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【声を荒げる】と【声を荒らげる】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た日本語の「声を荒げる」(読み方:こえをあらげる)と「声を荒らげる」(読み方:こえをあららげる)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「声を荒げる」と「声を荒らげる」という言葉は、間違えやすい日本語なのでご注意下さい。




「声を荒げる」と「声を荒らげる」の違い

「声を荒げる」は「声を荒らげる」の間違い

「声を荒げる」と「声を荒らげる」の違いを分かりやすく言うと、「声を荒げる」とは「声を荒らげる」の間違った使い方、「声を荒らげる」とは激しい語気の声を出すことです。

「声を荒げる」は誤字

一般的には「声を荒げる」という言葉は存在しません。読み方が似ていることから、「声を荒らげる」のことを間違えて「声を荒げる」を使っている人がほとんどです。

「声を荒らげる」は正しい日本語

正しい言葉である「声を荒らげる」を使った分かりやすい例としては、「相手が女性だということも忘れて声を荒らげてしまった」「やけになったように声を荒らげる」「彼は怒って声を荒らげた」などがあります。

「声を荒らげる」という言葉はあっても、「声を荒げる」という言葉は存在しません。同時に「声を荒らげる」という単語の意味について「激しい語気の声を出すこと」と覚えておきましょう。

「声を荒らげる」の英語表記

「声を荒らげる」を英語にすると「raise one’s voice」「speak angrily」となり、例えば上記の「彼は怒って声を荒らげた」を英語にすると「He raised his voice angrily」となります。

「声を荒げる」の意味

「声を荒げる」とは

「声を荒げる」とは、「声を荒らげる」の間違った使われ方です。

「声を荒げる」という言葉は存在せず、間違った言葉として広まっています。読み方が似ているため、「声を荒らげる」と混同してしまう人が多いようですが、間違った言葉なので使わないように気を付けましょう。

「声を荒げる」と間違えやすい理由

「声を荒らげる」と「声を荒げる」を間違えてしまう理由は、「声を荒らげる」よりも「声を荒げる」の方が発音しやすいからです。また、「荒らげる」という言葉を「あららげる」ではなく、「あらげる」と読んでしまう人が多いのも間違ってしまう理由の一つになります。

「声を荒げる」は間違った日本語ではあるのですが、文化庁が発表した平成22年度に行われた国語に関する世論調査では、正しい使い方である「声を荒らげる」を使う人が11.4%、間違った使い方である「声を荒げる」を使う人が79.9%という逆転した結果が出ています。

上記の結果からも分かるように、間違った言葉である「声を荒げる」の方を使う人が圧倒的に多いです。そのため、放送などで「声を荒げる」を使うことを認めるところも一部でてきました。

また、「声を荒げる」は辞書に載っていないものの、「荒げる」は「荒らげる」の音変化した言葉として記載している辞書もあります。

「声を荒らげる」の意味

「声を荒らげる」とは

「声を荒らげる」とは、激しい語気の声を出すことを意味しています。

表現方法は「声を荒らげる人」「すぐ声を荒らげる人」「声を荒らげる夫」

「声を荒らげる人」「すぐ声を荒らげる人」「声を荒らげる夫」などが、「声を荒らげる」を使った一般的な言い回しになります。

「声を荒らげる」の使い方

「声を荒らげる」を使った分かりやすい例としては、「家族の前で声を荒らげたことは一度もない」「思わず声を荒らげてしまった」「彼は冗談じゃないと声を荒らげる」「彼女は決して声を荒らげることはありませんでした」などがあります。

その他にも、「どう答えたらいいか分からなくてついつい声を荒らげる」「すぐ声を荒らげるのは辞めようと思う」「昔は気に入らないことがあるとすぐ怒っていたが最近は声を荒らげることも減りました」などがあります。

「声を荒らげる」とは激しい語気の声を出すこと、つまり大きな声を出すことです。また、「怒りで声を荒らげる」のように怒って大声を出す場合が多いため、どちらかと言えばマイナスなイメージで使われるのが一般的になっています。

「声を荒らげる」の類語

「声を荒らげる」の類語・類義語としては、出せるかぎりの声を出して叫ぶことを意味する「絶叫する」、怒って大声で怒鳴ることを意味する「怒号」、猛獣などが吠え猛ることを意味する「咆哮する」などがあります。

「声を荒げる」の例文

1.「声を荒げる」という言葉は存在しないので、おそらく「声を荒らげる」の言い間違いだろう。
2.「声を荒らげる」という言葉は激しい語気の声を出すことで、「声を荒げる」という言葉はない。
3.「声を荒げる」という言葉は、今のところ間違いだとされているが、多くの人が使うようになれば馴染んでくるのかもしれない。
4.怒りのあまり思わず声を荒げるという言葉を使う人はいるが、正しくは怒りのあまり思わず声を荒らげるです。
5.声を荒らげることは苦手ですという言葉はあるが、声を荒げることは苦手ですという言葉はない。

この言葉がよく使われる場面としては、「声を荒らげる」という言葉を間違えて「声を荒げる」と表現している時などが挙げられます。

「声を荒げる」という言葉は辞書にも載っていませんし、広く使われている言葉ではなく、「声を荒らげる」を間違えて使っている可能性が高いです。

「声を荒げる」という言葉の意味を理解した上で、あえて使っている場合以外は、「声を荒げる」ではなく、「声を荒らげる」と表現するのが正しい使い方になります。

「声を荒らげる」の例文

1.私は気持ちを抑えることができず、声を荒らげてしまいました。
2.最近彼と二人で話しているとついつい声を荒らげてしまいます。
3.当初は職員一名で対応していたが男が声を荒らげたため、対応する職員をもう一人増やすことにしました。
4.私の上司が声を荒らげて部下を叱り飛ばしているシーンは一度も見たことがありません。
5.私は争いごとが嫌いなので、今まで一度も声を荒らげたことはありません。
6.わたしは当初上司が部下に声を荒らげて叱っているのかと思っていたが、よく見ると部下が上司に怒鳴り散らしているではありませんか。
7.例の会議は紛糾して対立している者同士が声を荒らげる場面もあったが、最終的には話がうまくまとまり、お互いに握手をするほどであった。
8.むかしはすぐに怒り出していた父親も、年齢を重ねるにしたがって性格が丸くなり、今ではほとんど声を荒らげることもなくなった。
9.息子の担任の教師は生徒に対しては声を荒らげて怒ることはなかったが、テストでは容赦なく赤点を出していたので、別の意味で恐れられていた。
10.わたしはその友人にお金を貸してあげているのにも関わらず、あまりに理不尽なことを言われ、冗談じゃないと思わず声を荒らげてしまった。

この言葉がよく使われる場面としては、激しい語気の声を出すことを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文のように、マイナスなイメージで使われることが多い言葉です。

「声を荒げる」と「声を荒らげる」どちらを使うか迷った場合は、「声を荒げる」は辞書にない言葉なので、辞書に載っている言葉の「声を荒らげる」を使うようにしましょう。

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