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【保証】と【保障】と【補償】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

同じ「ほしょう」という読み方、似た意味を持つ「保証」と「保障」と「補償」の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どれを使えば日本語として正しい言葉となるのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「保証」と「保障」と「補償」という言葉は同音の言葉ですが、それぞれの漢字によって使い方には少し違いがあります。




保証と保障と補償の違い

保証と保障と補償の意味の違い

保証と保障と補償の違いを分かりやすく言うと、「保証」は「請け負うこと」、「保障」は「守ること」、「補償」は「補うこと」という違いです。

保証と保障と補償の使い分け方

まずは「保証」という言葉を考えます。保証の「保」という字は、請け合うという意味を持つ言葉です。そして「証」とは、事実を明らかにするという意味を持つ言葉です。それらの言葉が合わさり、保証とは「間違いないと請け負う」という意味を持ちます。

保証とは、その人物や物事が確かに本物であると請け合うことを意味する言葉です。物事について大丈夫であると約束し、万が一の時には責任を取りますよという約束の意味が含まれます。

保証とは「(品質などを)保つ証(あかし)」であると覚えておくようにしましょう。

次に「保障」という言葉を考えます。保障の「保」という字は、保証という言葉と同じように請け合うという意味を持ちながらも、本来は「小城」という意味を示す言葉でした。

それに城を守る砦(とりで)という意味を持つ「障」という字が加わって「保障」という言葉になりました。

つまり、保障というのは、責任をもって安全を請け負い、保護することを意味しています。ある状態が損なわれないように保護して守ることを「保障」と表現するのだと覚えておくようにしましょう。

保障とは、地位や権利、利益などが侵害されないように、保護して守るということです。保証、保障、補償という漢字の中で、守るという意味を持つ漢字は「保障」だけですので、使い分ける際には守るという意味があるかを考えてみるようにしましょう。

最後に「補償」という言葉を考えます。補償の「補」という字は、おぎなうという意味があります。そして「償」の字は、つぐなうという意味を持っています。つまり、補償というのは、損失が出た場合に費用などを補って償うことを意味しています。

他の二つの「保証」「保障」が、状態を間違いないものとして請け負ったり、利益を保護して守ったりしているのに対し、補償というのは損失を基準にしている言葉です。

損失が出た場合に、それを金銭や物品などで補うことを補償と表現すると覚えておくようにしましょう。

保証の意味

保証とは

保証とは、間違いがない、大丈夫であると請け負って、責任を持つことを意味しています。なにかの物事について、大丈夫であると責任を持つことで、相手に安心を与えるのが「保証」です。

保証とは「(品質などを)保つ証(あかし)」という意味の言葉です。高価なものなどを購入した際に付いてくる「保証書」というのは、この字を使います。

これはその品物が偽物ではなく本物であることを請け負って責任を持ちますという意味で使われているものです。

他にも、誰かの人柄について怪しい人ではないことを請け負う際にも使われる言葉です。例えば「彼の人柄は私が保証します」というように使います。

なにか物事や人について、間違いない、大丈夫だと言い切れる場合に「保証」という言葉を使うと覚えておきましょう。

表現方法は「保証はない」「保証しない」「保証する」

「保証はない」「保証しない」「保証する」などが、保証を使った一般的な表現方法です。

保証の使い方

保証を使った分かりやすい例としては、「信用保証協会は中小企業に対して融資を行ってくれる」「保証制度が充実している」「メーカーが保証すると商品説明欄には記載されている」「どれだけ頑張っても努力は必ずしも結果を保証しない」「彼の人間性は私が保証します」などがあります。

保証の類語

保証の類語・類義語としては、双方の間で取り決めを行うことを意味する「約束」、物事をあらゆる面から証明することを意味する「裏付け」、将来生じる可能性がある不利益に対する保証を意味する「担保」などがあります。

