【立役者】と【功労者】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文
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似た意味を持つ「立役者」(読み方:たてやくしゃ)と「功労者」(読み方:こうろうしゃ)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「立役者」と「功労者」という言葉は、どちらもある分野で活躍する人を表しているという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。



立役者と功労者の違い

立役者と功労者の意味の違い

立役者と功労者の違いを分かりやすく言うと、立役者とは重要な役割を果たす人を意味し、功労者とは功績を残した人を意味するという違いです。

立役者と功労者の使い方の違い

一つ目の立役者を使った分かりやすい例としては、「当時は政界の立役者として評価されていた」「彼がチームを勝利に導いた立役者だ」「日本酒ブームの立役者に取材する」「立役者として舞台に立つ」などがあります。

二つ目の功労者を使った分かりやすい例としては、「今年の文化功労者が発表された」「功労者に対して勲章を授与します」「功労者として会社から表彰された」「まちづくりの功労者と言われる人だ」などがあります。

立役者と功労者の使い分け方

立役者と功労者という言葉は、ビジネスシーンやスポーツの世界で使われています。どちらも、ある分野で活躍する人を表すプラスイメージのある言葉ですが、意味は異なるので注意が必要です。立役者は物事の中心となって重要な役割を果たす人を意味し、功労者は功績を残した人を意味します。

上記の例の「まちづくりの功労者」とは、まちづくりに功労のあった人を意味し、都市計画を策定したり、建設にあたるなどの功績を残した人を表します。これが「まちづくりの立役者」となると、まちづくりを推進する重要な役割を果たす人を意味し、まづくりの中心的な役職にある人などを表します。

立役者と功労者の英語表記の違い

立役者を英語にすると「leading figure」「leading actor」「star」となり、例えば上記の「政界の立て役者」を英語にすると「leading figure on the political stage」となります。

一方、功労者を英語にすると「meritorious person」「a man of merit」となり、例えば上記の「今年の文化功労者」を英語にすると「this year’s Persons of Cultural Merit」となります。

立役者の意味

立役者とは

立役者とは、物事の中心となって重要な役割を果たす人を意味しています。

その他にも、芝居の一座で中心になる役者の意味も持っています。

立役者の使い方

「立役者としての役割を果たす」「全国優勝の立役者となる」「影の立役者となり勝利を支えた」「業務システム構築の立役者だ」「勝海舟は倒幕の立役者として有名です」などの文中で使われている立役者は、「物事の中心になって重要な役割を果たす人」の意味で使われています。

一方、「やはり立役者には華があるなあ」「立役者である座長が劇団を仕切っている」「一座の立役者として活躍している」「この劇団の立役者は彼だ」などの文中で使われている立役者は、「一座の中心となる重要な役者」の意味で使われています。

立役者の由来

立役者という言葉は、歌舞伎の世界で使われている「立役」「立者」という言葉が由来になっています。立役や立者は、一座の中心となる役者、主要な役を演じる役者を指す言葉です。この意味が転じて、物事の中心となって重要な役割を果たす人の意味で一般的に使われるようになりました。

「陰の立役者」の意味

立役者を用いた日本語には「陰の立役者」があります。これは、表立ってではなく、見えないところで物事を成功に導くような働きをしたり、重要な役割を果たす人を意味します。「影の立役者」と表記されることがありますが、物質的な「影」ではなく、概念的な「陰」が正しいとされています。

表現方法は「勝利の立役者」「明治維新の立役者」「劇団の立役者」

陰の立役者以外では、「勝利の立役者」「明治維新の立役者」「劇団の立役者」などが、立役者を使った一般的な言い回しです。

立役者の類語

立役者の類語・類義語としては、芝居の一座で最も実力のある俳優やある社会で最も重んじられている人を意味する「大立者」、技芸・風格ともに備わった人気役者を意味する「千両役者」、一座の代表的な俳優を意味する「花形」などがあります。

立役者の立の字を使った別の言葉としては、もりたて高い地位に就かせようとすることを意味する「擁立」、公式に皇太子を立てることを意味する「立太子」、臣下が君主を廃して他の人を君主に立てることを意味する「廃立」などがあります。

