【柔和】と【温和】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文
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似た意味を持つ「柔和」(読み方:にゅうわ)と「温和」(読み方:おんわ)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「柔和」と「温和」という言葉は、穏やかな性格や態度を表すという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。



柔和と温和の違い

柔和と温和の意味の違い

柔和と温和の違いを分かりやすく言うと、柔和は性質や態度だけに対して使い、温和は性質や態度だけではなく気候に対しても使うという違いです。

温和の温という漢字が、あたたかい様子や顔色が穏やかである様子を意味するため、温和にも気候が暖かである様子という意味も含まれています。

そのため、基本的には柔和と温和を置き換えて使うことはできますが、気候に関してのみは柔和を使うことができないので、温和だけを使うということに注意しましょう。

柔和と温和の英語表記の違い

柔和を英語にすると「gentle」「tender」「mild」となり、例えば「心が柔和だ」を英語にすると「have a tender heart」となります。

一方、温和を英語にすると「gentle」「mild」「clement」となり、例えば「温和な天気」を英語にすると「clement weather」となります。

柔和の意味

柔和とは

柔和とは、性質や態度がものやわらかであることを意味しています。

柔和の読み方

「柔和」の読み方は「にゅうわ」であり、「じゅうわ」とは読まないため気を付けましょう。

柔和の語源

「柔」という文字は、大地を覆う「木」と鋭い武器である「矛」が組み合わさった漢字です。矛の柄に使うことができ、しなやかで折れない木という意味から「やわらかい」を意味する漢字が成り立ちました。

一方の「和」は、軍門の前にある標識を意味する「禾」と祝詞を入れる器を意味する「口」の組み合わせで軍門の前で神に平和を誓うという意味する説や、穂が垂れている様子を表した「禾」のように口調をやわらげること、まぜることを意味する説があります。

「柔」と「和」それぞれの漢字の由来が「柔和」の語源となっていることがわかります。

表現方法は「柔和な人柄」「柔和な表情」「柔和な笑み」

「柔和な人柄」「柔和な表情」「柔和な笑み」「柔和な雰囲気」などが、柔和を使った一般的な表現方法です。

柔和を使った言葉として「柔和温順」「柔和忍辱」「柔和質直」があります。

四字熟語「柔和温順」の意味

一つ目の「柔和温順」とは、優しくおとなしくて素直なことを意味する四字熟語です。全く同じ意味を持つ四字熟語の「温良優順」や「温和丁寧」が類義語にあたります。

四字熟語「柔和忍辱」の意味

二つ目の「柔和忍辱」(読み方:にゅうわにんにく)とは、仏教の教えに従い、心優しく侮辱や迫害にも耐え忍ぶことを意味する四字熟語です。

正しい考えを持っていたとしても必ず誤った心や誤った教えを持った人から非難を受けます。この「柔和忍辱」で使われている忍辱は、感情的に怒りをあらわにするのではなくその非難を耐える意味を持ちます。

四字熟語「柔和質直」の意味

三つ目の「柔和質直」(読み方:にゅうわしちじき)とは、仏教の『法華経』に書かれている言葉で、おだやかでやわらかく素直な様子を意味する四字熟語です。柔和質直でいれば人間関係も円満で、後々仏の姿を見ることが出来ると言われています。

柔和の対義語

柔和の対義語・反対語としては、表情や性質がとげとげしくなる様子を意味する「険悪」、性質や動作があらあらしく乱暴な様子を意味する「粗暴」、言うことや他に与える批評が手厳しい様子を意味する「辛辣」などがあります。

柔和の類語

柔和の類語・類義語としては、性質や態度などが素直でおとなしい様子を意味する「柔順」(読み方:じゅうじゅん)、穏やかで優しくまじめな様子を意味する「温厚」、物事を穏やかに行うことや手軽で便利なことを意味する「穏便」などがあります。

柔和の柔の字を使った別の言葉としては、やわらかくしなやかな様子やその場に応じた判断のできる様子を意味する「柔軟」、穏やかな様子やあたたかで柔らかな感じがする様子を意味する「温柔」、気力や体質が弱弱しいことを意味する「柔弱」などがあります。