保証の「証」の字を使った単語としては、ある物事や判断の真偽を証拠を挙げて明らかにすることを意味する「証明」、ある事を証明するために事実を述べる人を意味する「証人」、ある事実を証明するための文書を意味する「証書」などがあります。

保障の意味

保障とは

保障とは、責任をもって安全を請け負い、保護することを意味しています。状態が損なわれないように守ることを「保障」と表現します。守る意味を持っているのはこの漢字を使った場合のみです。

保障の由来

保障は本来、小城を守る砦という意味の言葉でした。そこから転じて、ある状態が損なわれないように守ることを「保障」と表現するようになりました。状態を保ち、守るという意味があると覚えておきましょう。

表現方法は「安全を保障する」「権利を保障する」「生活を保障する」

「安全を保障する」「権利を保障する」「生活を保障する」などが、保障を使った一般的な表現方法です。

保障の使い方

保障を使った分かりやすい例としては、「年金制度だけでは老後の生活を保障できない」「労働者の権利を保障する法律は強い」「安心な暮らしを保障する地域に引っ越したい」「生活保護は最低限度の生活を保障する制度だ」などがあります。

「社会保障」「国家の安全保障」の意味

例えば「社会保障」という言葉は、社会的な立場を守るという意味を持ちますし、「国家の安全保障」などの表現は、国の安全を守るという意味を持ちます。守る、守られているという意味を含む際には「保障」という漢字を使うようにしましょう。

保障の類語

保障の類語・類義語としては、危険がなく安心できる状態であることを意味する「安全」、無事で安らかであることを意味する「安泰」、警戒することを意味する「警備」などがあります。

保障の「障」の字を使った単語としては、機械や身体などの機能が正常に働かなくなることを意味する「故障」、室内の仕切りや外気を防ぐのに用いる建具を意味する「障子」、いろいろの不都合な事情を意味する「万障」などがあります。

補償の意味

補償とは

補償とは、損失を埋め合わせて、償うことを意味しています。何かの状態が損なわれた時に、その失ったものなどを補ったり、償ったりすることを「補償」と表現します。

補償とは、損失や費用などを償うことを意味している言葉で、「ほしょう」と読める漢字の中で「償う」「埋め合わせる」ことを意味しているのは「補償」という漢字だけです。

損失が出たことを前提としている場合に、補償という字を使うと覚えておきましょう。例えば、なんらかの損失が出た時にそれを埋め合わせる金銭のことを「補償金」と呼びます。

補償の「償」という字が「賠償」や「代償」「弁償」の「償」という字であることを思い起こすとわかりやすいでしょう。

表現方法は「補償する」「補償はない」「補償を求める」

「補償する」「補償はない」「補償を求める」などが、補償を使った一般的な表現方法です。

補償の使い方

補償を使った分かりやすい例としては、「国が今回の災害による損失を補償してくれる」「補償の対象外だから補償はされない」「休業補償は社員の給与を補償する仕組みだ」「補償内容を確認せずに契約してはならない」などがあります。

補償の類語

補償の類語・類義語としては、代わりのものを用意することを意味する「埋合わせ」、帳消しにすることを意味する「相殺」、償うことを意味する「償い」、賃金以外の諸経費を意味する「手当て」などがあります。

補償の「補」の字を使った単語としては、不足しているところを補い助けることを意味する「補助」、弱い部分や足りないところを補って強くすることを意味する「補強」、不足しているものを補うことを意味する「補充」などがあります。

補償の「償」の字を使った単語としては、他の人に与えた損害をつぐなうことを意味する「賠償」、人に与えた損害を金銭または物品によって埋め合わせすることを意味する「弁償」などがあります。

