【というていで】と【という体で】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

同じ「というていで」という読み方の「というていで」と「という体で」の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「というていで」と「という体で」という言葉は同音の言葉ですが、それぞれの言葉によって使い方には少し違いがあります。




「というていで」と「という体で」の違い

「というていで」と「という体で」の意味の違い

「というていで」と「という体で」の違いを分かりやすく言うと、「というていで」とはある状態やある様子を表すこと、「という体で」とは「というていで」の漢字表記という違いです。

「というていで」と「という体で」の使い方の違い

一つ目の「というていで」を使った分かりやすい例としては、「病気のことは知らないというていで接してください」「本番の発表というていで練習をしてください」「契約するというていで話を進めようと思います」などがあります。

二つ目の「という体で」を使った分かりやすい例としては、「今回のイベントはスタッフという体で参加してください」「私の婚約者という体で話を進めてください」「お客さんというていで観客席に座る」などがあります。

「というていで」と「という体で」の使い分け方

「というていで」と「という体で」は表記が違うだけで、どちらもある状態やある様子を表すことという同じ意味を持つ言葉です。したがって、お互いに置き換えて使っても問題ありません。

また、「という態で」とも表記することができますが、あまり一般的ではないと覚えておきましょう。

「というていで」と「という体で」の英語表記の違い

「というていで」も「という体で」も英語にすると「on the premise that」「let’s just say」「let’s suppose」となり、例えば上記の「というていで話を進めようと思います」を英語にすると「We are going to pursue the matter on the premise that」となります。

「というていで」の意味

「というていで」とは

「というていで」とは、ある状態やある様子を表すことを意味しています。

「というていで」の漢字表記

「というていで」を漢字にすると、「という体で」や「という態で」と表記することができます。

「というていで」の使い方

「というていで」を使った分かりやすい例としては、「何も聞いていないというていで会議に出席しました」「結婚しているというていで話をしているが実際は独身です」「フィクションというていで執筆したが、実はノンフィクションです」などがあります。

「というていで」は「と」の受ける事柄を取り立てて強調することを意味する「という」に、状態や様子を表すことを意味する「ていで」が合わさり、ある状態やある様子を表すことの意味で使われている言葉です。

また、ただ単純にある状態やある様子を表すのではなく、上記の「結婚しているというていで話をしているが実際は独身です」のように、取り繕うや見せかけるというニュアンスで使うこともできます。

「というていで」は日常生活とビジネスシーンどちらでも使うことができるというのが特徴です。したがって、様々な場面で使用できる便利な言葉と覚えておきましょう。

「というていで」の類語

「というていで」の類語・類義語としては、外から見た感じや様子のことを意味する「体裁で」、表情や態度に現れた様子のことを意味する「素振りで」、物事に対したときに感じたり考えたりしたことが言葉や表情に現れることを意味する「態度で」などがあります。

「という体で」の意味

「という体で」とは

「という体で」とは、ある状態やある様子を表すことを意味しています。

「という体で」の読み方

「という体で」の読み方は「というていで」です。誤って「というたいで」などと読まないようにしましょう。

「という体で」の使い方

「という体で」を使った分かりやすい例としては、「お客さんという体で観客席に座っていてください」「ルールを知っているという体でこのゲームに参加しました」「私は既婚者という体で話を進めてください」などがあります。

「という体で」は「と」の受ける事柄を取り立てて強調することを意味する「という」に、状態や様子を表すことを意味する「体で」が合わさり、ある状態やある様子を表すことの意味で使われている言葉です。

また、ただ単純にある状態やある様子を表すのではなく、上記の「私は既婚者という体で話を進めてください」のように、取り繕うや見せかけるというニュアンスで使うこともできます。

「という体で」は日常生活とビジネスシーンどちらでも使うことができるというのが特徴です。したがって、様々な場面で使用できる便利な言葉と覚えておきましょう。

「という体で」の類語

「という体で」の類語・類義語としては、外から見て分かる物事の状態のことを意味する「様子で」、物事のありさまや状態のことを意味する「姿で」などがあります。

「というていで」の例文

1.何もないというていでいるが、本当は物凄く緊張しています。
2.クライアントには、詳細は知らないというていで話を進めていこう。
3.私たちの間には何もなかったというていで、これからも接してください。
4.病気が進行していて本当はかなり辛いのに、元気というていで彼と会いました。
5.私の恋人というていで、来週行われるパーティーに参加してくれませんか。
6.組織に探りを入れるために、あえて契約するというていで話を進めて、相手の出方を伺ってみようと思います。
7.親族の方からは、彼の病気のことは知らないというていで接してくださいと言われていたが、プレッシャーに感じてしまう。
8.会社の幹部連中は、海外視察というていで遊び惚けているのだから、いいご身分だなと思った次第だ。
9.友達は今食べている丼ものを朝ごはんにしつつ、さらに少し早いお昼ごはんというていでラーメンを食べようとしていました。
10.演出家からは本番というていで練習をしなさいと口を酸っぱく言われているので稽古場は常に緊張感が漂っている。

この言葉がよく使われる場面としては、ある状態やある様子を表すことを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文にあるように、「というていで」は日常生活とビジネスシーンどちらでも使うことができる言葉です。

「という体で」の例文

1.娘の前では弁護士事務所のトップという体で接してくれないか。
2.明日の質疑応答は、知らないという体で質問するのでよろしくお願いいたします。
3.両親には勉強するという体で、こっそりと部屋でテレビゲームをしています。
4.明日の会議は企画内容が決まっているという体で進めるが、実際は何も決まっていません。
5.両親の介護という体で実家に戻ってきたが、本当はリストラされて行く当てがなかっただけです。
6.時々相槌を打ってくれればいいですからと言われ、実は出向してきたばかりで業務のことをほとんど知らないのに、重役という体で打ち合わせに参加させられた。
7.私はイベントの様子が気になっていたので、あくまでお客さんという体で観客のリアクションを観察していました。
8.クラスメイトからは、ゲームのルールを知っているという体でこのゲームに参加させられたものだから散々な目に遭いました。
9.私は事前に既婚者という体で話を進めてくれと言われたが、結婚指輪をするべきなのかどうなのかまでは言われませんでした。
10.意中の女性には思い切って友達のプレゼントを選んでくれないかというという体でデートに誘うことにしました。

この言葉がよく使われる場面としては、ある状態やある様子を表すことを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文にあるように、「という体で」は日常生活とビジネスシーンどちらでも使うことができる言葉です。

「というていで」と「という体で」はどちらもある状態やある様子を表すことを表します。どちらの言葉を使うか迷った場合、表記が違いだけで意味は全く同じ言葉なので、好きな方を使って問題ないと覚えておきましょう。

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