似た意味を持つ「異存ございません」(読み方:いぞんございません)と「異論ございません」(読み方:いろんございません)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。
どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。
「異存ございません」と「異論ございません」という言葉は、どちらも相手の意見に同意することを意味しているという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。
「異存ございません」と「異論ございません」の違い
「異存ございません」と「異論ございません」の意味の違い
「異存ございません」と「異論ございません」の違いを分かりやすく言うと、「異存ございません」の方が「異論ございません」よりもやや一般的に使われているという違いです。
「異存ございません」と「異論ございません」の使い方の違い
一つ目の「異存ございません」を使った分かりやすい例としては、「今回の判定に異存ございません」「私はその計画に関して異存ございません」「その提案に対しては異存ございません」などがあります。
二つ目の「異論ございません」を使った分かりやすい例としては、「この件に関しては異論ございません」「私としては異論ございません」「彼をAチームに昇格させれることに異論ございません」「部長の意見に異論ございません」などがあります。
「異存ございません」と「異論ございません」の使い分け方
「異存ございません」は反対意見がないことを意味しており、「異論ございません」は他と違った意見や考えがないことを意味しています。つまり、どちらの言葉も相手の意見に同意することを意味しているため、大きな違いはありません。
そのため、あえて違いを挙げるならば、「異存ございません」の方が「異論ございません」よりも一般的に使われているという点です。
ただし、上記にも書いたように意味に違いはないので、基本的に好きな方を使って問題ないと覚えておきましょう。
「異存ございません」と「異論ございません」の英語表記の違い
「異存ございません」も「異論ございません」も英語にすると「no objection」となり、例えば上記の「その提案に対しては異存ございません」を英語にすると「I have no objection to the proposal」となります。
「異存ございません」の意味
「異存ございません」とは
「異存ございません」とは、反対意見がないことを意味しています。
表現方法は「内容に異存ございません」「特に異存ございません」
「内容に異存ございません」「特に異存ございません」「ご提案に異存ございません」などが、「異存ございません」を使った一般的な言い回しになります。
「異存ございません」の使い方
「異存ございません」を使った分かりやすい例としては、「その計画の内容については異存ございません」「社長の意見に異存ございません」「彼をサッカー部の主将にすることに異存ございません」「契約を結ぶことに関して異存ございません」などがあります。
「異存ございません」は、反対の意見や不服な気持ちのことを意味する「異存」に、否定形のないを丁寧にした「ございません」が合わさり、反対意見がないことの意味で使われている言葉です。
つまり、裏を返せば「同意します」や「承諾します」などの、相手の意見に賛同する場合に使う言葉になります。
ではなぜ、「同意します」や「承諾します」ではなく、「異存ございません」という言い回しをわざわざ使うのかというと、反対意見がないことを伝えることで、より発言に重みを持たせることができるからです。
そのため、ビジネスシーンにおいて、上司や取引先の目上の人などのよりかしこまった場面で使うのに適していると覚えておきましょう。
「異存ございません」の対義語
「異存ございません」の対義語・反対語としては、反対意見があることを意味する「異存あります」、相手の論や批判に反対の意見を述べること「反論があります」などがあります。
「異存ございません」の類語
「異存ございません」の類語・類義語としては、反対または不服であるという意見はないことを意味する「異議はございません」、他人の意見などに対して賛成することを意味する「同意します」などがあります。
「異論ございません」の意味
「異論ございません」とは
「異論ございません」とは、他と違った意見や考えがないことを意味しています。
表現方法は「内容に異論ございません」「特に異論ございません」
「内容に異論ございません」「特に異論ございません」「ご提案に異論ございません」などが、「異論ございません」を使った一般的な言い回しになります。
「異論ございません」の使い方
「異論ございません」を使った分かりやすい例としては、「ご提案いただいた内容については異論ございません」「ご指摘の修正内容え異論ございません」「彼女が吹奏楽部の部長になることに異論ございませんなどがあります。
「異論ございません」は他と違った意見や考えがないことを意味する「異論」に、否定形のないを丁寧にした「ございません」が合わさり、反対意見がないことの意味で使われている言葉です。
つまり、裏を返せば「同意します」や「承諾します」などの、相手の意見に賛同する場合に使う言葉になります。
ではなぜ、「同意します」や「承諾します」ではなく、「異論ございません」という言い回しをわざわざ使うのかというと、反対意見がないことを伝えることで、より発言に重みを持たせることができるからです。
そのため、ビジネスシーンにおいて、上司や取引先の目上の人などのよりかしこまった場面で使うのに適していると覚えておきましょう。
「異論ございません」の対義語
「異論ございません」の対義語・反対語としては、同意することができないことを意味する「賛成できません」があります。
「異論ございません」の類語
「異論ございません」の類語・類義語としては、差し障りがないことを意味する「差し支えございません」、承諾することを意味する「承知いたしました」などがあります。
「異存ございません」の例文
この言葉がよく使われる場面としては、反対意見がないことを表現したい時などが挙げられます。
上記の例文にあるように、「異存ございません」はビジネスシーンにおいて使うことができる言葉です。
「異論ございません」の例文
この言葉がよく使われる場面としては、他と違った意見や考えがないことを表現したい時などが挙げられます。
上記の例文にあるように、「異論ございません」はビジネスシーンにおいて使うことができる言葉です。
「異存ございません」と「異論ございません」はどちらも相手の意見に同意することを表します。どちらの言葉を使うか迷った場合、意味に違いはないので、好きな方を使って問題ないと覚えておきましょう。