【当てる】と【充てる】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

同じ「あてる」という読み方、似た意味を持つ「当てる」と「充てる」の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「当てる」と「充てる」という言葉は同音の言葉ですが、それぞれの漢字によって使い方には少し違いがあります。



当てると充てるの違い

当てると充てるの意味の違い

当てると充てるの違いを分かりやすく言うと、物事に触れたり出くわしたりしている状態か、補ったり振り分けたりしている状態かの違いです。

当てると充てるの使い方の違い

「当てる」という漢字が持つ意味はたくさんありますが、主に何かに触れていたり、不意の出来事に出くわしたりした時に、この漢字を使います。

分かりやすい例としては、「ボールを当てる」「弓道で矢を的に当てる」などがあります。命中すると言い換えることも出来ます。「植物に日を当てる」などにも使えます。これは、日の光を植物に命中させていると考えます。

その他にも、「宝くじを当てる」「ゲームでおまけを当てる」「株で一山当てる」「授業中、先生に当てられる」など、不意の出来事に遭遇した際にも「当てる」という字を使います。いずれも、予期していなかった物事にぶつかった、遭遇したという意味で使われています。

一方、「充てる」という漢字が持つ意味は、ある物を別の用途に振り分けるというものがあります。別の役割を与える、うまく振り分けるなどの意味を持たせたい時には、こちらの漢字を使います。

例えば「リビングの一部を娘の部屋に充てる」などのように使います。本来は共同スペースであるリビングの一部分に新しく娘の部屋という役割を与えています。

「ボーナスを引っ越し資金に充てる」「昼休みを睡眠時間に充てる」「この領収書を経費に充てる」「お年玉は学費に充てる」などという時も、こちらの漢字を使って「充てる」と書きます。この場合は、お金や時間をうまく振り分けているという意味で使われています。

当てると充てるの英語表記の違い

当てるを英語にすると「hit」となり、例えば「バットに当てる」を英語にすると「Hit the bat」となります。一方、充てるを英語にすると「devote」「assign」となり、例えば「費用に充てる」を英語にすると「To devote to expenses」となります。

当てるの意味

当てるとは

当てるとは、物事にぶつかったり、触れたりしている状態を意味しています。

当てるという字は、物を移動させたことにより、他の物に勢いよくぶつかる様子や、めざした物に命中させるなどの意味を持っています。

激しくぶつかっていない場合でも、物に触れている状態の時には当てるという字を使います。熱などをはかる際に行う動作としては、額に手を当てるという風に書きます。

また、光や雨、風などを受けることも、広い意味では物がぶつかっている状態です。これについても当てるという漢字を使います。風に当てる、日に当てる、などのように使います。

予想外の出来事に直面した際にも「当てる」という字は使われます。宝くじを当てる、授業で先生に当てられるなどのように使います。

当てるの類語

当てるの類語・類義語としては、いきなりぶつかることを意味する「衝突する」、打ちはらうことを意味する「叩く」、触ることを意味する「タッチ」、強く当てることを意味する「打つ」、物を投げて当てることを意味する「ぶつける」などがあります。

当てるという言葉に使われている「当」という字は、出くわす・つきあたるという意味や、あてはめる、かなうなどの意味を持っています。

当の字が使われている熟語には、仕事などの番にあたる人を意味する「当番」、ある事柄を受け持つことを意味する「担当」、選挙などで選ばれることを意味する「当選」、道理にかなっていることを意味する「正当」などがあります。

充てるの意味

充てるとは

充てるとは、ある物を他の何かに割り当てたり、役割を与えたりしている状態を意味しています。

充てるという字は、補充するような意味を持っています。補充という言葉は、足りないところに補いあてがうという意味があります。充てるの字を使うのは、物事をなにかに振り分けている時、役割を与える時、割り振っている時などが挙げられます。

充てるの使い方

例えば、店の二階部分を住居に充てている、私の仕事を後輩に充てる、などのように使います。店という空間の一部を店とは別の役割を持つ住居に振り分けている、自分の仕事を別の人に割り振っている、という意味があります。

充てるの類語

充てるの類語・類義語としては、部署に入れることを意味する「配属する」、配分することを意味する「割り振る」、役職を与えることを意味する「任命する」、割り当てることを意味する「配賦する」などがあります。

充てるという言葉に使われている「充」という字は、中身がいっぱい詰まって満たされている状態や、足りないところに詰めこんでいる状態という意味を持っています。

充の字が使われている熟語には、物を詰めて欠けた所や空所を満たすことを意味する「充填」、力が豊かにそなわってしっかりしていることを意味する「充実」、組織や設備などを拡張・充実することを意味する「拡充」などがあります。

当てるの例文

1.弓道部が的に矢を当てる様は格好いい。
2.体育の授業でボールを友達に当ててしまった。
3.子供の額に手を当てて熱をはかる。
4.苦手な問題の時に先生に当てられてしまった。
5.町内会の抽選で一等を当ててしまった。

この言葉がよく使われる場面としては、なにかの出来事が発生した場合などが挙げられます。例文を見てもわかるように、出来事の発生によって何かが何かに触れた時に「当てる」いう言葉を使っています。

例1のように目標を定めて物を動かして当てる場合も、例5のように予期せぬ出来事に遭遇した場合にも、「当てる」という字を使います。

ただし、当てるという字には、役割を与えるというような意味はありませんので、使用する際には注意しましょう。

充てるの例文

1.店の一部を住居に充てる。
2.ボーナスを旅行資金に充てる。
3.退職者の後任には若手を充てることになった。
4.貯金を家のローン返済に充てる。
5.朝の通勤時間は読書に充てるようにしている。

この言葉がよく使われる場面としては、自分の意思が働いている場合などが挙げられます。例文を見てもわかるように、自然発生的なシチュエーションではなく、自らの考えで物事を決める際に「充てる」という言葉を使っています。

場所、仕事、金銭、時間などについて、新しい役割を与えたり、一部をなにか別の目的に割り振ったりする際には「充てる」という字を使います。

ただし、充てるという字には、物に触れるような意味はありませんので、使用する際には注意しましょう。

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