似た意味を持つ「昇順」(読み方:しょうじゅん)と「降順」(読み方:こうじゅん)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。
どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。
「昇順」と「降順」という言葉は、どちらも「データの並べ替え」を意味しているという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。
昇順と降順の違い
昇順と降順の意味の違い
昇順と降順の違いを分かりやすく言うと、昇順とは値が小さいものから大きいものへ並べること、降順とは値が大きいものから小さいものへ並べることという違いです。
昇順と降順の使い方の違い
一つ目の昇順を使った分かりやすい例としては、「この行を昇順に並べ替えてください」「処理日が昇順で並んでいる」「宛先が昇順に表示されません」「記事を日付にしたがって昇順に並べたい」などがあります。
二つ目の降順を使った分かりやすい例としては、「降順で並んでいるデータを昇順に並び替える」「エクセルでデータを降順に並べる」「配列を降順ソートするとどうなりますか」「タップするごとに昇順と降順が切り替わる」などがあります。
昇順と降順の使い分け方
昇順と降順という言葉は、どちらもデータの並べ替えを表しますが、意味や使い方には大きな違いがあります。
昇順とは、値の小さいものから順に並べることを意味します。数字を昇順にすると「1、2、3、、、」となります。一方、降順とは、値の大きいものから順に並べることを意味し、「、、、3、2、1」となります。
昇順と降順の覚え方には、階段の昇り降りをイメージするとわかりやすいでしょう。階段を昇る時は、1段目、2段目、3段目と数字が大きくなっていきます。これが「昇順」です。逆に、階段を降りる時はどんどん階段が減少していくようになり、「降順」にたとえることができます。
つまり、昇順と降順は、値が大きくなっていくのか小さくなっていくのか、進み方が真逆であり相反する意味を持つ言葉なのです。
昇順と降順の英語表記の違い
昇順を英語にすると「ascending order」「ascending sequence」となり、例えば上記の「行を昇順に並べ替える」を英語にすると「sort lines in ascending order」となります。
一方、降順を英語にすると「descending order」「descending sequence」となり、例えば上記の「降順で並んでいる」を英語にすると「be ranked in descending order」となります。
昇順の意味
昇順とは
昇順とは、コンピューターで、あるデータを並べ替える際、値が小さい順に並べることを意味しています。
昇順の読み方
昇順の読み方は「しょうじゅん」です。同じ読み方をする熟語に「照準」や「焼準」がありますが、意味が異なるので書き間違いに注意しましょう。
表現方法は「昇順に並べる」「昇順を解除」
「昇順に並べる」「昇順を解除」などが、昇順を使った一般的な言い回しです。
昇順の使い方
昇順を使った分かりやすい例としては、「エクセルで日付を昇順にしました」「簡単な昇順と降順の覚え方を教えましょう」「文字列を昇順や降順で並べ替えることもできます」「既定ではレコードは昇順になっています」などがあります。
その他にも、「リストを昇順に並び替える」「昇順の解除方法がわかりません」「なぜか昇順がうまくいきません」「文字列の日付を昇順に並べ替える」「SQLを使ってデータを昇順にしました」「データを顧客IDの昇順に取得する」などがあります。
昇順とは、データを値の小さいものから順に並べることを意味します。日付データは古い日付から、文字列の場合は文字コード番号の小さいものから並べられるものです。「アセンディングソート」とも呼ばれています。
例えば、アルファベットの昇順とは、「a、b、c、d、e、、、」とAからZに向かって並べることです。反対にZからAに向かって「z、y、x、w、v、、、」と後ろから並べることを「降順」と言います。
昇順の対義語
昇順の対義語・反対語としては、数の大きいものから小さいものへ進む順序を意味する「降順」、並べ方に一定の基準がないことを意味する「順不同」などがあります。
昇順の類語
昇順の類語・類義語としては、五十音図の仮名の順序に従って配列することを意味する「五十音順」、ある基準に従った並び方を意味する「順序」、小さいものから大きいものへ並べることを意味する「アセンディングソート」などがあります。
降順の意味
降順とは
降順とは、数を大から小へ数えた順序を意味しています。
その他にも、「コンピューターで、あるデータを並べ替える際、値が大きい順に並べること」の意味も持っています。
降順の読み方
降順の読み方は「こうじゅん」です。誤って「ごうじゅん」「こうしゅん」などと読まないようにしましょう。
表現方法は「降順に並べる」「降順を解除」
「降順に並べる」「降順を解除」などが、降順を使った一般的な言い回しです。
降順の使い方
「最後のページから降順に印刷する」「プレイリストを降順に設定する」「再生リストを降順にする方法を教えてください」などの文中で使われている降順は、「数を大から小へ数えた順序」の意味で使われています。
一方、「日付を基準に降順に並べ替える」「降順と昇順のどっちが見やすいですか」「SQLでデータを降順にソートする」などの文中で使われている降順は、「データを並べ替える際に値が大きい順に並べること」の意味で使われています。
降順とは、上記にあるように、二つの意味がありますが、多くは「コンピューターで、データを並べ替える際に値が大きい順に並べること」の意味で用いられています。文字列の場合は文字コードが大きい順となり、日付データは新しい日付から並べられます。「ディセンディングソート」とも言います。
コンピューターの初期設定で「降順」が指定されているものには、メールソフトがあります。受信したメールは、ふつう日付の新しい順から日付が古い順へと並んでいます。メールは降順に並べることによって、最新の情報が見やすくなります。
降順の対義語
降順の対義語・反対語としては、数の小さいものから大きいものへ進む順序を意味する「昇順」、並べ方に一定の基準がないことを意味する「順序不同」などがあります。
降順の類語
降順の類語・類義語としては、逆の順序を意味する「逆順」、順序に従って代わる代わるそのことに当たることを意味する「順番」、大きいものから小さいものへ並べることを意味する「ディセンディングソート」などがあります。
昇順の例文
この言葉がよく使われる場面としては、データを値の小さいものから順に並べることを表現したい時などが挙げられます。
上記の例文にあるように、昇順という言葉は、データの並べ替えをする際に使用されることがほとんどです。
降順の例文
この言葉がよく使われる場面としては、逆順、データを値の大きいものから順に並べることを表現したい時などが挙げられます。
上記の例文にあるように、降順という言葉は、データの並べ替えについて使用されることが多くあります。
昇順と降順という言葉は、どちらも「データの並べ替え」を表します。どちらの言葉を使うか迷った場合、値が小さいものから大きいものへ並べることを表現したい時は「昇順」を、値が大きいものから小さいものへ並べることを表現したい時は「降順」を使うようにしましょう。