【くらい】と【ぐらい】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「くらい」と「ぐらい」の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「くらい」と「ぐらい」という言葉は、どちらも数量や程度を表すことを意味しているという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。




「くらい」と「ぐらい」の違い

「くらい」と「ぐらい」の意味の違い

「くらい」と「ぐらい」の違いを分かりやすく言うと、「くらい」は「この、その、あの、どの」に対して使うことが多い、「ぐらい」は体言に対して使うことが多いという違いです。

「くらい」と「ぐらい」の使い方の違い

一つ目の「くらい」を使った分かりやすい例としては、「映画は二時間くらいで終わります」「東京まで三時間くらいかかります」「彼とは一度くらい会ったことがあります」「一日くらい休んでも大丈夫です」「会議は一時間くらいで終わる予定だ」などがあります。

二つ目の「ぐらい」を使った分かりやすい例としては、「そのぐらいで怒るのは早いです」「これぐらいの料理なら作れます」「どれぐらい練習しましたか」「それぐらいの失敗は誰にでもあります」「これぐらいなら一人でも運べる」などがあります。

「くらい」と「ぐらい」の使い分け方

「くらい」と「ぐらい」はどちらも数量や程度を表す言葉ですが、使い方に少し違いがあるので注意が必要です。

「くらい」は「会議は一時間くらいで終わる予定だ」のように、ややフォーマルで中立的な場面や書き言葉で使われやすい言葉になります。特に「この、その、あの、どの」に対して使うのが一般的になります。

一方、「ぐらい」は「これぐらいなら一人でも運べる」のように、口語的で日常会話に自然になじむ表現として使われます。特に体言に対しては「ぐらい」が定着しており、名詞や助動詞のあとには「ぐらい」を使うことが多いです。

つまり、「この、その、あの、どの」に対して使うことが多いのが「くらい」、体言に対して使うことが多いのが「ぐらい」と覚えておきましょう。

ただし、現代ではどちら使っても問題ないとされています。

「くらい」と「ぐらい」の英語表記の違い

「くらい」も「ぐらい」も英語にすると「about」「approximately」「around」となり、例えば上記の「会議は一時間くらいで終わる予定だ」を英語にすると「The meeting will finish in about an hour」となります。

「くらい」の意味

「くらい」とは

「くらい」とは、おおよその分量のことを意味しています。

「くらい」の使い方

「くらい」を使った分かりやすい例としては、「その本は五千円くらいで買えます」「コーヒーくらいならごちそうできます」「宿題は一時間くらいで終わりました」「部屋には十人くらい集まっていました」「これくらいの難しさなら解けます」などがあります。

「くらい」は、数量や程度、時間、距離などを表す言葉です。簡単に言うならば、ある物事の大きさや範囲をおおよそ示すときに使われる表現です。

例えば、「会議は一時間くらいで終わる」「東京まで三時間くらいかかる」「これくらいの距離なら歩けます」といった場面があります。

「くらい」の特徴

「くらい」は文章やフォーマルな表現で用いられることが多く、書き言葉やビジネス文書でも自然に使われます。特に数量の目安を示すとき、程度や範囲をやわらかく表現したいとき、時間や距離を概算で伝えたいときなどがあります。

また、「この、その、あの、どの」に対してよく使うのが特徴です。

「くらい」を使うときは、数値や物事の範囲をおおよそ伝えるため、正確さよりも概略を示すことに適しています。例えば、出張や会議の時間を伝える際に「二時間くらいかかります」と言えば、聞き手に大まかな目安を与えることができます。

「くらい」の類語

「くらい」の類語・類義語としては、数量や程度を示すことを意味する「ほど」があります。

「ぐらい」の意味

「ぐらい」とは

「ぐらい」とは、おおよその分量のことを意味しています。

「ぐらい」の使い方

「ぐらい」を使った分かりやすい例としては、「これぐらいなら一人で持てます」「それぐらいは我慢してください」「このぐらい暑い日は珍しいです」「あれぐらいの年齢が一番元気です」「このぐらいの距離なら歩けます」などがあります。

「ぐらい」は、数量や程度、時間、距離などをおおよそ示す言葉です。簡単に言うならば、正確さよりも目安や概略を伝える際に使う表現で、日常会話や口語的な場面で自然に使われることが多い言葉です。

例えば「これぐらいなら一人で運べる」「それぐらいは我慢してください」「このぐらいの距離なら歩けます」といった場面があります。

「ぐらい」の特徴

「ぐらい」は多くの場合、話し言葉として使われ、特に「これ、それ、あれ、どれ」といった指示語と一緒に用いられることが多いです。また、数量や程度の目安を伝えたいとき、時間や距離をおおよそ示したいとき、軽く見積もるニュアンスを加えたいときなどがあります。

「ぐらい」を使うときは、概算や目安として相手に理解してもらうことが目的になるため、正確な数値や範囲でなくても自然に会話が成立します。例えば、荷物の重さを示す際に「これぐらいなら一人で持てます」と言えば、聞き手に大体の感覚を伝えることができます。

「ぐらい」の類語

「ぐらい」の類語・類義語としては、数量を表すことを意味する「程度」があります。

「くらい」の例文

1.この作業は一時間くらいで終わると思いますので、今日中に提出していただければ十分間に合います。
2.駅から会場までは徒歩で十五分くらいかかりますので、少し早めに出発されることをおすすめします。
3.あの店では千円くらいでおいしいランチが食べられるので、気軽に立ち寄れるのが魅力だと思います。
4.この資料を読むのには三十分くらいかかりますので、会議前に一度目を通しておくと良いでしょう。
5.今日のイベントには百人くらい参加すると聞いていますので、かなりにぎやかな雰囲気になりそうです。

この言葉がよく使われる場面としては、おおよその分量のことを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文にあるように、「くらい」は「この、その、あの、どの」に対して使うことが多い言葉です。

「ぐらい」の例文

1.このぐらいの重さであれば、特に力のある人でなくても一人で十分に運ぶことができると思います。
2.それぐらいの小さな失敗でしたら、気にせず前向きに取り組んでいけば大きな問題にはなりません。
3.このぐらいの距離であれば、電車を使わなくても徒歩や自転車で通勤することが可能だと思います。
4.どれぐらい時間がかかるのか心配でしたが、実際は思っていたより短く済んだので安心しました。
5.これぐらいの人数であれば、会場の広さ的にも十分対応できるので、特に心配はいらないでしょう。

この言葉がよく使われる場面としては、おおよその分量のことを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文にあるように、「ぐらい」は体言に対して使うことが多い言葉です。

「くらい」と「ぐらい」はどちらも数量や程度を表します。どちらの言葉を使うか迷った場合、「この、その、あの、どの」に対して使うことが多いのが「くらい」、体言に対して使うことが多いのが「ぐらい」と覚えておきましょう。

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