保証の例文

1.彼の家柄、人柄については、私が保証します。
2.この時計は、三年間の保証が付いている。
3.高価だったものについては、保証書を大事に保管しておいた方が良いよ。
4.このお取り引きによる利益は保証します。
5.その件に関しては保証の限りではありません。
6.パソコンが壊れたのでカスタマーセンターに連絡するも、無料保証期間がちょうど先月に切れていたことがわかり、有料修理となってしまった。
7.投資の広告には、利益が100%保証されると書いてあり、それに乗せられた投資初心者がお金を騙し取られる事例が相次いでいる。
8.わたしは家電製品を買った時に、すぐ保証書をファイリングしてまとめているのだが、それによって紛失を防ぐことが出来るのだ。
9.家電製品の保証はあくまで自然故障に対してで、たとえば改造などを行い失敗した場合は、保証対象外となってしまうので気をつけましょう。
10.いくら中のいい友達でも、絶対に連帯保証人にはなってはいけないと両親は事あることに言ってくるが、過去に何かあったのだろうな。

この言葉がよく使われる場面としては、なにかの物事において、間違いがないと自信を持って認め、責任を持つような時が挙げられます。主に、人柄や物の品質について表現する際に使われることの多い言葉です。

例文1のように、人物の家柄や人柄について責任を持ったり、例文3のように高価な品物について、その品が本物であることを認める場合に保証という言葉を使います。「保証書」という言葉がこの漢字で書かれると覚えておくと、わかりやすいです。

例文2にあるような「三年保証」という言葉も良く使われます。これは「三年間は故障などしないと自信を持って言えます」という意味であり「三年間は必ず使えます」という意味でもあります。

保障の例文

1.この船の航路については、安全を保障します。
2.国家の安全は保障されている。
3.社会保障の制度は大切であると思うよ。
4.言論の自由については、憲法で保障されている。
5.安全保障条約を締結する。
6.識者らは日本は戦後一貫して平和国家だったというが、けっして政府は安全保障をないがしろにしたわけではないことを留意すべきだろう。
7.日本は先進国ではあるが、労働の実態は発展途上国の意識で、労働者の権利がしっかり保障されているとは言い難い状況だ。
8.この国の社会保障制度は見直しを図られなくてはならなかったのだが、選挙に落ちるからといって政治家はその話題に触れようともしなかったのだ。
9.いまの時代は大国であっても一国が国家を防衛することは非現実的で、多国間の集団安全保障がスタンダードになっている。
10.戦後の混乱期では、国民は誰しも明日の生活も保障されない日々を送っていたのだから、そこを生き抜いてこれた人々は生半可な精神ではないのだ。

この言葉がよく使われる場面としては、責任を持って安全を請け負っている、保護することが出来るということを伝えたい時などが挙げられます。保障とは、安全を請け負って守るという意味の言葉です。

例文1や2のように安全を保障するという文章の場合には、この漢字を使います。また例文3や4、5のように法律や条約などで安全や自由が守られている場合にも保障という漢字を使います。

補償の例文

1.補償額は破損の程度によって決まります。
2.損害を補償してもらうように交渉する。
3.詳しい補償内容を確認する。
4.事故の損害を補償してもらう。
5.保険会社から補償金が支払われる。
6.レストランを営む男性はニュースのインタビューで、自治体は休業要請をするならしっかりと補償をしてもらいたいと切実に語っていた。
7.破綻寸前の証券会社の経営陣は政府に損失を補償してもらおうと考えていたようだが、政府にそのような考えはまったくなかったようだ。
8.この保険会社の自動車保険プランは補償内容が充実していて、たとえば自動車事故以外の事故でも手厚く保証してくれるのだ。
9.ダムの建設する村の住民らに対して自治体は補償交渉を早急に進めようとしたが、住民の反対運動が激しくなかなか進まなかった。

この言葉がよく使われる場面としては、なにかの損失が出た場合に、その損失分を補って償うことを表現したい時などが挙げられます。補償とは、損失分を補うものであると覚えておくようにしましょう。

例文1や5のように、損失分を金銭で補う場合もあれば、例文4のように事故などの補償の場合は、金銭の他にも物品を補ったりすることもあります。なにかを補うような意味を含む場合には「補償」という漢字を使うようにしましょう。

言葉の使い方の例文
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