似た意味を持つ「コンドミニアム」と「ホテル」の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。
どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。
「コンドミニアム」と「ホテル」という言葉は、「宿泊施設」という共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。
コンドミニアムとホテルの違い
コンドミニアムとホテルの意味の違い
コンドミニアムとホテルの違いを分かりやすく言うと、コンドミニアムは生活設備がある宿泊施設を表現する時に使い、ホテルは生活設備がない宿泊施設を表現する時に使うという違いです。
コンドミニアムとホテルの使い方の違い
一つ目のコンドミニアムを使った分かりやすい例としては、「コンドミニアムの欠点が自炊か外食をしなければならない以外思いつかない」「コンドミニアムの魅力は子どもがいても自由に出来るところだ」などがあります。
二つ目のホテルを使った分かりやすい例としては、「豪華なホテルでなくとも温泉には入れれば満足だ」「ホテルに連絡したらダブルルームしか用意できなかったと申し訳なさそうに言われた」「観光ホテルは土日祝には非常に高くなる」などがあります。
コンドミニアムとホテルの使い分け方
コンドミニアムとホテルはどちらも宿泊施設を指す言葉ですが、部屋の中の設備が異なります。
コンドミニアムは、生活用設備が備わっている宿泊施設を指す言葉で、部屋数が多く、サービスが簡易的であるために滞在料金が安く済むといった特徴があります。また、分譲マンションという意味で使われることもあります。
一方のホテルは、ベッドや多少の設備やアメニティなどが備わった宿泊施設を指す言葉で、飲食やサービスの提供を行うのが特徴です。その他にも、レストラン、ジムやプールなどといった施設が館内に併設されている場合もあります。
つまり、コンドミニアムはキッチンなどの生活用設備が備わっており身の回りのことは自分で行う宿泊施設であるのに対して、ホテルは生活用設備がなく、ルームサービスなどが充実しているという違いがあります。
コンドミニアムとホテルの英語表記の違い
コンドミニアムを英語にすると「condominium」となり、例えば上記の「コンドミニアムの欠点」を英語にすると「the disadvantage of condominium」となります。一方、ホテルを英語にすると「hotel」となり、例えば上記の「豪華なホテル」を英語にすると「a luxury hotel」となります。
コンドミニアムの意味
コンドミニアムとは
コンドミニアムとは、生活用設備が備わっている宿泊施設を意味しています。
その他にも、アメリカなどにおける分譲マンションやアパートを指す言葉として使われています。
コンドミニアムの使い方
「一度でいいから沖縄のコンドミニアムに足を運びたい」「関東にコンドミニアムがあることを知らなかった」「海外のコンドミニアムは家族旅行で重宝している」などの文中で使われているコンドミニアムは、「生活用具が備わる宿泊施設」の意味で使われています。
一方、「コンドミニアムは貸別荘のように扱われている」「ホテルコンドミニアムのようにしてしまえば自分の手元にもいくらか収入が入る」などの文中で使われているコンドミニアムは、「分譲マンション」の意味で使われています。
コンドミニアムは英語で「condominium」と表記され、「共同主権」「分譲マンション」といった意味を持つ言葉です。日本語でも同じように使われていますが、「共同主権」という意味はなく、「共同管理」というニュアンスで使われています。
「欧米の分譲マンション」の意味
不動産用語としては、「欧米の分譲マンション」を指す言葉として使われますが、所有者が他者に貸すことでホテルとして機能することもあるため、「生活設備が備わった宿泊施設」を表すホテル業界用語として使われています。
「バケーションレンタル」の意味
また、マンションの一室や戸建ての所有者が貸し出しをしている場合は「バケーションレンタル」と呼ばれ、施設全体がコンドミニアムとして運営されているホテルタイプとは区別されています。
コンドミニアムの類語
コンドミニアムの類語・類義語としては、家庭的なサービスと低廉な宿泊料金を特徴とする施設を意味する「ペンション」、寄宿舎を意味する「ドミトリー」、共同住宅を意味する「アパート」などがあります。
ホテルの意味
ホテルとは
ホテルとは、宿泊や飲食、その他付随するサービスを提供する西洋式の宿泊施設を意味しています。
表現方法は「近くのホテル」「ビジネスホテル」「スーパーホテル」
「近くのホテル」「ビジネスホテル」「スーパーホテル」などが、ホテルを使った一般的な言い回しです。
ホテルの使い方
ホテルを使った分かりやすい例としては、「ビジネスホテルであっても駅の方へと行けばご当地グルメが楽しめる」「女性としてカプセルホテルに宿泊するのは少し躊躇う」「このホテルは食事が非常に美味しいと有名だった」などがあります。
その他にも、「インターネットの普及によりホテル検索も簡単になった」「格安ホテルでもサービスが充実したところもある」「近くのホテルに空きがあれば今すぐにでも入りたいくらいには帰るのが億劫だ」などがあります。
ホテルは英語で「hotel」と表記され、「旅館」という意味で使われており、ラテン語である「hospitale」が由来となった古フランス語「hostel」が転じた言葉です。本来は無償でもてなす施設や宿を指していました。
日本語でも同じように宿泊施設を指す言葉として使われていますが、特に西洋や欧米式の様式や設備を持つ宿泊施設を表す際に使われ、日本式のものとは区別して使われています。
食事などのサービスを提供するという特徴を持ちますが、食事をとらずに寝るためだけの宿泊である「素泊まり」という宿泊内容も存在することから、「西洋式の宿泊施設」のみを表す言葉としても使われています。
また、より簡素化された客室が特徴である「ビジネスホテル」や、カプセル状の簡易ベッドのみが提供される宿泊所である「カプセルホテル」など、ホテルにもいくつかの種類があり、客室内のベッドの数や部屋面積などによって形態呼称が異なります。
ホテルの類語
ホテルの類語・類義語としては、和式の設備と様式をもった宿泊施設を意味する「旅館」自動車で移動する旅行者用の宿泊施設を意味する「モーテル」、朝食がついた民宿を意味する「ベッド・アンド・ブレックファスト」などがあります。
コンドミニアムの例文
この言葉がよく使われる場面としては、生活用設備が備わっている宿泊施設を意味する時などが挙げられます。
例文4の「ホテルコンドミニアム」とは、購入した分譲マンションを自分で使わない時には他者に貸し出すことで収入を得るという体系を指す言葉です。
例文4や例文5のように、分譲マンションを意味する言葉としても使われています。
ホテルの例文
この言葉がよく使われる場面としては、宿泊や飲食、その他付随するサービスを提供する西洋式の宿泊施設を意味する時などが挙げられます。
例文1の「ホテルマン」とは、ホテルの経営者やホテルで働く人を指す言葉ですが、「マン」が男性を表すため「ホテリエ」という表現が好ましいとされています。
コンドミニアムとホテルは、どちらも「宿泊施設」を表します。どちらを使うか迷った場合は、生活設備がある宿泊施設を表す場合は「コンドミニアム」を、生活設備がない宿泊施設を表す場合は「ホテル」を使うと覚えておけば間違いありません。