【自己顕示欲】と【承認欲求】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「自己顕示欲」(読み方:じこけんじよく)と「承認欲求」(読み方:しょうにんよっきゅう)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「自己顕示欲」と「承認欲求」という言葉は、どちらも「認められたいという欲求」を意味しているという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。




自己顕示欲と承認欲求の違い

自己顕示欲と承認欲求の意味の違い

自己顕示欲と承認欲求の違いを分かりやすく言うと、承認欲求よりも自己顕示欲の方が、他人に認められたいという度合いが大きいという違いです。

自己顕示欲と承認欲求の使い方の違い

一つ目の自己顕示欲を使った分かりやすい例としては、「自己顕示欲の強い人への対応に困っています」「自己顕示欲の塊のような人だ」「自己顕示欲の抑え方を教えてください」「他人に迷惑をかけない自己顕示欲の満たし方があります」などがあります。

二つ目の承認欲求を使った分かりやすい例としては、「相手の承認欲求を満たすと良好な関係が築けます」「承認欲求を満たしてアイデンティティを取り戻そう」「承認欲求が強い人との付き合い方に悩んでいます」などがあります。

自己顕示欲と承認欲求の使い分け方

自己顕示欲と承認欲求という言葉は、どちらも他人から自分の存在価値を認められたい、褒められたいという欲求を表します。二つの言葉は同じような意味を持つため、使い分けが難しい言葉ですが、あえて違いを言うならば認められたい度合いでしょう。

自己顕示欲とは、自分の存在をはっきりを認めて欲しいという願望を意味します。一方の承認欲求とは、単に他者から自分の存在価値を認められたいという欲求を意味します。つまり、承認欲求よりも自己顕示欲の方が、周囲に認められたいという度合いが大きい表現になります。

二つの言葉はほぼ同義の言葉ですが、認められたいという欲求の度合いを厳密に表現した時には使い分けれるようにしましょう。

自己顕示欲と承認欲求の英語表記の違い

自己顕示欲を英語にすると「exhibitionistic」「craving for the limelight」「self‐assertive」となり、例えば上記の「自己顕示欲の強い人」を英語にすると「exhibitionist」となります。

一方、承認欲求を英語にすると「desire for recognition」「need for approval」「self-esteem needs」となり、例えば上記の「承認欲求を満たす」を英語にすると「satisfy desire for recognition」となります。

自己顕示欲の意味

自己顕示欲とは

自己顕示欲とは、自分の存在を必要以上に他人に目立つようにしたいとする欲求を意味しています。

自己顕示欲の読み方

自己顕示欲の読み方は、「じこけんじよく」です。誤って「じきけんじよく」などと読まないようにしましょう。

表現方法は「自己顕示欲の塊」「自己顕示欲を満たす」「自己顕示欲が強い」

「自己顕示欲の塊」「自己顕示欲を満たす」「自己顕示欲が強い」などが、自己顕示欲を使った一般的な言い回しです。

自己顕示欲の使い方

自己顕示欲を使った分かりやすい例としては、「マウンティングばかりする自己顕示欲が強い女だ」「その英語教師は自己顕示欲が強くて生徒に嫌われています」「心理テストで自己顕示欲が強いと診断されました」などがあります。

その他にも、「自己顕示欲が強い人なので自慢話ばかりしています」「自己顕示欲がうざい人の対処方法を教えて欲しい」「自己顕示欲が原因で人間関係が上手くいかなくなった」などがあります。

自己顕示欲の「顕示」は、目立つようにはっきりと示すことを意味します。強く欲しがって求めることを表す「欲」と結びつき、自己顕示欲とは、周囲の人々から認められたい、自分に注目して欲しいという欲求を意味します。

自己顕示欲は誰もが持っている欲望だと言われていますが、その強弱は人それぞれ違います。自己顕示欲が強くなる原因としては、自分に対する自信のなさや、何らかのコンプレックスなどが挙げられます。

自己顕示欲の対義語

自己顕示欲の対義語・反対語としては、自分の学識や地位などを隠して知られないようにすることを意味する「自己韜晦」(読み方:じことうかい)、控え目で慎ましいことを意味する「謙虚」などがあります。

自己顕示欲の類語

自己顕示欲の類語・類義語としては、自分が他人にどう見られるかを考えすぎることを意味する「自意識過剰」、自分を実質以上に見せようと見栄を張りたがる心を意味する「虚栄心」、自分の意見や欲求などを言い張ることを意味する「自己主張」などがあります。

承認欲求の意味

承認欲求とは

承認欲求とは、他人から肯定的な評価を受けたい、否定的な評価をされたくない、自分を価値のある存在だと思いたい、という欲求を意味しています。

表現方法は「承認欲求を満たす」「承認欲求が強い」「承認欲求がない」

「承認欲求を満たす」「承認欲求が強い」「承認欲求がない」などが、承認欲求を使った一般的な言い回しです。

承認欲求の使い方

承認欲求を使った分かりやすい例としては、「協調性がないことも承認欲求が強い人の特徴です」「英語圏には承認欲求が強い人が多いと感じる」「あなたの隠れた承認欲求の強さを診断しましょう」などがあります。

