【マナー】と【エチケット】と【モラル】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「マナー」と「エチケット」と「モラル」の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どれを使えば日本語として正しい言葉となるのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「マナー」と「エチケット」と「モラル」という言葉は、どれも人間の品格に関わる言葉であるという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。

マナーとエチケットとモラルの違い

マナーとエチケットとモラルの違いを分かりやすく言うと、「マナー」は英語で礼儀作法のこと、「エチケット」はフランス語で礼儀作法のこと、「モラル」は人間として正しい行いをするのに必要なものという違いです。

マナーとは英語で「Manner」と表記するもので、礼儀作法のことを意味しています。ここで言う礼儀作法というのは、社会のルールや、一般的に求められる他者への配慮のことを意味しています。

マナーという言葉は、テーブルマナーや喫煙マナー、運転マナーなどのように使われます。これは、個人の気遣いによって守られていくべきものです。ルールと違って強制力のあるものではありません。個々人に意識によって守られていくものです。

しかし、マナーは国や地域によって違うものです。文化が違えば正しいとされるマナーも異なると覚えておくようにしましょう。

マナーは、なるべく守られるべきものです。マナーを守ることにより、秩序が守られることもあります。マナーとは、なるべく周囲の人に不快感を与えないように、円滑な集団生活を行うための気配りであると覚えておきましょう。

次に、エチケットという言葉を考えます。エチケットは、フランス語で「Etiquette」と書きます。元々は、「荷札」「ラベル」「立札」といった意味を持つ言葉でした。

この荷札やラベルというのは、運送用の木箱やワインの側面に貼られていたもので、箱やワインボトルの中身がどんなものであるかを示す案内のようなものでした。

そこから転じて、フランスの宮廷において、訪問者に対して宮中での行動の指示を書き記した立札のことも「エチケット」と呼ぶようになりました。

現代語での「エチケット」というのは、立札ではなく、宮中での行動作法という意味が残って使われているものです。相手が不快な気持ちにならないよう、失礼のない行動をすることが「エチケット」であると言えます。

マナーという言葉が文化によって異なる「作法」「行動」であるのに対し、エチケットは人間として相手を尊重するような心の動き「礼儀」「配慮」であると言うことが出来ます。

マナーが気配りなのに対して、エチケットは心配りという風に考えてもわかりやすいでしょう。神経を張り巡らせて気を回すというよりも、相手の心に寄り添っていくようなイメージです。

最後にモラルという言葉を考えます。モラルというのは、英語で「Moral」と書きます。これは道徳や倫理のことで、人々が善悪をわきまえて正しい行いをするために必要な考え方のことです。

モラルというのは、マナーやエチケットと比べると、もっと普遍的であり、あまり変化をしない価値観であると言えます。国や文化によって多少の違いはありますが、一般的には善悪に関する考え方なので、大きく異なることはありません。

例えば「人命は尊重されるべき」であったり「不用意に他者を傷つけるべきではない」というようなことがモラルにあたります。しかし、このモラルというのは法律とは違い、具体的に定められているものではありません。

個人の価値観によるところがあり、この価値観や道徳観が世間一般で普通とされているところからズレていると、社会性にも関わることがあります。モラルとは一般常識的なものであると覚えておくようにしましょう。

マナーの意味

マナーとは、英語で「Manner」と表記する礼儀作法のことを意味しています。社会的、一般的に求められる他者に対する配慮のことをマナーと呼びます。

マナーというのは、例えば「テーブルマナー」や「社会人マナー」などのように使われます。新社会人などは、入社前に社会人マナー講習などを受けることもあります。これは、マナーというのが、集団生活の中で守られるべきものであるからです。

しかし、マナーは国や地域、または文化によって、正しいとされるものが異なってくるものです。例えば、麺類を食べる際、音を立てて啜ることは日本では文化的に問題ありません。しかし、この食べ方は万国共通というわけではありません。

その他にも、食事の方法においては、皿を持って食べる方が良いとされる文化もあれば、皿を持ちあげないのがマナーである文化もあります。その時々の状況に応じて臨機応変に対応してマナーを守っていく必要があります。

マナーを守ることは、周囲の人々への配慮です。マナーは、なるべく守られるべきものであり、マナーを守ることにより、秩序が守られることもあります。

マナーは、なるべく周囲の人たちを不快にさせないように気を付けながら、円滑な集団生活を行うための気配りであると覚えておきましょう。

エチケットの意味

エチケットとは、フランス語で「Etiquette」と表記する礼儀作法のことを意味しています。エチケットとは、元々は、「荷札」「ラベル」「立札」といった意味を持つ言葉でした。

エチケットとは、運送用の木箱やワインの側面に貼られている荷札やラベルのことを表す言葉でしたが、そこから転じて、フランス宮廷において、訪問者に宮中での行動の指示を書き記した立札のことも「エチケット」と呼ぶようになりました。

現代語での「エチケット」というのは、立札ではなく、宮中での行動作法という意味の方が残って使われているものです。相手が不快な気持ちにならないよう、失礼のない行動をすることが「エチケット」であると覚えておくようにしましょう。

