似た意味を持つ「お目にかかる」(読み方:おめにかかる)と「お会いする」(読み方:おあいする)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。
どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。
「お目にかかる」と「お会いする」という言葉は、どちらも会うことを丁寧にした言い方を意味しているという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。
「お目にかかる」と「お会いする」の違い
「お目にかかる」と「お会いする」の意味の違い
「お目にかかる」と「お会いする」の違いを分かりやすく言うと、「お目にかかる」の方が「お会いする」よりも丁寧な言い方という違いです。
「お目にかかる」と「お会いする」の使い方の違い
一つ目の「お目にかかる」を使った分かりやすい例としては、「お初にお目にかかります」「社長のお目にかかることができて光栄です」「私もお目にかかりたいと存じます」などがあります。
二つ目の「お会いする」を使った分かりやすい例としては、「お会いするのを楽しみにしております」「皆さんにお会いできて光栄です」「また近いうちにお会いできたら嬉しいです」などがあります。
「お目にかかる」と「お会いする」の使い分け方
「お目にかかる」と「お会いする」はどちらも丁寧な表現なので、ビジネスシーンにおいて使うことができますが、使い方に少し違いがあるので注意が必要です。
「お目にかかる」と「お会いする」の明確な使い分けとしては、「お目にかかる」の方が「お会いする」もより丁寧な言い方になります。そのため、かしこまった場面では「お目にかかる」の方を使うようにしましょう。
「お目にかかる」と「お会いする」の英語表記の違い
「お目にかかる」も「お会いする」も直訳した英語表現はありません。そのため、会うことを意味する「see」や「meet」で言い換えるのがいいでしょう。
「お目にかかる」の意味
「お目にかかる」とは
「お目にかかる」とは、会うの謙譲語を意味しています。
表現方法は「お目にかかることができない」「お目にかかれることを楽しみにしております」
「お目にかかることができない」「お目にかかれることを楽しみにしております」「お目にかかることができて光栄です」などが、「お目にかかる」を使った一般的な言い回しになります。
「お目にかかる」の使い方
「お目にかかる」を使った分かりやすい例としては、「会長のお目にかかれて光栄です」「お目にかかるのを心待ちにしています」「お目にかかるのをとても楽しみにしています」「一度お目にかかりたいのですがご都合はいかがでしょうか」などがあります。
「お目にかかる」は互いに顔を向かい合わせることを意味する会うの謙譲語になります。謙譲語とは自分の行動を相手よりも下の立場として表現することにより相手への敬意を示すことを意味する敬語です。
そのため、「お目にかかる」はビジネスシーンにおいて使うことができます。また、よりかしこまった場面で使う言葉なので、上司や取引先などの目上の人に対して使うのが適しています。
「お目にかかる」を使う上で注意しなければいけないのは、謙譲語なので自分の行為にしか使えないという点です。
そのため、他人の行為に対して「社長はお目にかかりましたか」のように使うのは間違った使い方になります。この場合は「社長はお会いになりましたか」が正しい日本語の表現です。
「お目にかかる」の漢字表記
「お目にかかる」を漢字にすると「御目にかかる」「お目に掛かる」「御目に掛かる」など表記することができますが、あまり一般的ではありません。余程の理由がない限り、平仮名の「お目にかかる」を使うようにしましょう。
「お目にかかる」の類語
「お目にかかる」の類語・類義語としては、目に留めることを意味する「見かける」、現場に居合わせて実際に見ることを意味する「目撃」、顔を合わせることを意味する「対顔」、目見えることを意味する「目見える」(読み方:まみえる)などがあります。
「お会いする」の意味
「お会いする」とは
「お会いする」とは、会うの謙譲語を意味しています。
表現方法は「お会いするのを楽しみにしております」「お会いする機会をいただき」
「お会いするのを楽しみにしております」「お会いする機会をいただき」「お会いする機会があれば」「お会いすることができず残念」「お会いする機会がなく」などが、「お会いする」を使った一般的な言い回しになります。
「お会いする」の使い方
「お会いする」を使った分かりやすい例としては、「近いうちにお会いできるのは楽しみにしています」「あなたにお会いすることができてとても嬉しいです」「本日は取引先の担当者様とお会いすることになりました」などがあります。
「お会いする」は互いに顔を向かい合わせることを意味する会うの謙譲語になります。謙譲語とは自分の行動を相手よりも下の立場として表現することにより相手への敬意を示すことを意味する敬語です。そのため、「お会いする」はビジネスシーンにおいても使うことができます。
ただし、「お会いする」は敬語ですが、どちらかというと砕けた印象やフランクな印象を持つ言葉なので、よりかしこった場面では使わないようにしましょう。かしこまった場面では「お目にかかる」を使うのが適しています。
「お会いする」の類語
「お会いする」の類語・類義語としては、人に会うことの謙った言い方を意味する「拝顔する」、身分の高い人に面会することの謙った言い方を意味する「拝謁する」(読み方:はいえつする)などがあります。
「お目にかかる」の例文
この言葉がよく使われる場面としては、会うことを丁寧に表現したい時などが挙げられます。
上記の例文のように、「お目にかかる」は目上の人に対して使う言葉です。
「お会いする」の例文
この言葉がよく使われる場面としては、会うことを丁寧に表現したい時などが挙げられます。
上記の例文のように「お会いする」はビジネスシーンだけではなく、日常生活においても使うことができます。
「お目にかかる」と「お会いする」はどちらも会うことを丁寧に表現した言葉です。どちらを使うか迷った場合、「お目にかかる」の方がより丁寧な表現なので、かしこまった場面において使うと覚えておきましょう。