その他にも、「承認欲求が強い人はうざいと感じる」「自分の承認欲求をなくしたいと考えるようになりました」「承認欲求の満たし方は人ぞれぞれ違います」「あまりにも承認欲求が強い場合は精神的な病気を疑いましょう」などがあります。

承認欲求とは、他人から認められたい、自分を価値ある存在として認めて欲しいという願望を意味する言葉です。承認欲求の「承認」は他人の行為に対して肯定的意志を表示すること、「欲求」は何かを得たいと強く願うことを表す熟語です。

承認欲求は「マズローの欲求階層説」に登場する

承認欲求という言葉は、アメリカの心理学者マズローが提唱した「マズローの欲求階層説」に登場します。マズローは人間の欲求を、「生理的欲求」「安全欲求」「社会的欲求」「承認欲求」「自己実現欲求」に分類し、承認欲求は第四段階の欲求と位置づけました。

承認欲求の対義語

承認欲求の対義語・反対語としては、控え目な態度をとることを意味する「謙遜」、自分を劣ったものとしていやしめることを意味する「卑下」、俗世間から離れてひとり自分の志を守ることを意味する「孤高」などがあります。

承認欲求の類語

承認欲求の類語・類義語としては、自分の人格を大切にする気持ちを意味する「自尊心」、自分が他人よりすぐれているという感情を意味する「優越感」、自分自身または自分の言動に自分で満足することを意味する「自己満足」などがあります。

自己顕示欲の例文

1.自分を大きくみせたいという自己顕示欲は、女性より男性の方が強い傾向にあります。
2.自己顕示欲が強い人は、SNSで悪目立ちするような投稿をしがちです。
3.言動に自己顕示欲があふれ出ている人をみると、痛々しくてかわいそうに感じてしまいます。
4.自己顕示欲セルフチェック診断によると、私は他者から認められたいという気持ちはあまりないようです。
5.自己顕示欲が現れる原因は、幼少期の愛情不足とも言われています。
6.自分は本当は自己顕示欲が強いのにもっと強い人が周りにいるせいで目立つことができず、天性のオーラのようなものがほしいと思ってしまう。
7.町内会長でもないのに向かいの家のおじさんはいちいち仕切りたがるので、きっと自己顕示欲が強いのだろう。
8.この仕事はお前の自己顕示欲を満たすためにやってるんじゃない。お客様のためにやっていることを忘れるな。
9.上司は鼻から部下を育てる気がないのか、マウンティングばかりしていて自己顕示欲の塊みたいな人間でした。
10.浮き沈みの激しい芸能界で生き残るには、世間で嫌われたとしても自己顕示欲がないとやっていけないのだろう。

この言葉がよく使われる場面としては、周りの人間から認められたいという欲求を表現したい時などが挙げられます。

自己顕示欲とは、不特定多数の人から注目されたいという欲求であり、上記の例文にあるようにネガティブな意味合いで用いられています。

承認欲求の例文

1.承認欲求が強い人の特徴の一つに、自分の話ばかりをしてしまうことが挙げられます。
2.インスタなどのSNSを頻繁に更新している人は、承認欲求が強いといえるでしょう。
3.「いいね」を求め過ぎる承認欲求は、心の病気が絡んでいるかもしれませんよ。
4.承認欲求度を診断する心理テストをしてみたら、その傾向がかなり強いことがわかりました。
5.承認欲求をなくしたいのならば、人から嫌われる勇気を持つことです。
6.実のところ、SNSは誰でも情報発信ができるツールではない。あれは承認欲求を製造装置でメンタルを壊してしまう恐ろしいツールなのだ。
7.あなたたちは同人誌を作っているが、その創作意欲の根本が承認欲求で創作する人と、自己満足で創作する人とで分かれると思うのだ。
8.SNSでバズったことがきっかけで、私は承認欲求に取り憑かれ、大勢からちやほやされたくて噓八百を書いてしまったのです。
9.彼と話していると、自分のことを認めてもらいたいという承認欲求が強すぎて、私は今でもそれを受け止めきれていないでいる。
10.承認欲求の強かった私は仕事で何としても認められたいがために、進んで他人の仕事を引き受けていたが、無理がたたって体を壊してしまった。

この言葉がよく使われる場面としては、他人から認められたいという欲求を表現したい時などが挙げられます。

例文2や例文3にあるように、インスタグラムなどのSNSにある「いいね」という承認を得たいという気持ちも、承認欲求の一つと捉えることができます。

自己顕示欲と承認欲求という言葉は、どちらも「他人から認められたいという欲求」を表します。どちらの言葉を使うか迷った場合、周りから認められたいという気持ちがより大きい時には「自己顕示欲」を使うようにしましょう。

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