功労者の意味

功労者とは

功労者とは、功績を残した者、 努力して手柄を立てた者を意味しています。

功労者の使い方

功労者を使った分かりやすい例としては、「政府は文化功労者を発表した」「環境功労者表彰式が開催されました」「技能功労者の推薦文を書く」「陰の功労者であるスタッフに感謝する」などがあります。

その他にも、「県政特別功労者顕彰式が行われた」「功労者に贈る表彰記念品を選ぶ」「各界の功労者を招待した」「幕末の功労者と言えば勝海舟だろう」「江戸無血開城の真の功労者は西郷隆盛だ」などがあります。

功労者という言葉の「功労」とは功績とそれに伴う労苦を表し、功労者は、国や社会の発展などのために大きな功績をあげた人や、そのために努力した人を意味します。団体や集団のなかで、ある分野において功績を残した人を「功労者」と称して表彰されることがあります。

「文化功労者」の意味

功労者を用いた日本語には「文化功労者」があります。文化功労者年金法に基づき、学問や芸術上の業績を通じて文化の向上、発展に大きく貢献したと文部科学大臣が認定した者です。文化勲章に次ぐ栄誉とされており、文化功労者になると、年額350万円の終身年金が支給されます。

功労者の類語

功労者の類語・類義語としては、偉大な事業を成し遂げた者を意味する「偉業者」、他人に先立って物事をする人を意味する「先駆者」、何らかの業績や功績に対する貢献をした人を意味する「貢献者」などがあります。

功労者の功の字を使った別の言葉としては、功績と罪過や良い点と悪い点を意味する「功罪」、功績や利益を上げることを意味する「功利」、手柄を立てて名をあげることを意味する「功名」などがあります。

立役者の例文

1.明治維新の立役者10人は「維新の十傑」と言い、このうち西郷、大久保、木戸は「維新の三傑」とも称される。
2.強豪チームと成長したのは、選手たちの活躍を支える陰の立役者であるマネージャーの存在があってこそだろう。
3.経営の一線を退いた会長は、かつて我が社の売り上げを急増させた立役者である。
4.ソフトウエア業界の立役者が自身の半生を綴った自叙伝を出版した。
5.この劇団の立役者として、熱があるからと言って舞台に穴をあけるわけにはいかない。

この言葉がよく使われる場面としては、ある方面で中心となって活躍する者や、芝居で一座の中心になる役者を表現したい時などが挙げられます。

例文2にある「陰の立役者」は「影の立役者」と表記されることもありますが、人目につかない、表面に現れないの意味合いを持つ「陰」と表現する方が適しているでしょう。例文5の立役者は、芝居の一座で中心になる役者の意味で使われています。「立者」「立役」と言い換えることが出来ます。

功労者の例文

1.今年度の社会教育功労者表彰の被表彰者を決定しましたので、お知らせします。
2.社内で功労者表彰をすることになり、感謝状の文例を参考にして作成している。
3.社内の功労者表彰パーティの司会を任されたので、功労者への言葉は労いや感謝の気持ちが伝わるようなシナリオにしたいと思っている。
4.創意工夫功労者賞は、工場等の職場で優れた創意工夫を行い、作業効率の向上に貢献された方々を表彰するものです。
5.県知事より地域文化功労者へ懐中時計が記念品として贈られた。

この言葉がよく使われる場面としては、功績を残した者や、努力して手柄を立てた者を表現したい時などが挙げられます。

上記の例文にあるように、功労者表彰は国だけでなく、自治体や会社などの単位でも行われています。例文1にある「社会教育功労者表彰」は、 文部科学省が地域における社会教育の振興に功績のあった方々をたたえ、毎年表彰するものです。

立役者と功労者という言葉は、どちらもある分野で活躍する人を表す言葉ですが、意味は異なります。どちらの言葉を使うか迷った場合、重要な役割を果たす人を表現したい時は「立役者」を、功績を残した人を表現したい時は「功労者」を使うようにしましょう。

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