例えば「咳をする時には口に手をあてる」や「外出時には清潔なハンカチを持ち歩く」などはエチケットであると言えます。

エチケットは、他者が無理強いをさせるようなものではなく、自己意識として、周囲の人や親しい人が不快な気持ちにならないようにする気配りのことを言います。

マナーという言葉が文化によって異なる「作法」「行動」であるのに対し、エチケットは人間として相手を尊重するような心の動き「礼儀」「配慮」であると言うことが出来ます。

マナーが気配りなのに対して、エチケットは心配りという風に考えてもわかりやすいです。エチケットとは、相手の心に寄り添うようなイメージの言葉です。

モラルの意味

モラルとは、英語で「Moral」と書き、人々が正しい行いをするために必要な考え方を意味しています。モラルというのは、マナーやエチケットと比べ、国や文化が違ってもさほど違いのないものであると言えます。

もちろん、国や文化、環境によって多少の違いはありますが、一般的には善悪に関する考え方なので、マナーやエチケットほど、大きく価値観が異なることはありません。

例えば「人命は尊重されるべき」「不用意に他者を傷つけるべきではない」「身体的特徴をからかってはいけない」などというようなことがモラルにあたります。人間としての常識であったり、守られるべき節度というのがモラルです。

しかし、このモラルというのは法律やルールと違い、明確に定められているものではありません。

個人の価値観によって判断されるものであり、この価値観や道徳観が世間一般の普通とされているところからズレていると、社会性にも関わってくることがあります。

自分自身の持っているモラルの観点が、他者とかけ離れていないかということは、社会生活を円滑に送ることにおいて、十分に気を付けるべきところであると言うことが出来ます。

マナーの例文と使い方

1.運転マナー、交通マナーを守る事が、事故を起こさない第一歩だと信じている。
2.高校生の時、テーブルマナーについて詳しく教えて貰っておいて良かった。
3.食事のマナーは国や地域の文化によって異なるものだよね。
4.電車に乗る時には、整列乗車をするなど、車内マナーを守るようにしようね。
5.初対面の人に、あまり色々と聞きこむのはマナー違反だと思うよ。

この言葉がよく使われる場面としては、他者に対する気配りをもった礼儀作法について話す時などが挙げられます。マナーは他者に対する配慮であり、強制されるようなものではありませんが、円滑な集団生活を送るために必要な気配りです。

マナーというのは、例えば食事のマナーや喫煙のマナーなどが挙げられます。これは国や地域、文化が異なると違ってくるものであり、その時々で臨機応変に対応する必要があります。

特に異文化に触れる際などには、自分自身の行いがマナー違反になっていないか、注意深く意識をしておく必要があります。海外旅行などの際には、旅行先のマナーについて勉強してから出かけると良いでしょう。

エチケットの例文と使い方

1.清潔なハンカチを持ち歩くのも、ひとつのエチケットだと思う。
2.エチケットとして、カバンの中には必ずミントガムを入れておくようにしている。
3.あくびをする時は、手をあてた方がエチケットとしては良いと思うよ。
4.体のにおいを気にするのも、エチケットとして大切だ。
5.旅行の際は、エチケットとして衣類用のブラシを持っていくことにしている。

この言葉がよく使われる場面としては、他者に対する心配りをもった礼儀作法について話す時などが挙げられます。

エチケットというのは、マナーよりももっと個人的なものです。相手に対して不快感を与えないようにする心配りのことをエチケットと呼びます。

エチケットというのは、マナーのような所作や行動の文化というよりも、相手や周囲の人たちを尊重し、不快感を与えないような振る舞いをするという自主配慮です。

自分の身だしなみに気を付けたり、ハンカチやティッシュを持ち歩いたりするのがエチケットだと言えます。

不潔であったり、不衛生であったりする立ち居振る舞いは、他者に不快感を与えることがあります。そのような不快を与えないように自主的に気を配るのがエチケットであると覚えておくようにしましょう。

モラルの例文と使い方

1.モラルとは、人として守るべき事柄のことを指すようだ。
2.浮気をするのは、僕のモラルに反する。
3.モラルの欠如している人とは、どうしても仲良くなれない。
4.弊社では、モラルハラスメント対策の講習会を実施している。
5.人を傷つける行為は、どんな理由があろうともモラルに反していると思う。

この言葉がよく使われる場面としては、人間が持っているべき善悪をわきまえたり、正しい行いをしたりする道徳観や倫理観について話し合う時などが挙げられます。モラルは国や文化が違っていても、あまり違いのあるものではありません。

人間が本来持っているべきとされる、善悪の考え方のことをモラルと言います。時代によって変化をするようなものでもなく、普遍的であるとされています。しかし、法律のように明確に決められているものでもなければ、罰則のあるものでもありません。

あくまで、個々人の心の中にある善悪の裁量によってモラルというものは判断されます。世間一般的に普通とされている価値観や倫理観、道徳観などは社会性にも繋がるものなので、よく理解しておくべきものです。