【起因】と【基因】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文
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同じ「きいん」という読み方の「起因」と「基因」の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「起因」と「基因」という言葉は同義語で、どちらも「事が起こる原因」という同じ意味を持ちますが、それぞれの言葉の使い方には少し違いがあります。



起因と基因の違い

起因と基因の意味の違い

起因と基因の違いを分かりやすく言うと、起因は一般的に多く使われ、基因はあまり使われないという違いです。

起因と基因の使い方の違い

一つ目の起因を使った分かりやすい例としては、「切り傷に起因する痛み」「整備不良に起因する故障」「この肌荒れはストレスが起因している」「補償の条件に過失や不注意に起因しないことがある」などがあります。

二つ目の基因を使った分かりやすい例としては、「債務不履行に基因する損害賠償金」「雑所得の基因となる資産損失」「資産の損害に基因して休業する」「華美なものが売れるのは県民性に基因するのかも」などがあります。

起因と基因は同音同義語

起因と基因という言葉は、どちらも「きいん」と読み、「ある事の起こる原因となること」を意味する同音同義語です。原因と結果など、ある事柄により引き起こされた事象を表す時に用いられる言葉です。

起因と起因は全く同じ意味を持つため、互いに置き換えて使うことができます。上記の例の「整備不良に起因する故障」は「整備不良に基因する故障」に、「債務不履行に基因する損害賠償金」は「債務不履行に起因する損害賠償金」に置き換えることができます。

ただし、一般的には起因の方が多く使われています。起因と基因は同義語なので、どちらの漢字を使っても間違いではありませんが、一般的に使われている起因を使う方が無難でしょう。

起因と基因は英語表記の違い

起因も基因も英語にすると「cause」「origin」となり、例えば上記の「切り傷に起因する痛み」を英語にすると「pain caused by cut」となります。

起因の意味

起因とは

起因とは、ある事の起こる原因となることを意味しています。

起因の使い方

起因を使った分かりやすい例としては、「動脈硬化に起因する動脈硬化心臓病」「豪雨に起因する下水逆流の可能性を検証する」「人間活動に起因する環境汚染を考える」「人手不足は少子高齢化に起因する」などがあります。

その他にも、「感染症流行に起因する雇用への影響」「人間関係トラブルのほどんどは感情に起因している」「IT環境に起因するテレワークの課題」「製品に起因して生じた事故だった」「思い込みが起因するミスもある」などがあります。

起因の語源

起因という言葉の、「起」という漢字には「物事の始まり」の意味があり、「因」という漢字には「事の起こりや由来」の意味があります。起因とは、物事の始まりや由来、物事の起こるきっかけなどを表す言葉です。

表現方法は「起因する」「起因して」「起因している」

起因は名詞ですが、上記の例のように「起因する」「起因して」「起因している」と動詞のように使われることが多くあります。ある事象と、それが起こった原因を明確にし、因果関係をはっきりさせたい時に使われる表現です。

「ヘパリン起因性血小板減少症」の意味

起因という言葉を用いた日本語には、「ヘパリン起因性血小板減少症」があり、抗凝固薬であるヘパリンにより血小板が減少する疾患を意味します。ここでの起因は、ヘパリンの副作用による血小板の減少という因果関係を表しています。

起因の類語

起因の類語・類義語としては、ある事態を引き起こす直接の原因を意味する「引金」、ある事柄を誘い出す原因を意味する「誘因」、きっかけや動機を意味する「契機」などがあります。

起因の起の字を使った別の言葉としては、物事の起こりを意味する「起源」、起源や由来を意味する「縁起」、おもい起こすことを意味する「想起」などがあります。

基因の意味

基因とは

基因とは、ある事の起こる原因となることを意味しています。

表現方法は「基因する」「基因となる」「基因して」

「基因する」「基因となる」「基因して」などが、基因を使った一般的な言い回しです。

基因の使い方

基因を使った分かりやすい例としては、「譲渡所得の基因となる資産の移転」「災害に基因するやむを得ない事情だった」「退職したことに基因した課税もある」「死亡に基因して一定額の保険金等が支払われる」などがあります。

その他にも、「補償金交付の基因となった感染症流行」「過労による不注意を基因とする事故が発生した」「計算の誤りに基因する単純ミス」「設計の不備に基因して生じた事故だろう」などがあります。

基因の語源

基因という言葉の、「基」という漢字には「土台、基づく」の意味があり、事の起こりや由来を意味する「因」と組み合わさり、基因はある事の起こる原因となることを表します。同音同義語の起因と同じように使われていますが、一般的には起因の方が使われています。

基因の類語

基因の類語・類義語としては、物事の始まりを意味する「発端」、ある物事やある状態を引き起こすもとになることを意味する「原因」、物事がそうなった主要な原因を意味する「要因」などがあります。

基因の基の字を使った別の言葉としては、ある物事を成り立たせる大もとの部分を意味する「基礎」、物事を成立させるための基礎となるものを意味する「基盤」などがあります。

起因の例文

1.漢字がすっかり書けなくなっている人が多いのは、パソコンやスマホの普及が起因するのだろう。
2.労働災害が発生したとき、どんな型の災害だったかや起因物を検証する必要がある。
3.今季の大会で負けが続いたのは、チームワークの乱れが起因している。
4.院内感染の起因菌については早急に究明し、院内感染の防止策を徹底するように。
5.居眠り運転による交通事故は、過労に起因しているものが多い。
6.消防局が工場の火災事故を調査したところ、どうやら機械の整備不良に起因する事故とわかった。
7.事業主の職場における性的な言動に起因する問題というとわかりにくいが、要は職場のセクハラのことを指している。
8.現在パスワードの使い回しに起因する不正アクセス事件が多発しているので、アカウントごとにパスワードを使い分けるように指導している。
9.今回の追突事故は、運転手の前方不注意に起因するものである。
10.ビアガーデンの全国的な盛況ぶりは、今夏の未曾有の猛暑に起因している。

この言葉がよく使われる場面としては、ある事の起こる原因となることを表現したい時などが挙げられます。

例文2にある「起因物」とは、事象をもたらしたものを意味し、ここでは、災害をもたらすもととなったものを表しています。例文4にある「起因菌」とは、疾病を引き起こす菌を意味し、ここでは、院内感染を引き起こす菌や病原体を表しています。

基因の例文

1.人の苦悩というものは、心身の不調和に基因するものがほとんどである。
2.病気やケガに基因して支払われる医療保険金は非課税である。
3.入院給付金は、病気に基因して支払われるものです。
4.譲渡所得の基因となる資産は、土地や建物などのほかに、ゴルフ会員権も含まれる。
5.中国語にも基因という言葉があるが、日本語の基因とは違い、遺伝子を意味するそうだ。
6.森林伐採について市の許可なく無断で行った場合とそれに基因して災害が発生した場合にも厳罰が処される。
7.家庭の貧困に基因する親の育児放棄と虐待が子供の発育に深刻な影響を与えることが社会問題になっている。
8.世の中の諍いの大半は突き詰めると私心に基因しているのではないだろうか。

この言葉がよく使われる場面としては、ある事の起こる原因となることを表現したい時などが挙げられます。

例文1から例文4のように、基因という言葉は物事の起こる原因となることを意味し、起因に置き換えることができます。例文1では、心身の不調和が人の苦悩を引き起こす原因であることを表しています。

起因と基因という言葉は、ある事の起こる原因となることを意味する同音同義語です。どちらの漢字を使っても間違いではありませんが、一般的には起因の方が多く使われています。特にこだわりが無い場合は、一般的な起因を使う方が無難でしょう。

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