【肥やしにする】と【糧にする】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「肥やしにする」(読み方:こやしにする)と「糧にする」(読み方:かてにする)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「肥やしにする」と「糧にする」という言葉は、どちらも経験を活かすことを意味しているという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。




「肥やしにする」と「糧にする」の違い

「肥やしにする」と「糧にする」の意味の違い

「肥やしにする」と「糧にする」の違いを分かりやすく言うと、「肥やしにする」は苦い経験や失敗を成長の材料として吸収すること、「糧にする」は経験や知識全般を今後の支えとして活かすことという違いです。

「肥やしにする」と「糧にする」の使い方の違い

一つ目の「肥やしにする」を使った分かりやすい例としては、「若い頃の失敗を将来の肥やしにする」「挫折の経験を肥やしにして成長した」「厳しい指導を自分の肥やしにしてきた」などがあります。

二つ目の「糧にする」を使った分かりやすい例としては、「留学経験を今後の仕事の糧にする」「先輩の助言を人生の糧にしている」「過去の体験を糧に前へ進む」などがあります。

「肥やしにする」と「糧にする」の使い分け方

「肥やしにする」と「糧にする」はどちらも経験を活かすことを意味する言葉ですが、使い方に少し違いがあるので注意が必要です。

「肥やしにする」は「失敗や苦労を肥やしにして、同じ過ちを繰り返さないようにする」のように、マイナスの経験を吸収し、成長や改善につなげる文脈で使われる言葉になります。特に、反省や鍛錬を通じて自分を強くするというニュアンスが含まれます。

一方、「糧にする」は「学んだことを糧にして、新しい挑戦に臨む」のように、良い経験・知識・助言などを今後の支えとして活用する場合に使われます。必ずしも失敗に限らず、前向きで安定した印象を持つ表現です。

つまり、苦い経験や失敗を成長の材料として吸収するのが「肥やしにする」、経験や知識全般を今後の支えとして活かすのが「糧にする」と覚えておきましょう。

「肥やしにする」と「糧にする」の英語表記の違い

「肥やしにする」を英語にすると「learn from」「use as a lesson」「turn into growth」となり、例えば「失敗を肥やしにする」を英語にすると「Learn from failure」や「Turn failure into growth」となります。

一方、「糧にする」を英語にすると「draw on」「make use of」「use as a foundation」となり、例えば「経験を糧に前進する」を英語にすると「Move forward drawing on past experience」となります。

「肥やしにする」の意味

「肥やしにする」とは

「肥やしにする」とは、成長の糧となるもののことを意味しています。

表現方法は「経験を肥やしにする」「失敗を肥やしにする」

「経験を肥やしにする」「失敗を肥やしにする」「人生の肥やしにする」などが、「肥やしにする」を使った一般的な言い回しになります。

「肥やしにする」の使い方

「肥やしにする」を使った分かりやすい例としては、「過去の失敗を肥やしにして次に生かす」「厳しい指摘を自分の肥やしにする」「挫折した経験を成長の肥やしにした」「若い頃の苦労を人生の肥やしにしている」などがあります。

「肥やしにする」は、経験や失敗、苦労などを無駄にせず、自分の成長や将来に役立てることを表す言葉です。特に、つらかった出来事や思うようにいかなかった経験を、前向きに受け止め直す場面でよく使われます。

「肥やしにする」の特徴

例えば、仕事での失敗や人間関係での苦い経験も、それを反省や学びとして活用できれば、自分を成長させる「肥やし」になると考えられています。

「肥やしにする」は、単なる経験の蓄積ではなく、そこから学び取って次に生かす姿勢を含んでいる点が特徴です。そのため、過去を肯定的に捉え直す表現として使われることが多く、プラスのイメージを持つ言葉だと覚えておきましょう。

「肥やしにする」の類語

「肥やしにする」の類語・類義語としては、経験を生かすことを意味する「教訓にする」があります。

「糧にする」の意味

「糧にする」の使い方

「糧にする」とは、経験や出来事などを自分の成長や改善に役立てることを意味しています。

表現方法は「経験を糧にする」「失敗を糧にして前進する」

「経験を糧にする」「失敗を糧する」などが、「糧にする」を使った一般的な言い回しになります。

「糧にする」の使い方

「糧にする」を使った分かりやすい例としては、「過去の失敗を糧にして成長した」「厳しい経験を糧に次の挑戦へ進む」「挫折を糧に自分を見つめ直した」「先輩の助言を糧に努力を続けている」などがあります。

「糧にする」は、経験や出来事、教訓などを今後の行動や成長のために役立てることを表す言葉です。特に、困難や失敗、苦い体験を前向きに受け止め、それを将来の力や判断材料として生かすという意味合いで使われます。

「糧にする」の特徴

単なる出来事の消化ではなく、「次にどう生かすか」という意識が含まれる点が、「糧にする」の重要なポイントです。

「糧にする」は、精神的・内面的な成長に重きを置いた表現である点が特徴です。もともと「糧」は生きるための食べ物を意味しますが、そこから転じて、人生や行動を支える大切な材料という比喩的な意味で使われています。

そのため、「糧にする」は、努力・反省・学びといったプラスのイメージで使われることが多く、将来への希望や意欲を含んだ表現だと覚えておきましょう。

「糧にする」の類語

「糧にする」の類語・類義語としては、今後の判断材料とすることを表す「参考にする」があります。

「肥やしにする」の例文

1.新人時代の度重なる失敗を自分の肥やしにして、今では後輩を指導できる立場になりました。
2.上司から厳しく叱られた経験を仕事の肥やしにして、同じミスを繰り返さないよう努めています。
3.受験に失敗した悔しさを肥やしにして、次の挑戦に向けて計画を立て直しました。
4.料理で何度も焦がした経験を肥やしにした結果、今では家族に腕前を褒められています。
5.試合での完敗を自分の肥やしにして、次の大会では粘り強いプレーを目指しています。

この言葉がよく使われる場面としては、成長の糧となるもののことを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文にあるように、「肥やしにする」は苦い経験や失敗を成長の材料として吸収する時に使う言葉です。

「糧にする」の例文

1.海外赴任で得た異文化理解を、今後の仕事の大きな糧にしていきたいと考えています。
2.先輩からもらった助言を糧にして、迷わず判断できるようになりました。
3.学生時代に学んだ基礎知識を糧に、専門分野で着実に成果を積み重ねています。
4.過去の大会経験を糧にして、重要な場面でも冷静にプレーできるようになりました。
5.友人の失敗談を糧にして慎重に行動した結果、私は同じ穴に落ちずに済みました。

この言葉がよく使われる場面としては、経験や出来事などを自分の成長や改善に役立てることを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文にあるように、「糧にする」は経験や知識全般を今後の支えとして活かす時に使う言葉です。

「肥やしにする」と「糧にする」はどちらも経験を活かすことを表します。どちらの言葉を使うか迷った場合、苦い経験や失敗を成長の材料として吸収するのが「肥やしにする」、経験や知識全般を今後の支えとして活かすのが「糧にする」と覚えておきましょう。

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