温和の意味

温和とは

温和とは、気候が暖かで厳しい変化のない様子や落ち着いていて穏やかなこと、物事が受け入れられやすいことを意味しています。

表現方法は「温和な雰囲気」「温和な性格」「温和な人」

「温和な雰囲気」「温和な性格」「温和な人」などが、温和を使った一般的な表現方法です。

温和を使った言葉として「温和丁寧」「温和篤厚」「温和怜悧」などがあります。

四字熟語「温和丁寧」の意味

一つ目の「温和丁寧」とは、穏やかで優しく心が行き届いていることを意味する四字熟語です。「温良優順」や「柔和温順」もこの四字熟語の類義語にあたります。

四字熟語「温和篤厚」の意味

二つ目の「温和篤厚」(読み方;おんわとっこう)とは、穏やかで人と争わず、人情が厚いことを意味する四字熟語です。「篤」という漢字には病気が重いという意味だけではなく、熱心であったり人情にあついという意味があります。

四字熟語「温和怜悧」の意味

三つ目の「温和怜悧」(読み方;おんわれいり)とは、穏やかで優しく何事にもよく勤め励むことを意味する四字熟語です。この言葉の中で使われている「怜」と「悧」という漢字はそれぞれ賢いことを意味しています。「温和勤勉」は類義語にあたる四字熟語です。

温和の対義語

温和の対義語・反対語としては、性質や動作があらあらしく乱暴な様子を意味する「粗暴」、思いやりがなくむごい様子を意味する「冷酷」があります。

温和の類語

温和の類語・類義語としては、ひっそりとしていたり言動が落ち着いて穏やかな様子を意味する「物静か」、安らかで静かな様子や平穏無事なことを意味する「寧静」(読み方:ねいせい)、気候があたたかくおだやかな様子を意味する「暖和」などがあります。

温和の温の字を使った別の言葉としては、気候があたたかな様子を意味する「温暖」、穏やかなあたたかみのある顔つきを意味する「温顔」、思いやりのある寛大な心を意味する「温情」、大切に保存することを意味する「温存」などがあります。

柔和の例文

1.彼女の子どもを見つめる柔和なまなざしは母親としての愛情を感じさせるものである。
2.いつの日も柔和な表情で対応してくれる上司が、上の空で何か考え事をしているようだった。
3.旦那の柔和な人柄は友人関係だけではなく、職場や取引先でも評価されているようで鼻が高い。
4.担当者が柔和な物腰であったからか質問をしやすく、こちらの要望にもきちんと対応してくれたのが印象的であった。
5.誰のミスも優しく指摘する柔和さをもった上司のおかげで、プロジェクトが成功したと言っても過言ではない。

この言葉がよく使われる場面としては、態度や表情などが穏やかである様子を意味する時などが挙げられます。

例文5のように「柔和さ」という使い方もありますが、天候に対して使うことはできません。

これらの例文で使われてる柔和は、温和に置き換えることができます。

温和の例文

1.彼女はいつも温和でやさしく笑顔が素敵で周囲の人たちに気に入られているため、机の上におすそ分けのおやつが置かれている。
2.客人の前では警戒心むき出しにしていた愛猫だが、客人が帰るとすぐに温和しくなる。
3.非常に温和な海は海水浴に適しており、毎年多くの家族連れで賑わっている。
4.海が見える落ち着いたカフェで楽しむコーヒーは格別だが、今日は温和な店長が焼き菓子のサービスをしてくれた。
5.天候が温和で日差しが痛くなく風もそこまで吹いてないのであれば、散歩に出掛けたくなるのは仕方のないことである。

この言葉がよく使われる場面としては、性質や態度、そして天候が穏やかである様子を意味する時などが挙げられます。

例文2の「温和しい」の読み方は、おんわしいではなく「おとなしい」です。一般的に使われる「大人しい」と意味や使い方は同じです。

例文1と例文4の温和は、柔和に置き換えて使うことができますが、例文3と例文5は天候を表し、例文2は「温和しい」という使い方であるため置き換えることはできません。

柔和と温和どちらを使うか迷った場合は、気候以外の性質や態度が穏やかである様子を表す場合には「柔和」を、気候を含む性質や態度が穏やかである様子を表す場合には「温和」を使うと覚えておけば間違いありません。

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