挙げられます。

例文1の「得意満面」とは、得意な気持ちが顔いっぱいにあふれることを意味し、嬉しい気持ちを表しています。例文5の「得意先」とは、いつも取引きする先方を意味し、「顧客」とも言い換えられます。

上手と得意という言葉は、どちらも「能力が高いこと」を表します。どちらの言葉を使うか迷った場合、他人の能力がすぐれていることを表現したい時は「上手」を、他人や自分の能力がすぐれていることを表現したい時は「得意」を使うようにしましょう。

言葉の使い方の例文
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