【代わり】と【替わり】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

同じ「かわり」という読み方の「代わり」と「替わり」の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「代わり」と「替わり」という言葉は同音の言葉ですが、それぞれの漢字によって使い方には少し違いがあります。




「代わり」と「替わり」の違い

「代わり」と「替わり」の意味の違い

「代わり」と「替わり」の違いを分かりやすく言うと、「代わり」はある役割を他のものがすること、「替わり」は新しいものにすることという違いです。

「代わり」と「替わり」の使い方の違い

一つ目の「代わり」を使った分かりやすい例としては、「父の代わりに町内会の会議に出席する」「本を枕の代わりにして寝ました」「お米の代わりになる食料を探しています」「代わりの人を行かせませね」などがあります。

二つ目の「替わり」を使った分かりやすい例としては、「移籍した選手の替わりを探しています」「月替わりはやることが多くて大変です」「傘を失くしてしまったが替わりに新しいものを貰いました」「替わりの提案はおありですか」などがあります。

「代わり」と「替わり」の使い分け方

「代わり」と「替わり」は同音の言葉ですが、微妙に意味が異なっているので間違えないよう注意が必要です。

「代わり」はある役割を他のものがすることを意味しており、代理と同じようなニュアンスで使います。また、人に対して使われることが多い表現です。

一方、「替わり」は新しいものにすることを意味しており、交替というニュアンスで使います。また、どちらかというと人よりも物に対して使うことが多いと覚えておきましょう。

「代わり」と「替わり」の英語表記の違い

「代わり」を英語にすると「substitute」「deputy」となり、例えば上記の「代わりの人を行かせませね」を英語にすると「I will send a substitute」となります。

一方、「替わり」を英語にすると「replacement」「relief」「alternative」となり、例えば上記の「替わりの提案はおありですか」を英語にすると「Do you have any alternative proposal」となります。

「代わり」の意味

「代わり」とは

「代わり」とは、ある役割を他のものがすることを意味しています。

「代わり」の使い方

「代わり」を使った分かりやすい例としては、「部長の代わりに会議に出席することになりました」「本をまくらの代わりにして寝る」「家事の手伝いをしてもらう代わりに数学を教えています」「お米の代わりになる食料を探しています」などがあります。

「代わり」はある役割を他のものがすることを意味する名詞です。簡単にいうならば、本来の物の役割をしている別のもののことを指している代理というニュアンスで使います。

「代わり」は「本日から私が代わりに担当いたします」のように、人間や動物といった生物に対しても使うことができると覚えておきましょう。また、「自動車が故障したので代わりを手配しました」のようにものに対して使うこともできます。

「代わり」の注意点

「代わり」を使う上で注意しなければならないのは、同音である「替わり」と混同しないことです。「代わり」はある役割を他のものがすることの場合に使い、「替わり」は新しいものにすることの意味で使うと覚えておきましょう。

「代わり」の類語

「代わり」の類語・類義語としては、代わりの品物のことを意味する「代物」、演じる予定の人に代わってその役を演じることを意味する「代役」、当事者に支障があるときなどに代わってその職務を行うことを意味する「代行」などがあります。

「替わり」の意味

「替わり」とは

「替わり」とは、新しいものにすることを意味しています。

「替わり」の使い方

「替わり」を使った分かりやすい例としては、「替わりのものが完成するまでもう少しお待ちください」「前任者の替わりを探しています」「今日の日替わり定食はしょうが焼きらしいです」「うちの会社はバイトの入れ替わりが激しいです」などがあります。

「替わり」は新しいものにすることを意味する名詞で、簡単に言うならば交替というニュアンスで使います。

「替わり」は「替わりの電池を用意しました」「替わりの品物が必要だろう」などのように、ものに対して使うことが多い言葉ですが、「移籍した選手の替わりに試合に出場しました」などように、人に対して使うことも可能です。

「替わり」の注意点

「替わり」を使う上で注意しなければならないのは、同音である「代わり」と混同しないことです。「替わり」は新しいものにすることの場合に使い、「代わり」はある役割を他のものがすることの意味で使うと覚えておきましょう。

「替わり」の類語

「替わり」の類語・類義語としては、役割や位置などを互いに入れかえることを意味する「交替」、互いに取りかえることを意味する「互換」、それに見合う他のもので替えることを意味する「代替」などがあります。

「代わり」の例文

1.病気で欠勤した上司の代わりに、取引先に挨拶へ行くことになりました。
2.図書館を勉強室代わりに使っているが、自宅よりも静かなので集中することができます。
3.代わりの人を行かせますので、もう少しお待ちいただけますでしょうか。
4.人件費を節約するために、人間の代わりにロボットを採用する企業が増えてきています。
5.姉が国家試験に専念できるよう、私が代わりに家事をやることにしました。

この言葉がよく使われる場面としては、ある役割を他のものがすることを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文にあるように、「代わり」は様々な場面で使うことができる言葉です。

「替わり」の例文

1.日替わり定食がカツカレーだったので、迷わず注文することにしました。
2.今働いているコンビニのアルバイトは、入れ替わりがとても激しいです。
3.私がボールペンを失くしたので、彼は替わりに新しいのをくれました。
4.替わりの提案なのですが、こちらに出店するのはいかがでしょうか。
5.息子は育ち盛りなので、ご飯を毎回お替りしています。

この言葉がよく使われる場面としては、新しいものにすることを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文にあるように、「替わり」は様々な場面で使うことができる言葉です。

「代わり」と「替わり」は同音の言葉ですが意味は異なっています。どちらの言葉を使うか迷った場合、ある役割を他のものがすることを表現したい時は「代わり」を、新しいものにすることを表現したい時は「替わり」を使うと覚えておきましょう。

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