【登山】と【トレッキング】と【ハイキング】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「登山」(読み方:とざん)と「トレッキング」と「ハイキング」の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「登山」と「トレッキング」と「ハイキング」という言葉は、どれもレジャーとして山を歩くスタイルを意味しているという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。

登山とトレッキングとハイキングの違い

登山とトレッキングとハイキングの違いを分かりやすく言うと、登山とは山頂を目指して歩くこと、トレッキングは景色を楽しみながら山道を歩くこと、ハイキングは自分の足で広範囲に歩くことを意味しているという違いです。

三つの言葉の中で明確に意味の違うのは一つ目の「登山」だけです。トレッキングとハイキングは同じものとして扱われることも多いです。

一つ目の「登山」は「登頂を目的とした山歩き」です。ルートが山頂へと繋がって整備されている山は登山を前提としていると考えることが出来ます。トレッキングやハイキングに比べて体力や事前準備が必要で、また場合によっては専門の道具も必要とされます。

二つ目の「トレッキング」は「山頂を目指すのではなく、高原や渓谷などの景色を楽しみながら歩くこと」です。山頂を自力で目指す登山と違い景観を楽しむことが主たる目的なので、車やバス、ロープウェイなどの移動手段を用いることもあります。

三つ目の「ハイキング」は登山とトレッキングの中間のようなイメージで、「自分の足で散策する」という意味の活動を指します。山頂に上ることを目的とするわけではないですが、トレッキングよりは「自分の足を使って歩く」ことに重きを置いています。

登山の意味

登山とは、登頂することを目指した山歩きを意味しています。他の二つの活動に比べて、体力、精神力、および事前準備が最も必要とされるのが登山です。

例えば富士山のルートは山頂へと通じるように整備されているので、登山が前提にされていると考えることが出来ます。富士山のように、高い山を登るためには日数が掛かるので、日帰りにはならないことも多いのが登山です。

一口に登山と言っても様々な種類や分類の仕方があります。例えばロッククライミングやアイスクライミングも登山に含まれます。また往復で同じ道を使うことを「ピストン」ないし「往復」、逆に上りと下りで別々のルートを歩く仕方を「周回」と呼びます。

登山は、山頂を制覇するという意味で「ピークハント」(ピークは頂上、絶頂、ハントは狩る)と呼ばれることもあります。また山脈が連なっている場合、ピークとピークを繋ぐように踏破してゆく「縦走」と呼ばれるスタイルもあります。

登山の類義語としては岩や氷の壁を専用の道具を使って登ることを意味するクライミングなどがあります。海外では登山に相当するものがクライミングです。険しく、一年中積雪している山も多いので、日本の山を登るのとは相当違うものとしてイメージされます。

登山の登の字を使った別の言葉としては、役者などがある場面に現れることを意味する「登場」、人を役職に抜擢することを意味する「登用」、帳簿などに書き記して載せることを意味する「登録」などがあります。

トレッキングの意味

トレッキングとは、高原や渓谷などの景観を楽しみながら山を歩くことを意味しています。トレッキングは山頂を目的とするのではなく、景色を楽しむことを目的とするレジャーです。

トレッキングはハイキングと区別されないという考え方もありますが、あえて区別するならば、ハイキングよりも景色を楽しむことを目的としたレジャーアクティビティと考えることが出来ます。

というのも、トレッキングは必ずしも自分の足で歩くことを目的としていないからです。トレッキングの中には自分の足で歩く散策も含まれますが、例えばバスやケーブルカー、ロープウェイなどの手段を用いて移動することを含む場合があります。

トレッキングはハイキングよりもやや名所の観光に近いものとして考えるとイメージしやすくなります。

ハイキングの意味

ハイキングとは、自分の足で広い範囲を歩くことを意味しています。

基本的には、登山とは違い登頂することを目的としない山の散策がハイキングです。ですが元々の英語では、ハイキングは山に限らず、田舎道などを歩くという意味もあります。

欧米では一日で終えるものを「デイハイキング」、何日もかけて行うものを「マルチデイハイキング」と呼ぶことがあります。

またハイキングをトレッキングと区別しないと考えることがあります。確かに主に景色を楽しむことを目的とする点では共通しています。しかしあえて区別するなら、移動の仕方に大きな差異があります。

ハイキングは自分の足で歩くことを目的としています。そうすることで達成感を得たり、自然を感じることがハイキングの醍醐味です。それに対してトレッキングは必ずしも自分の足で歩くことを必要としません。主な移動手段が乗り物であっても構わないのです。

ハイキングでももちろん何らかの移動手段を使わざるを得ない状況はありますが、メインは自分で歩くことです。

ハイキングの類義語としては、バック一つに必要なものを詰め込んで山旅をすることを意味する「バックパッキング」、野外に出かけてそこで食事をしたりすることを意味する「ピクニック」などがあります。

登山の例文と使い方

1.初めての登山になるので、服装や登山用品など、しっかりとした装備を用意した。
2.この山では、自分のレベルにあったコースで登山を楽しむことが出来ます。
3.登山経験が豊富な知り合いに、おすすめの山はどこか教えてもらった。

この言葉がよく使われる場面としては、山頂を目指すレジャーを表現したい時などが挙げられます。トレッキングやハイキングが山頂を目指さずに景観を楽しむことを主眼としているのに対して、登山は登り切ることを目標にしています。

そのため他の二つに比べて体力、精神力、そして時間と事前準備とが必要とされます。近年、山の中で遭難しそのまま帰らぬ人になるという報道がいくつもされていますので、山に行く際には毎回登山のつもりで準備を怠らないようにしてください。

トレッキングの例文と使い方

1.山にまったく登ったことのない初心者は、トレッキングから試しにやってみるといいよ。
2.トレッキングツアーもたくさん開催されているし、気になったものに参加すると良いよ。
3.ただしトレッキングといえども、靴はしっかりしたものを履かないと駄目だよ。

この言葉がよく使われる場面としては、山道を歩いて景色を楽しむことを表現したい時などが挙げられます。トレッキングはハイキングと区別されないことも多いです。基本的には山道や高原などを自分の足で歩きながら堪能することがトレッキングです。

しかしあえて区別するならば、ハイキングは自分の足で歩くことを目的としている一方、トレッキングは歩くことそれ自体が目的ではありません。そのためロープウェイやケーブルカーを使った観光に近いトレッキングも行われており、ツアーも多く組まれています。

ハイキングの例文と使い方

1.明日のハイキングの持ち物を確認してから寝る。
2.実際に歩いてみて、この山はハイキングの名所だと思った。
3.ハイキング初心者なので、靴擦れをしてしまった。

この言葉がよく使われる場面としては、自分の足で山道を歩いて堪能することを表現したい時などが挙げられます。ハイキングは登山と違って山頂を目指しません。山だけでなく、森や湖畔の近くの自然などを散策することもハイキングには含まれます。

ハイキングは、元々の英語では徒歩での田舎旅という程度の意味でした。この言葉が日本に輸入され、レジャーとして認知される過程で、自然の中を散策するという意味になりました。

例文3にあるように、ハイキングは自分の足で広範囲を歩くものなので、靴擦れを起こす可能性があります。これから挑戦しようとしている人は注意してみて下さい。